Luciano/Sci.Fi.Hi.Fi Volume2(SOMA)CD

Luciano/Sci.Fi.Hi.Fi Volume2
http://www.somarecords.com/

先頃行われた Metamorphose にDJで参加していたLuciano 。そのプレイがあまりに評判が良かったものだから、今晩渋谷で、明晩大阪でDJやるそうです。私は今日のに行きたかったんだけど、結局行けなそう・・・・。なので代わりというわけでもないんだけど、彼のミックスCDを聴いてます。

2000年に Mental Groove よりデビューして以降、様々なレーベルから作品をリリースしている彼は、今までに『Blind Behaviour』というアルバムと、『live@weetamix』というライヴ盤を出しているが、ミックスCDはこれが以外にも初。

この人のミックス音源ってあまり聴いた事がないんだけど、ここでのプレイは彼のトラックから連想されるような、非常に淡々とした温度低めなもの。多分普段ハード・ミニマルとか聴いてる人には、このスカスカ具合はかなり寂しく感じるのではないでしょうか。それでも中盤に進むにしたがって徐々に温度が上がっていって、繊細なエレクトロニクスが顔を出すのがなんとも気持ちいい。特に終盤の Villalobos からの流れの美しさは正に圧巻。ここらへんのセンスはやはり彼ならではのものだと思います。

ん~、やっぱり今夜行きたいかも。どうしよう・・・・・。

視聴→CISCO
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[Tracklist]

V.A./SUPERLOOOONGEVITY(PERLON)4LP

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http://www.perlon.net/

依然としてミニマルの代表レーベルとして高い人気を誇る Perlon の4枚目のコンピはアナログでは4枚組み、CDでは2枚組みという大ボリューム。

コンピにどのような役割を持たせるかというのはレーベルによって様々だと思うんだけど、このアルバムではわりとみなさん新しいスタイルというのを追求しています。そしてこのアルバムにはミニマルの有名アーティストの大半が参加しているわけで、つまりはシーンの新局面とも取れるものだと思います。

ってなんか大げさに書いてみたけど、内容の方はちょっと微妙。

とりあえず一番驚いたのが Villalobos 。彼は最近自分の新しいスタイルを色々模索しているように思えるんだけど、中でもこれはかなり実験的。ポスポスとした軽めのキックの上に、いつもの不協和音にも近い不安定なメロディが乗る曲で、これをフロアでかけるには相当な技術とセンスが要求される気がします。
他にもまぁ実験的な曲は多いんだけど、それ以外に全体的な印象として、妙にダブっぽいというかモクモクした雰囲気のものが多く、そのせいでこのレーベル特有のユーモアが殺がれちゃってる気がします。兎角シリアスになりがちなミニマルの中で、そのユーモアを保持し続ける姿勢は貴重に思えただけに、この変化はちょっと残念。
まぁ各トラックの質は高いんだけどね。
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ISOLEE/THE WESTERN EDITS PT.1(PLAYHOUSE)2LP

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http://www.ongaku.de/

なんかびびんばさんが ISOLEE のアルバム紹介してたので、私はそのアルバムのリミックスでも。

この人ってレーベルメイトの LOSOUL の影の薄さに比べて未だ高い注目度を保っているけど、そこらへんを反映してかリミキサーもかなり豪華。

で、私としては Villalobos と Luciano に注目してしまうわけですが、どちらもいまひとつかなぁ。
Luciano はデビュー・アルバムでみせたのとは違う、思いっきりエコーを効かせたサウンドでダブに接近していて興味深くはあるんだけれども、結果として出来たサウンドは Portable とかぶった感じなのよね。
あと Villalobos の方も、彼のねちっこい感じと ISOLEE の妖しい感じを融合させようとしたんだろうけれど、なんとも中途半端でこれも消化不良。
結局一番期待してなかった Glimmers のエレクトロ・ダブ・ハウスなリミックスが一番良かったです。

でも片面1曲ずつという強気な姿勢は好きですが。

視聴→Isol!)e - The Western Edits, Pt. 1 - EP

[Tracklist]

Ricardo Villalobos/ACHSO(CADENZA)2LP

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http://www.cadenzarecords.com/

A.Sieso
B.enso
C.duso
D.ichso

最近気が付けば『メジャー』を読みふけっている毎日で、どうにもこうにも止まりません。

VIllalobos って日本でも最近知名度が上がってきたけど、彼の作品を熱心に聴いている人ってまだまだ少ない気がします。確かに安易な分かりやすさとは無縁のトラックは一聴地味だし、2枚出ているアルバムも『Alcachofa』はアブストラクトすぎるかもしれないし、『THE AU HAREM D’ARCHIMEDE』は実験的過ぎると感じるかもしれない。そんな人はこの作品はどうでしょう。って、アナログなんで聴く人かなり限定しちゃうんだけど。
Cadenza といえば Villalobos の盟友 Luciano が主催するレーベルであり、独自のアブストラクト・ミニマルを追求しながらも決してグルーヴを損なうことのない今最も素晴らしいレーベルの1つです。
そんなレーベル・カラーを意識してなのか違うのか、とにかくこの作品は最近の彼の作品の中でも特にダンス色が濃いんですよね。とにかく圧倒的なのがA1!細かく刻まれるリズムの上でなるオリエンタルな響きの音色にまずモッてかれるんだけど、その後乾いたドラムの音に続いて硬いキックが入ってきた時のストレートな快感って、今までの彼にはあまり見受けられなかったものではないでしょうか。それからもノスタルジックなメロディを奏でる上ものと(これ何の楽器だろう?)リズムが付かず離れず不思議な空間を作り出していきます。他の曲も、彼の変態系粘着質ミニマルでみられるような独自性を持ったまま、ダンサブルなグルーヴが前面に出ていて、そこら辺を物足りなく感じていた人の不満をかなり解消してくれるのではないでしょうか。そしてこの作品には、さすがにポップとまでは行かないにしても、何かすっきりとしたような明快さというものが感じられて私はそこを一番評価したい(蛇足ながら、以前 HEADZ の西山さんが「最近の Villalobos はポップに挑戦してる」って書いてたんだけど、その成果って事かしら)。そして何度も書いているように独自性は全く失われていないのだから、いやはや本当に素晴らしい作品です。

一応2月になったら iTunes で買える様になるみたいだけど、日本ではどうだろう。

SALIF KEITA/REMIXES FROM MOFFOU(Universal)CD

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http://salifkeita.artistes.universalmusic.fr/

アフリカ繋がりでもう一枚。ユッスー・ンドゥルと共にアフリカを代表するアーティスト、サリフ・ケイタのリミックス盤。
この手のワールド・ミュージックのリミックス盤って色々あるけど、私は普段ここら辺のはあんまり買わないんですよね。というのも参加している面子がいつもいっしょなので退屈に思えるからなのですが。そして今作にもフレデリック・ガリアーノやオスンラデといったいかにもな人たちが参加しているんだけど、何故かアークルチアーノも参加しているのよね(あと未聴ながら5枚組みのアナログにはキャバンヌも)。
内容的には皆さん基本的に4つ打ちのリミックスなんだけど、これは原曲のせいなのかポータブルとは逆に祝祭感に溢れてるんですよね。あとみんなサリフのヴォーカルをわりと残しているんで統一感あります。
しかしその中でも一等賞はやはりルチアーノでしょうか。強烈な4つ打ちに、チャカポコと鳴り絶妙なアクセントをつけるパーカッション。そして波のように寄せては返すアコースティック・ギターとまんまルチアーノ。あと一人物憂げなチャールズ・ウェブスターのリミックスもいい感じです。

しかしユッスー・ンドゥルといいサリフ・ケイタといい、結構な年のわりに妙に声が高いですよね。これってアフリカ特有のものなのかしら?

Remixes from Moffou
Salif Keita

Decca 2004-04-06
売り上げランキング : 219,947

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RICARDO VILLALOBOS / THE AU HAREM D’ARCHIMEDE (PERLON)3LP

THE AU HAREM D’ARCHIMEDE
http://www.perlon.net/

なんだかこれも難しい作品だねぇ。まだそんなに回数聴いてないんだけど、全然全体像がつかめません。っていうかね、長いよ長い。CDは1曲少ないって前書いたけど、アナログだと80分超えちゃうのね。まぁ、そんなこんなでとりあえず。

この Villalobos にしてもLuciano にしても、あとPortable もそうなんだけど所謂クリック/ミニマル系の人ってパーカッションをあからさまに使わないんだよね。っていうのは何度か書いてますが。トライバル・テクノみたいにズンドコした感じではなく、うっすらと、でも手数の多いパーカッションを乗せることが(大雑把に言うと)多いかなと。そしてそのパーカッションにプラスして、キックとスネアの絡みでグルーヴを作っている印象のあるほかの二人に比べ、この人はそのパーカッションとそこにまとわりつく様なベース・ラインでグルーヴを作ってる感じがするんですよね。だから Villalobos の作る音はとてもねっとりしてる。

でもそれに比べるとこのアルバムは音全体がパーカッシブになった印象ですね。しかしだからといって今までよりも機能的で分かりやすい音になったのかというと、そんな事ないのがまた難しい。なんかね、音の位相とか、各チャンネルの音とかが変なんだよね。変な所で変な音が飛び出してきたり、全体的な音が小さいのにベース音だけでかかったり。かといってこの人のねっとりとしたグルーヴはまったく損なわれていないのだから恐ろしい。なんか前から、こちらがイキそうなのにイカせてくれないみたいなところはあったけど、それがより強まった感じ。とりあえず相当変態的な音なのは間違いないかと。

それにしても前作からわずか1年でこれだけのアルバムをもう作っちゃうんだから、この人の今のテンションはすごいね。

[Tracklist]

MONNE AUTOMNE/INTRODUCING LIGHT & SOUND(LOFI STEREO)CD

introducing light & sound
www.lofi-stereo.de
 
クリック/ミニマル・ハウスの人ってリリース・ペースがやたらと早い人が多いけど、この人も春に出したデビュー盤『Blind Behaviour』に続いてもうアルバム。その間も様々なコンピの参加やリミックス仕事をやっているんだから恐れ入る。そのデビュー盤『Blind Behaviour』は、以前トランスマットのコンピに参加していたことやピース・フロッグからのリリースという事でデトロイティッシュになるのは予想できたけれど、さらにそこにレゲエ色の加わったレイドバックした印象でカデンツァの路線を期待すると肩透かしを食うようなアルバムだったけれども、こちらの方がカデンツァに近いかな。さすがにあそこまでリズムは強烈じゃないけど、タイトなリズムに絡む独特なパーカッションの使い方は流石。なくても良いのではないかと思えるほど遠くで鳴っているのだけれど、さり気なく曲に奇妙なうねりを与えている。それにこの人がよく使う「ザー」ってノイズもいいアクセントになってる。やはりこの人からは目がはなせないですね。でも難を言うと、この人って上ものの音色とメロディーのパターンが少ない気がするなぁ。前半なんかどれも似たり寄ったりだし。あとせっかく年に2枚もアルバム出すんだったら相方をPIER BUCCIじゃなくて他の人に変えた方が良かったと思うのだけれど。っていうかこの人いつも誰かと共作なのはなぜなんでしょう?
あと、改めてみてみたらこのMONNE AUTOMNEって誰のユニットなのかが全く書かれてないですね。失礼しました。MONNE AUTOMNEはlucian nicoletとpier bucciによるユニットですね。pier buccは『BlindBehaviour』でも多くの曲を共作している人です。

[Tracklist]

Quenum and Lee Van Dowski / EXTENSION (Cadenza) 12″

extension
http://www.cadenzarecords.com/

ルチアーノのレーベルからの3枚目は名作『オレンジ・ミステイク』をルチアーノと共作したフィリップ・クワナム(とLee Van Dowskiって人は名前始めて聞く)。
一聴するといかにもクリック・ハウス然としたピキパキした上ものが乗っているんだけど、他の凡百のものと比べるとはるかにグルーヴィーで、リズムが上ものを追いかけてるような印象さえする。これでも十分かっこいいのに中盤のブレイクの後、ハードミニマルのようなへヴィなリズムが入ってくる。そのさまは正に圧巻。久々にサージョンとか聴きたくなった(彼もずいぶんとご無沙汰ですよね)。
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