Phase / Binary Opposition Reprocessed (Token) mp3

Phase / Binary Opposition Reprocessed (Token)
http://www.tokenrecords.com/

ロンドンのアーティスト Phase こと Ashley Burchett がベルギーのレーベルから出したリミックス EP (アナログだと12インチが3枚バラで出てる)。

私はこの Phase っていう人のこと知らなかったんですが、 Discogs とか見ると活動歴10年を超えるベテランさんみたいで、今作のオリジナルの方聴く限りハード系のミニマル・テクノを作る人のよう(オリジナルはこの EP には未収録)。

なのでリミックスの方もハード系のものが多いのですが、その中でも少し毛色の違う音で目立っているのが Inigo Kennedy のりミックス。空間的な拡がりを感じさせるシンセの上モノと重たいドラムによって、縦ノリの疾走感と横ノリの躍動感が絶妙に融合している素晴らしいリミックス。また地味ながらも彼らしい無骨なミニマル・テクノに仕上げた Ben Klock もいい仕事をしている。

それに比べると Peter Van Hoesen と Sigha のリミックスは、個人的に期待していたわりには特に個性のない凡庸なもので、イマイチ残念な出来。

たいした展開もなく歪んだシンセで延々と引っ張る Planetary Assault Systems と、変則的なキックのミニマル・テクノな Ctrls のリミックスはまぁまぁ。

Binary Opposition Reprocessed (Remixes) - Phase

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Ben Klock / BEFORE ONE EP (OSTGUT TON) mp3

Ben Klock / BEFORE ONE EP (OSTGUT TON)
http://www.ostgut.de/ton/

90年代末から活動し、 BPitch Control なんかからもリリースしている Ben Klock の、先頃出たファースト・アルバムからのシングル・カット。

この Ben Klock という人のの音を聴くのは初めてなんだけど、このシングルを聴く限り、けっこうな変り種ですね。

深いキックの上にデトロイトっぽい上モノが乗る “Subzero” なんかは、フロアで機能するテック・ミニマルとして申し分のない出来なんだけど、残りの3曲に関しては、普通のアーティストだったらシングルには入れなさそうな曲ばかり。

くぐもったキックの音、そしてストリングスとハンドクラップでスカスカなグルーヴを作り出す “Napoleon Hill” 、ポツポツと鳴るキックの上で単音のメロディが反響しあっているような “Before One” 、メロディが洪水のようにおそってくるビートレスの “Init Two” と、実験的とは言い過ぎにしても、どれも面白い曲ばかりで、そこに単なるDJツールに収まらないこだわりを感じるし、またそれと同時にミックス次第で輝かせられる機能性も持ち合わせていて、そこに男気を感じます。

これはアルバムが楽しみだ。

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