Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says) mp3, 12″

Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says)Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says)
http://thesongsays.com/

シアトル出身のプロデューサー Bruno Pronsato が自身のレーベルから発表した2009年の作品。
デジタルだと38分が組み曲的に7分割されているんですが、アナログだと12分強の曲が2曲になっています。

今作は2008年の大傑作『Why Can’t We Be Like Us』(関連記事)の後の作品だけにどうかと思っていたんですが、今作もまた期待通りの傑作になっています。

基本的な方向性としては『Why Can’t We Be Like Us』とそれほど変わらず、生楽器の要素を活かしたミニマル・テクノ。全編で鳴る柔らかなキックと乾いたスネア、ハンドクラップが緩やかにグルーヴを紡ぎ、その上で様々な音が立ち上っては消えていくというもの。中でもオリエンタルなギターやヴォイス・サンプルが目立っていて、より生楽器的な要素が強くなっているのが特徴なんだけど、やはり素晴らしいのはリズム。
上記したキックとスネアの絡みだけでもずっと聴いていたい位気持ちがいいんだけど、絶妙なシンバルワークで曲に変化をつけているのも素晴らしい。

今聴いても十分刺激的な作品です。

The Make Up The Break Up - Bruno Pronsato

“Bruno Pronsato / The Make Up the Break Up (The Song Says) mp3, 12″” の続きを読む

Bruno Pronsato / Why Can’t We Be Like Us (hello?repeat) 2LP

Bruno Pronsato / Why Can't We Be Like Us
http://www.hellorepeat.com/

パーカッシブ・ミニマル全盛の今だからこそ、 oliver ho は RAUDIVE 名義ではなく、 oliver ho 名義で作品を出すべきなのではないか、なんて事を考えている今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか、 shooter です。
一応今年の Vinylism は、更新を頑張らないといいますか、特に書きたいこともないのに更新をしたいが為だけに記事を書くのはやめようと思っているんですが(昨年はそんなのばっかだったので)、そんなんでのんびりしていたら紹介記事の更新はほぼ1週間ぶりになっちゃいましたね。更新頑張らないとはいえ、さすがにここまで空くのはないようにしたいです。

新しい年が始まったとはいえ、昨年の作品でまだまだ紹介していないもの、聴いていないものも多いので、それらを紹介しながら昨年をぼちぼち振り返ってみたいと思います。

ということで、まずは個人的に昨年のベスト・アルバムだった Bruno Pronsato の『Why Can’t We Be Like Us』。

多分ミニマル好きな方には馴染みのある名前だと思うんだけど、このブログで紹介するの初めてなので、バイオ的なものを軽く書いておくと、彼はシアトル出身で、以前は Voice of Reason というスピード・メタルのバンドでドラムを叩いていたという変り種。
そんな彼がミニマル界隈で注目されたのは2003年のデビュー・シングルに続いて、翌2004年に発表されたファースト・アルバムの『Silver Cities』。個人的には少し遅れてきた Akufen のフォロワー、くらいの印象しかもてなかった作品ではあったんだけど、そのアルバムを当の Akufen が気に入り、自身のレーベル musique risquee から『Ape Masquerade』を発表。さらに広くその名前が知られるようになります。
その後は Philpot や Telegraph などのレーベルから順調にリリースを重ね、昨年1月に発表されたのが、このセカンド・アルバム。

以前も少し書いたんですが、「ミニマル」という音楽が、その名の通りミニマル、つまり最小であることに主眼を置いた音楽であるならば、極端なこといえばより要素を削ぎ落としていくか、逆に要素を足してミニマルじゃなくなるか、この二つの方向しか進化はないと思うんですよね。

そしてその後者の方向性で、現在決定打といえるような作品が本作。とはいっても、その手法自体は、ありふれた生楽器の導入というもの。しかしその手の音楽が、ダンス・ミュージックとしてのダイナミズムを失ったものがほとんどなのに対して、本作は音楽的なふくらみや情感が増しているにもかかわらず、ドラマーらしく多彩なドラム・パターンを合わせる事で、非常にダイナミズム溢れるグルーヴをものにしている。中でもスリリングなシンバル・ワークとタム使いの果てに、ブラスのような上モノが入ってきたときの高揚感が素晴らしい “At Home I’m a Tourist” は何年かに一度の名曲。他にもアコースティック・ギターとピアノの調べが美しいタイトル曲を筆頭に、音楽的な豊かさばかりでなく、音の響き自体が素晴らしいのも特筆もの。

もしかしたら一聴すると、最近のパーカッシブ・ミニマルに近いと思うかもしれないけど、聴きこめばそれとは根本から違う事と、 Bruno Pronsato の音楽的才能をはっきりと感じ取れる名盤。正に「決定打」であり「金字塔」であると、改めて感じます。

試聴
amazon

BEST ALBUM of 2008

  1. Bruno Pronsato / Why Can't We Be Like Us
  2. FUMIYA TANAKA / Unknown 3
  3. 宇多田ヒカル / HEART STATION
  4. KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-
  5. OUTLET BLUES
  6. RYTHEM / 23
  7. Pom Pom / Pom Pom CD 001
  8. Metawuffmischfelge
  9. Ufomammut / Idolum
  10. SND / 4, 5, 6
  1. Bruno Pronsato / Why Can’t We Be Like Us
  2. FUMIYA TANAKA / Unknown 3
  3. 宇多田ヒカル / HEART STATION
  4. KAT-TUN / KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-
  5. NORIKIYO / OUTLET BLUES
  6. RYTHEM / 23
  7. Pom Pom / Pom Pom CD 001
  8. Wighnomy Brothers / Metawuffmischfelge
  9. Ufomammut / Idolum
  10. SND / 4, 5, 6
  11. BES from Swanky Swipe / REBUILD
  12. Jun Yamabe & Enitokwa / Bisai
  13. Mr. BEATS a.k.a. DJ CELORY / BEAUTIFUL TOMORROW
  14. 2562 / aerial
  15. BUTANE / Becoming
  16. MADTEO / MEMORIA
  17. 244 ENDLI-x / I AND 愛
  18. NEWS / color
  19. BUN / BUUUUULL SHHHHHIT
  20. Perfume / GAME

みなさんあけましておめでとうございます、 shooter です。
昨年は小室哲哉が逮捕されたり、飯島愛が他界したり、自分の中である時代が終わったことを強烈に感じた年だったんですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、正月だろうがいつもの休日と変わらず、怠惰に時間を浪費しております。今年こそはもう少し時間の使い方が上手くなりたいものです。

ということで、昨日のシングルに引き続き、私が2008年によく聴いたアルバムです。

今年は全体的に良作が多かったので、1位はけっこう迷ったんですが、やはりミニマルの音楽的進化の可能性を鮮やかに提示してみせた Bruno Pronsato 。個人的にはここ数年のテクノ/ミニマルの中でも最重要作の一つだと思ってるんだけど、他のベストとか見ると、どうやらそう思っているのは私だけみたいですね。がっくし。因みに私が海外のアーティストの作品を1位に選ぶのは、なんと96年の Nirvana 以来。以外に邦楽志向の人間なようです。

そして、6位までのものはどれも1位と入れ替わってもおかしくない傑作揃い。他のものに関しても、順位はほとんど便宜上のもので、非常に充実した作品ばかりでした。あと基本的に、メジャーなものよりアンダーグラウンドなものを優先させています。

あとは例年通り、紹介した作品の少なさに反省しきりなのですが、とりあえずここに挙げた作品くらいは、後追いで徐々に紹介していきたいとは思っています。あと今年も ecrn award の方にも投稿してますので、お暇な方はそちらも見てみてください。

今年の5月でこのブログをはじめて丸5年になるので、そろそろこのブログの有り様も変化させたいなと思っているんだけど、まだどうなるか全然分かりません。とりあえず相変わらずマイペースに、ぼちぼちと更新していきたいとは思っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。