CAMEA / Clinkology (CLINK) CD

CAMEA / Clinkology (CLINK)
http://clinkrecordings.com/

2005年にブルックリンで設立され、その後ベルリンに拠点を移したレーベル Clink から、2011年に発表されたミックス CD 。
今作のミックスはレーベル・オーナーの Camea こと Camea Hoffman が担当しており、ただのミックス CD ではなく、レーベルのショーケース的なものになっている。

このレーベルの事を Afternoon Coffee Boys の “Dark Blend” で知った人間からすると、 Clink は非常に硬く重いアシッド・ミニマル、という印象が強く、同時にベルリンのものとは似て非なる機能美の追求しているとも感じていました。

しかしそこは時が経つと共に変化したという事なのか、今作はアシッドっぽさは残しながらも、テックハウス的な軽快さをもった曲が多い。なので以前の重厚さや硬質さを求めると肩透かしなんだけど、小気味よくミックスされた曲群はやはりダンサブルであり、そういった意味では機能性はやはり高く、このレーベルらしいとも思える。

まぁ私はやっぱり以前のように重たい音の方が好きだけど。

ちなみに今作で Clink のリリースは途切れてるみたいなんだけど、今作で最後って事なんでしょうか。できればまたアメリカ戻って復活してほしいんだけど。

Clinkology - VARIOUS

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Tim Xavier / VIPER FISH (CLINK) 2LP

Tim Xavier / VIPER FISH (CLINK)
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シカゴ出身で現在ベルリン在住の Tim Xavier のファースト・アルバム。
この人の盤を紹介するの久し振りなので書いておきますと、今作がアルバムとしては初となるものの、キャリア自体は10年以上ある人で、 Tony Rohr と組んでいる AFTERNOON COFFEE BOYS や、自身の顔のアップ写真をプリントした LTD.400 のシリーズで知られる人ですね。

その他にも彼はカッティング・エンジニアとしての顔もあって Wagon Repair の盤なんかも担当していたりするんですが、 Clink や Ltd.400 の初期に躊躇だったように、彼のカッティングした曲はものすごい音圧をほこっていて、それだけで曲の記名性として特徴付けていたんですね。

しかし作品数を重ねる毎にその凄まじい音圧というのは感じられなくなっていて、それは今作でも同様(いや、他の人の曲と比べれば十分なんですけどね)。
しかもトラック自体に関しても、狭いコンクリ部屋で硬く反響するような音響空間の中、妖しくアシッド音が揺らめく “Sonic Duality” を筆頭に、新しいどころか古典的にさえ思えるようなミニマル・テクノがずらりと並んでいる。

では今作が古臭いだけの退屈な作品なのかというとそんな事はなく、鍛え抜かれた音の数々は全てが確信を持って鳴らされているかのような力強さを感じさせるし、それらが無駄なく配置されているのにも彼の職人的なこだわりを感じる。
中でもダビーな音響の中、あくまで硬質な音で押し切るタイトル・トラックは圧巻の一言。

正直ここに以前の音圧が加わったら、と思わなくはないんだけど、それでも傑作と呼ぶには十分過ぎる出来だ。

Viperfish

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Camea / Happy Ending (CLINK) mp3

Camea / Happy Ending (CLINK)
http://www.clinkrecordings.com/

紹介してなかった盤のきじをつらつらと書いてみたいと思います。

まずはミニマルの中でも硬質なトラックを出すことの多いドイツのレーベル CLINK の女ボス、 Camea さんのシングル。

私はこの人の音はあまり聴いたことが無いのだけれど、今作に限ってはオリジナル2曲ともアシッド・ミニマル。となると、どうしても m_nus に近い音に聴こえるし、実際近いのは近いんだけど、キックの音が非常に立っていたり、引き算の美学よりは、ひたすらフロアのみを見つめたような機能美があるところに、このレーベルらしさを感じる。

あとデジタルにはリミックスが3曲収録されているのだけれど、上モノに頼った感じの Alexi Delano のリミックス2曲はどちらもイマイチ。ダビーなベースラインとパーカッションでリズムの強度を上げた Insideout のリミックスは良かったです。

試聴

TIM XAVIER / DECEPTION DE REAL REMIXES (CLINK)2LP

TIM XAVIER / DECEPTION DE REAL REMIXES
http://www.clinkrecordings.com/

私が彼の名前を知ったのは Afternoon Coffee Boys でのデビューのときだったんだけど、そのときはまだ Tony Rohr の相棒的印象が強かったのが、その後自身のレーベル Ltd-400 からの数枚のシングルで見事にその立場を逆転させ、現在はミニマルの中でもかなりの人気をほこるのがこの Tim Xavier です。その人気のひとつに他を圧倒するような音圧にありまして、どうやらこの人自分でマスタリングするらしく、とにかく低音の鳴りがすさまじい。
それはこのリミックス盤でも同様で、オリジナルは自身の Ltd-400 からの第一弾の頭をかざった曲。
ミニマルの人ってどちらかというとベースを強調した音作りをする人が多いけど、この曲の場合地鳴りのようなベースに加え、さらに大地を割るようなキックが鳴るのでさぁ大変。しかし音作りがとても硬質で、両方ともきっちり聴こえるのでとにかく気持ちいい。
リミックスの方も、キックをさらに強調した Tony Rohr や、バウンシーな Par Grindvik 、かなりドラッギーな Pan-Pot と優れたものが多いけど、 Tim Xavier のマスタリングによってさらに良くなっているのは間違いない。
この人のトラック制作とマスタリングの相乗効果が続くかぎり、注視すべき人物です。

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