DINKY / FALLING ANGEL (Visionquest) 12″

DINKY / FALLING ANGEL (Visionquest)
http://www.yourvisionquest.com/

気がつけば活動歴が10年を超える、チリ出身の女性プロデューサー Dinky が2013年5月に発表したシングル。
今作はもう間もなく発表になるアルバム『Dimension D』からの先行カット。

なんでもそのアルバムは、Nina Kraviz に負けてられないと思ったのかどうかは知らないが、全編歌ものなんだそうで、その先行シングルである今作も当然歌もの。

ミニマル・テクノ作っていた人が歌ものにはしって成功した例ってあまり思いつかないので(Matthew Dear とか Koze とか?)、聴く前は不安の方が大きかったんですが、これが意外に悪くない。

リズムは今までの作品に比べればずっとシンプルなもので、当然のように低音もそれほど出てはいない。ただ元々この人はそれほどハードなトラックを作る人ではなかったし、それよりも自身の幾重にも重ねた声が幻惑的な雰囲気を作り出すことによって、今までの印象を損なうことなくエレポップ的な楽曲を成立させているのが面白い。

また2曲収録されたリミックスの方も秀逸で、原曲の幻惑的な雰囲気はそのままに、太いベースラインを加える事でダンサブルに仕上げた Matthew Styles 、アタック感の強いドラムやキーボード、ギターなどを使って、彼らしい躍動感のあるハウスに仕上げた Pepe Bradock と、共に素晴らしい出来。

この分ならアルバムにも期待できそうだ。

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Dinky / Anemik (WAGON REPAIR) 2LP

Dinky / Anemik (WAGON REPAIR)
http://www.wagonrepair.ca/

そういえば昔 Wagon repair 特集なんてやっているブログがあった気がするんですが、あれはどうなったんでしょうねぇ・・・。

などという誰も覚えていないであろう自虐ギャグは置いておいて、チリ出身の Dinky ちゃんが2009年に発表した4枚目のアルバム。

前作の『May Be Later』(過去記事)はほの暗い感じがあんまり彼女に合ってないような気がしたんだけど、一転今作は彼女らしい、というよりいつもより更に華やかに陽性なアルバムになっている。

甲高いパーカッションが気持ち良い1曲目の “Romaniks” こそ抑え目なものの、幻想的にゆらめく上モノとパーカッションの絡みが素晴らしい “Childish” 、女性の声ネタを使ってうまく柔らかさを表現した “Anemik” など、どの曲にも耳をひくキャッチーさがあり、それでいてどの曲にも定型にとらわれない自由度の高さと機能性を有していて非常に完成度が高い。

それでいて過度に盛り上がり過ぎない上品さがあるのもいいし、そんな中にあって唯一扇情的に盛り上げる “Epilepsia” も良いアクセントになっている。
正に彼女の代表作と呼べるような傑作だろう。

Anemik - Dinky
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Dinky / May Be Later (VAKANT) 2LP

Dinky / May Be Later (VAKANT)
http://vakant.net/

チリ出身の女性プロデューサー Dinky が2008年に Vakant から発表した3枚目のアルバム。

彼女は初期はともかくとして “Acid In My Fridge” で注目されて以降は Luciano に近い軽快なパーカッシブ・ミニマルを作る事が多く、そんな彼女が、シングルはともかくなぜかアルバムになると妙に Cadenza っぽい作品を出す Vakant からアルバムを出したとなれば、内容は当然のように Cadenza っぽい。

しかしジャケットにも現れているように全体的にどこか靄がかったような暗さがある作品にもなっていて、これはこれで悪くはないものの、しかし彼女らしい軽快さをつぶしている場面も少なくなく、聴いていてなんだかモヤモヤしてしまう。

まぁ代わりにヨーロッパ的な耽美さが感じられるので、面白い作品なのは間違いないんだけど、それでもやっぱり私はいつものすっきり明るい彼女の方が好きかなぁ。

May Be Later - Dinky
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DINKY / Get Lost 03 (Crosstown rebels)mp3

Get Lost 03
http://www.crosstownrebels.com/

チリ出身の女性アーティスト、 Dinky が昨年 Crosstown rebels から出したミックスCDが、何故か彼女のサイトからフリーで落とせるようになっているのでご紹介。
チリ出身の女性アーティストというと、彼女のほかに最近では Cassy がいますが、 Cassy が Villalobos に近い、大雑把にいえばねっとり系なのに対して、 Dinky の方は Luciano に近い爽やか系で、このミックスも、基本パーカッシブなもの中心に、しかし終始軽快さを失わずに進むので、気持ちよく聴ける。
まぁ難をいえば、あまり抑揚がなく、特に大きな盛り上がりがないまま終わってしまうので、騒ぎたい人には不向きだろうけれど、彼女は夏に自身のレーベル Horizontal のショウケース・ミックスを、秋には Vakant から3枚目のアルバムと、リリースが続く予定なので、これで予習するのもいいのではないかと。

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DINKY / RINGING (HORIZONTAL)2LP

RINGING
http://www.dinkyland.net/

チリ出身、そして何気に昔 Traum からアルバム出したりもしてる Dinky ちゃんの、自身のレーベルからのダブル・パック。
チリ出身の人って Villalobos とか Cassy とか、ねちっこいグルーヴを作る人が多い気がするけど、その中でも Dinky は比較的ストレートというか、普通にトライバル。しかし彼女はリズムの間のとり方が独特で、よくあるズンドコしたものになってないのが面白い。全体的にうっすらと漂う叙情性もイイ。
この人の音楽性はもっと評価されてもいいと思うのですが、いかがでしょう。

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