variant / oceans end (echospace ) File

variant / oceans end (echospace )
http://www.echospacedetroit.com/

Rod Modell との Echospace でも活動している Stephen Hitchell のユニット、Variant が2015年1月に発表した作品。

echospace って bandcamp やっているレーベルの中でも、比較的値段設定には厳しい(要は高い)印象があるんですが、これは財布に優しい name your price 。

まぁその分レーベルのカタログの中でも番外編的というか、30分強の1曲のみという構成からして実験的ではあるんだけど、たゆたうような上モノと、ゆったりしたビートの組み合わせは非常に心地よく、完成度も高い。またあまりミニマル・ダブ的な要素が前面に出ておらず、シンセの柔らかさが強いのも良い。

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Deepchord Presents Echospace / Silent World (ECHOSPACE) mp3

DEEPCHORD PRESENTS ECHOSPACE / Silent World
http://www.echospacedetroit.com/

Rod Modell と Stephen Hitchell による二人組、Echospace が2012年に出したアルバム。

この人たちって限定な上にお値段割高な作品が多くて、途中から全然追いかけてなかったんだけど、久しぶりに聴いた今作は、以前のいかにもなベーチャン的ダブダブ路線とはちょっと違いますかね。

とはいってもダブ的な奥行きのある音空間というのはそのままながら、ノイズ・ドローン的な “In Echospace (Original Mix)” にはじまり、細かい音の粒子がシューゲイザーっぽくもある “Lisbon” 、霧のような音像の中でゆったりとなる上モノが雄大な川の流れを思わせる “Theme From Silent World” など、予想以上に様々な音要素が取り込まれていて面白い。

また一方で、徐々に弱まっていくビートは反比例して、シンセが折り重なり美しさを増していく “Orbiting” や、深い音響の中で鳴る太いリズムがじっくりとグルーヴを組み立てる “Hydrodynamics” などミニマル・ダブ路線の曲も充実していて、完成度が高い。

久しく Echospace を聴いていなかった私も、彼らを再評価するには十分の傑作です。

ちなみに3枚組みのアナログセットと、それらの曲をライブミックした CD 盤が出てるんですが、デジタルはその両方とボーナストラックまでついているので一番お得。

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kryptic universe / diffusion tracks (Melted) 10″

kryptic universe / diffusion tracks (Melted)
http://gbm.mtd.dd2k.de/mtd

最近気がつくとミニマルダブ系のレコードを買っている気がする私なのですが、これもそんな1枚。
ということでドイツの人らしい Kryptic Universe の2曲入り10インチ。

echospace のヒット以降、後期 basic channel を参照したような靄がかったミニマルダブが非常に増えたように思うのですが(前からっちゃぁ前からだけど)、今作はむしろ前期 basic channel のハード路線を意識したかのようなダブ・ミニマル。

しかも今作は比較的すっきりとした音像の中、ある種ノイズの一つとしてダブ的なエフェクトが使われている感じで、びっくりするほど新しいというわけではないが、それでも新鮮さを感じさせることに成功している。

裏の 313 によるリミックスも正にダブといった趣の秀逸なもので(echospace の人とは違うのか?)、これはなかなかの傑作ではないかと。

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Intrusion / Intrusion/Reflection (Echospace) mp3

Intrusion/Reflection
http://www.dctrax.com/

一緒に注文した盤の入荷が遅れているとかで、 Basic Channel の『BCD-2』が未だに聴けていない状態なんですけれども、代わりに Echospace を聴いてます。

Echospace というのは、Rod Modell と Steve Hitchell によるプロジェクトで、昨年のアルバム『The Coldest Season』で注目を集めて以降、凄いペースで関連作をリリースしているのですが、これは Rod Modell と Steve Hitchell の二人が90年代中期に作ったという音源を再構築したもの。

どうもこのレーベルは、質こそは毎回高いものの、どれもいかにもなベーチャン・フォロワーばかりという印象が強いんだけど、これもそれは変わりない。しかし緊張感の高い Basic Channel に比べると、こちらの方がゆったりとしていて楽に聴ける。さらに今までのような、過度なエフェクトによる霧中の中のサウンドといった印象から、より隙間を生かした音作りになっており、さらに低音が太くなっていて、フロアでも使いやすそうな音になっている。
ということで、聴いたら聴いたでやっぱり良い。なんだけど、他の盤比べて毎度価格が高いアナログを、さらにこう乱発されちゃうと、やっぱり積極的に食指が動かないんだよなぁ。

試聴

deepchord / grandbend (echospace)mp3

grandbend
http://www.dctrax.com/

以前紹介した『THE COLDEST SEASON』によって、一気に名が知られるようになった Rod Modell さんの deepchord 名義でのダブル・パック。以前出したものの再発らしいんだけど、限定盤で私は買えなかったのですが、某所で音源見つけたんで拝借してきた。

なのでこの作品の詳しいクレジットや、何年前の作品なのかとかは分からないんだけど、そんな事は分からなくても全く問題ないですね。元々先の『THE COLDEST SEASON』でも、温故知新的に評価を得た人なので、ここでも変わらずベーチャン的なミニマル・ダブ。しかしさすが12インチで出すだけあって、アンビエンスと音響空間に重きを置いていたようなアルバムに比べ、こちらの方が太いリズムを感じる事ができる。それに全部表題曲のヴァージョン違いながら、けっこう色んなミニマル・ダブに姿を変えていて、先のアルバムにはなかった攻撃性も垣間見えたりして、なかなかに面白い。

この人はどうも限定的なものや、流通のよくないレーベルからのリリースが多いので、ちょっと音源が手に入りずらかったりするんだけど、とりあえず今のところハズレは無さそう。

試聴

DEEPCHORD presents Echospace / THE COLDEST SEASON (MODERN LOVE)CD

THE COLDEST SEASON
http://www.modern-love.co.uk/

今年の春から夏にかけて、まんまベーチャンな連作シングルを出して話題になったユニットの、そのシングル纏めたアルバム。 Deepchord こと Rod Modell と Soultek こと Steven Hitchell が組んで Echospace っていう事なのかしら。でも Echospace ってレーベルもやってるらしいし、まぁそこら辺はあまり気にしないでおこう。
テクノとダブの融合という点においては、ベーチャンが未だに誰も超えられないような、完璧とも思えるフォーマットを作ってしまったせいで、後続のアーティストはそれを参照するしかないという感が無きにしも非ずなのですが、この作品もその点は同じ。
しかしこの人たちは一音一音の研ぎ澄まし方が素晴らしくて、凛とした音響空間でなるダビーなアンビエンスが氷の彫刻のよう。そしてそのアンビエンスも、ノイズとメロディの間を揺れるようで案外聴きやすく、そして快楽性がべらぼうに高い。その分ダンス・トラックとしての緊張感にはやや欠けるものの、それは無いものねだりというものでしょう。それに “Ocean Of Emptiness” の音響芸術が素晴らしすぎるので、何も文句ないです。
もうすぐ出る再発盤も買わねばなるまい。

視聴
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