T++ / Wireless (Honest Jons) 2LP

T++ / Wireless (Honest Jons)
http://www.honestjons.com/

こちらは現在 Monolake のメンバーでもある T++ こと Torsten Profrock さんが2010年に出したダブルパック。

なんでも今作は東アフリカの SSEKINOMU なるアーティストの音源をサンプリングしたものなんだそうで、つんのめったブレイクビーツにパーカッション、ヴォイスサンプルなどによって形作られるグルーヴは、非常にファンキーながらもダブステップともドラムンベースとも似て非なるもの。
しかしそれでいてベース・ミュージックらいい猥雑さも備えていて、音楽性と機能性を高い次元で融合させている素晴らしい作品。

まぁこの後に出た Shackleton のリミックスしたやつ聴くと意外に引き出し少ない人なのかな、という感じもするんだけど、それでも今作に関しては文句なしかと。傑作です。

Wireless - EP - T++

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MORITZ VON OSWALD TRIO / Restructure 2 (Honest Jon’s) 12″

MORITZ VON OSWALD TRIO / Restructure 2 (Honest Jon's)
http://www.honestjons.com/

なんかダブステップ関連の音盤紹介が続いていますが、いい機会なんでダブステップで紹介してないの色々書いてみますかね。

ということで、元なのか現なのか、とにかく Basic Channel の Moritz Von Oswald が Max Loderbauer と Vladislav Delay と組んだグループ、 MORITZ VON OSWALD TRIO が昨年末に出したシングル。

このグループは現在2枚のアルバムと1枚のライブ盤を出していますが、私はそれらを買ったはいいものの、未だちゃんと聴いていないという情けない有様なので、細かい部分で他と比べてどうっていうのは分からないのだけれど、セッションっぽい不定形さが目立ったそれらの音源に比べると、シングルという事で少しはフロアを意識したのか一応は四つ打ち。

しかし上記3人に Tikiman のギターと Marc Muellbauer のベースを加えた演奏は、ちょっとダブ・ハウスっぽい感じはするものの、所謂ダンス・グルーヴとは違い躍動感のあまりないもので、生楽器の比重の高さもあってちょっとテクノとはいい難い。
だがそれと同時に、これといった展開はないものの、徐々に変容していって覚醒感を増していく様は正にミニマル・ミュージックといった感じで、そういった意味では昔からミニマリズムを追求している Moritz Von Oswald らしい曲だ。

んで、裏は Digital Mystikz の Mala によるリミックス。この曲のどこをどういじったらこうなるんだ、っていうくらい硬質かつ重量感のあるダブステップ。中でもベースはクラブの大音量で聴いたらどれだけ体が震えるんだろう、と思えるほどのすごい鳴りでかなり痛快。
まぁせっかく Moritz のリミックスなんだから、もうちょっとダブ感強くていい気はするんだけど、非常にダブステップらしいダブステップで、これはこれで十分かっこいい。

Restructure 2 - EP - Moritz Von Oswald Trio