DDMS / Makers – part one (Haunt) mp3

DDMS / Makers - part one (Haunt)
http://www.haunt-music.com/

Deadbeat 関連でもう1枚。 Horror Inc. などもリリースしているカナダのレーベル Haunt から DDMS のデビュー・シングル。
この DDMS というのは、DeadbeatDeWaltaMike ShannonThe Mole の4人によるプロジェクトで、カナダのテクノが好きな人間からすると、 The Modern Deep Left Quartet を上回るスーパーグループなんじゃないでしょうか。

ただ今作がそんな豪華アーティストの共作が堪能できる作品なのかというとそんな事はなく、3曲中2曲が Mike Shannon によるリミックス、もう1曲は The Mole と Hreno (この人もカナダの人みたい)によるリミックスという、つまりオリジナルがゼロという微妙な内容。

ただ曲自体にかんしては、ひしゃげたキックと、軽快に跳ね回るベースライン、ミニマル・ダブ的な上モノと、一聴するとバラバラにも思える要素を絶妙なバランスで纏め上げながらも、中盤から入ってくるサックスにより曲の表情をがらりと変える Mike Shannon のリミックス。そして Mike Shannon と同様のサックス(多分オリジナルで使われてるのかな?)の雰囲気を活かし、しっとりとしたディープ・ハウスに仕上げた The Mole & Hreno と、どちらも良い。

まぁこの4人が集まった、っていうインパクトに比べると、作品自体の個性は薄いのは否定し難いので、今度はがっつりオリジナルを作ってほしいものです。

ちなみに今作には『part two』もあるけど、そっちもリミックスのみ(私は聴いてない)。

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Mike Shannon / Under the Radar (CYNOSURE) 2LP

Mike Shannon / Under the Radar (CYNOSURE)
http://www.cynosure-recordings.com/

毎度毎度遅れたタイミングで12インチを紹介する当ブログなんですが(だって聴くのとリッピングが追いつかないんだもん)、今回も今年の3月に出たシングル。
Mike Shannon が主催するレーベル Cynosure の40番を記念するシングルで、見開きジャケットの10インチ2枚組み。
さらに記念盤という事で参加しているリミキサーも豪華で、 Ricardo Villalobos に Deadbeat 、さらに最近 Mountain People の名義で活動している Rozzo という布陣。

しかし内容に関してはまぁぼちぼちといった出来で、まず Mike Shannon によるオリジナルがイマイチで、この曲に参加した Fadila という女性のソウルフルなヴォーカルしか耳に残らない。また Villalobos のリミックスは、ぬめった空気と乾いたリズムという、ちょっと懐かしい感じの Villalobos らしさが感じられるリミックスながら、まぁそれだけという感じ。

一方硬質なダブテックにした Deadbeat のリミックスと、幽玄なテック・ハウスにした Rozzo のリミックスは素晴らしいので、これだったら1枚目いらなかったんじゃないのかなぁ、とか思わなくもないが、それじゃぁ記念としての豪華さがうすれるという事なのだろうか。切ないな。

試聴

num RECORDS

NUM001
QUENUM / LEE VAN DOWSKI
INVISIBLE EP
NUM002
LEE VAN DOWSKI
MY MISSING TOYS
NUM003
MIRWEIS SANGIN
GUILTY / NOT GUILTY ep
NUM004
QUENUM
RIO GRANDE ep
NUM005
LEE VAN DOWSKI & QUENUM
THE JOINT ECHO ep
NUM006
LEE VAN DOWSKI
THE DARKENED COMPONENT ep
NUM007
CHATON + HOPEN
DREAMING SURFACES
NUM008
DARIO ZENKER
MAKE UP ep
NUM009
BUTANE
Visualize the Path
NUM010
LEE VAN DOWSKI
The Last Bounce EP
NUM011
VARIOUS
THE JOINT ECHO ep REINTERPRETATION
NUM012
DENIS KARIMANI
AGITATIO ep
NUM013
EXERCISE ONE
WHERE IS MY KEYBOARD? EP
NUM014
DACHSHUND
THE FLOATING JESUS EP
NUM015
DARIO ZENKER
SEVERAL EP
NUM016
THE CAKE
AT THE DEEP END EP
NUM017
DACHSHUND
EFT EP
NUM018
LEE VAN DOWSKI
THE LAST BOUNCE REMIXES
NUM019
LAD & DAVE THE HUSTLER
ERA BULGARIS
num ltd 01
nope
FUGUE
num ltd 02
RIPPERTON & SHE DJ MASAYA
LONG DISTANCE ep
num ltd 03
MIKE SHANNON
STAIRWAYS ep
num ltd 04
RIPPERTON & AGNES
ZEITGEIST ep
num ltd 05
PHIL KIERAN / DACHSHUND
TRIPLE CROWN SPLIT ep
num ltd 06
ALEX ATTIAS
num ltd 07
LIVIU GROZA
PINK SUIT THRILLER ep

MIKE SHANNON / THE HANG UP (wagon repair)12″

THE HANG UP
http://www.wagonrepair.ca/

今月の25日 sleeparchive が来日するらしいんだけど、厄介な事にまた womb なんですね。なんでこの人いつもこの箱使うのかなぁ。
以前この箱でかなり不快な気分にさせられて以来、二度と行くまいと思ってたんだけど、ちょっと田中フミヤとの組み合わせにはそそられます。どうしよう。
そういえばこの日って Frogman のイベントもあるんですよね。代官山と渋谷だったら近いからはしご?でもやっぱり womb は行きたくねぇなぁ。悩みどころです。

2006年にリリースされた wagon repair の19番は、再び Mike Shannon 。
前作の『El Impulso EP』同様、ピキパキとした音のクリック・テクノで、ちょっとトリッキーな印象もあった前作に比べると、こちらの方がよりオーソドックスで機能的。でもタイプとしてはやはりバリエーションの一つといった感じで、出来自体は悪くないものの、やや物足りなさを覚えるシングルかしら。
この後彼はホーム・レーベルである Cynosure から3枚のシングルをリリースしてるんだけど、そちらの方がグルーヴも太くなっててオススメです。

Mike Shannon - The Hang Up - EP

mike shannon / El Impulso EP (wagon repair)12″

El Impulso EP
http://www.wagonrepair.ca/

どうも、忙しさにかまけてゆるやかに更新頻度が落ちてきている当ブログなのですが、約2ヶ月ぶりの wagon repair 特集です。
いえね、決して忘れていたわけではないんですよ。しかも忘れてたところにびびんばさんのブログで紹介してもらっちゃったりなんかして、そこで慌てて更新しなきゃとか思ったのに、さらに半月近く放置してたとかいうわけでも全然ありません。まぁそんな裏事情は気にせずまいりましょう。

コレ以前の wagon repair って Mathew Jonson を除くと、あまり名の知られていない、もしくは新人のリリースが主だったんだけど、ここにきて満を持して Mike Shannon の登場です。今ではモントリオールを中心に活気のあるカナダのミニマルですが、それを昔から引っ張ってきたのって Mike Shannon と Jeff Milligan の二人ではないかと思うので、このリリースは wagon repair の存在感の大きさと、以前の身内的なものではなく、積極的にシーンと絡んでいこうという姿勢を同時に表していたように思えます。

mike shannon は2002年の『Slight Of Hand』ではダンサブルなクリック・テクノ、以降は自身のレーベルである Cynosure を中心にグルーヴィなミニマル・ハウスをリリースすることが多かったけど、今作では3曲とも、鋭角ながらスカスカなリズムの上に、ギラギラとした歪んだ音色の上モノが乗るエレクトリック・チューンで、現在の Mike Shannnon のスタイルの起点になったようにも思える曲。全て攻撃的な曲ではあるのだけれど、どこか大人の余裕とでもいいたくなる落ち着きが感じられて、私はこのくらいの塩梅のほうが聴きやすい。

Mike Shannon - El Impulso - EP

mike shannon/possible conclusions to stories that never end(~scape)CD

sc36cd.jpg
http://www.scape-music.com/

現時点において、ミニマルの中心地がベルリンだというのはまず間違いのないところなのだけれど、個人的にはベルリンの磁場からある程度はなれた動きをしているカナダのアーティストに惹かれてしまいます。
例えば Akufen こと marc leclair は、昨年のアルバム以降(過去記事)、以前のカット・アップ・ファンクからは想像もつかないような静かな世界を描いているし、Mathew Jonson はますますサイケデリックな色合いを増し、DeadbeatPole との関係性を強めますますダブへと傾倒しています。
そして自身のレーベル Cynosure を主催する mike shannon のこのアルバムも、同様に最近のミニマルからは距離を置いた内容になってます。

Force Inc. からの前作『Slight of Hand』はかなりフロアを意識したようなクリック・テクノだったのだけれど、今作はレーベルを意識してかミニマル・ダブっぽい意匠を強くしています。しかし単純にレーベル色に染まったとかいうわけではなく、同時にジャズの色も非常に強く、しかも歌モノの曲が多く配されているというなかなか独特な世界を作り出しています。特に4曲でヴォーカルをとる Anais という女性のソウルフルな歌唱が白眉なのだけれど、それを包み込むような音作りもまた素晴らしい。しかも終始穏やかな世界を描きながらも緊張感が損なわれる事はなく、そのストーリー性のある流れと相まって、何かを暗示するようなラスト2曲は特に印象的です。
「終わらない物語」の「最後の日」とは?
これからも聴きこんで読み解きたい気分にさせるアルバムです。
[Tracklist]