MOBILEE 繋がりで、2007年リリースの Tassilo Ippenberger と Thomas Benedix によるユニット PAN-POT のファースト・アルバム。この作品に関しては、期待が大きすぎて買った当時はあまり良く思えなかったんだけど、今聴いてみるとそれほど悪くない。
彼らの作り出すトラックは、うねるベースを中心としたディープなアシッド・ミニマルが多いんだけど、それは今作でも一緒。低いベース音と甲高いパーカッションではめまくる”Threesixty” から始まり、以降ひたすらはめ系のトラックの連続で、こういうのが大好物な私としては、このアルバムも大好き、といいたいところではあるんだけど、惜しむらくはマスタリングのせいなのか、全体的に音が細めで音圧が足りないのよね。
だからイマイチはまりきれないところがあって、そこが買った当時の私としては非常に納得しがたいところではあったんだけど、今聴いてみるとやはり完成度の高さは素晴らしく、これでも十分傑作かなと思う。
まぁこのアルバムが気に入った人は、是非とも PAN-POT のシングルも聴いてもらいたいとは思うけど。
あと蛇足ながら、このアルバム聴くと、一時期いわれていた「MOBILEE がディープ・ハウス云々」というのは、やっぱり違うんじゃねぇのかなぁ、と改めて思います。