すっかり忘れていたのですが、このブログもいつの間にか8年目に入っております。まぁこれからもぼちぼちいきます。
ということで Dragon Ash が昨年末に発表した9枚目のアルバム。
ここ何作かラテン要素の強い作品の続いていた Dragon Ash なんですが、今作は原点回帰という事でミクスチャー路線の作品になっています。
とはいっても以前のような激しさを持った作品なのかというとそんなこともなく、またラテン要素も依然としてかなり強いので特に方向性の変化に違和感はない。
そしてヘヴィロック的な部分に関しても、以前ようにむやみに音を歪ませたり勢いに任せたりしなくても、引き締まった演奏により見事に太いグルーヴが鳴っていて、ただの原点回帰ではないバンドの成長を感じ取る事ができるものになっている。
しかしそれでも私には今作が傑作だとはとても思えなくて、それは今作にはこの手のロックに必要な熱量があまりにも足りないんですよね。つまり端的に書くと聴いていて燃えない。
一方でますます柔らかさをました降谷くんの歌声を生かした曲は魅力的で、中でも愁いを帯びたメロディと演奏が印象的な “FIRE SONG” は今作の中でも一番好きだ。
まぁ今作の原点回帰というのは彼らが変化を求めての事だろうから、この次にどんな音を鳴らしてくれるのか楽しみにしたい。