MAKAM / HOW LONG IS NOW? (Sushitech Purple) 3LP

MAKAM / HOW LONG IS NOW? (Sushitech Purple)
http://www.sushitech.com/

Sushitech っていいますと、最初は奇形ハウスをリリースしていたのが、いつの間にか正統派のハウスやテクノを中心にリリースようになったレーベル、という印象があります。そしてそれはオランダ出身のプロデューサー Guy Blanken こと Makam が2010年末に出したファースト・アルバムである本作も同様で、私の趣味からするとあまり積極的に聴くタイプではないディープ・ハウスの作品になっている。

しかし今作に限っていえば、随所に聴かれるジャズの味付けであったり、またゆったりとしながもしっかりと躍動するグルーヴであったり、そして個人的にハウスの肝だと思っている艶が全編に感じられたりと、完成度が高く気持ちよく聴ける。

まぁ全体の完成度が高い分、曲単位で突出したものがないので盛り上がりに欠ける部分もあるんだけど、それでも初めてのアルバムとしては十分な作品だ。

How Long Is Now? - Makam

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E. Bridge / Folklore (Sushitech Purple)mp3

Folklore
http://www.sushitech.com/

Funzion 名義でも活動してる Alejandro Mosso によるプロジェクト、 E. Bridge が Sushitech Purple から昨年出したダブル・パック。

参加しているリミキサーが Dandy Jack に、 Digitaline のメンバーでもある Gregorythme という時点で分かる感じもしますが、 Cadenza っぽいオリエンタルなテック・ミニマル。いってしまえばそれ以上でもそれ以下でもないという感じはあるものの、シャープなキックの上にラテンギターが乗る “Altossucios” に、パーカッションによる起伏と淡いメロディで引っ張る “Puente Del Inca” 共に、完成度は申し分ない。それに Cadenza フォロワーの多くがそうであるように、この作品も、ゆったりとした作りの Cadenza に比べ、機能性という面ではむしろ上で、あとはここに強烈な個性が加われば、とは思うものの、次の作品も聴いてみたいと思わせるには十分な出来。

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MIKAEL STAVOSTRAND / HOUSEDAYS (SUSHITECH)2LP

HOUSEDAYS
http://www.sushitech.com/

気が付けばなかなかの人気レーベルになっている SUSHITECH から、こちらも地味に人気者な Bulgur Brothers のメンバー、 MIKAEL STAVOSTRAND の少し前に出たダブル・パック。
このレーベルは何かと重くなりがちなミニマルの中でも、軽妙さを常に忘れないので好きなんですが、本作も軽快ながらもグルーヴィーなテック・ミニマルで非常に気持ち良い。3曲収録されたリミックスも悪くはないんだけど、パーカッションやギター・サンプルを効果的に使ったオリジナルがやはり素晴らしく、こういう派手さはなくともジワジワ聴いてくるグルーヴの曲はやはり良い。
そろそろアルバムとかも聴いてみたい人ですね。

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