Cobblestone Jazz / Before That EP (Wagon Repair) mp3

Cobblestone Jazz / Before That EP (Wagon Repair)
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個人的に2010年の『The Modern Deep Left Quartet』(過去記事)以降追いかけてなかったのでご無沙汰感あるんですが、そのアルバム以降では4枚目となるシングル(2012年作)。
いつの間にか Wagon Repair Ltd. なんてサブレーベルが出来ていたようで、リリースはそこから。

アルバム以降のシングルを軽く聞いてみた感じだと、どれもジャジーなテック・ミニマルなようだけど、それは今作も同様。軽快なパーカッションとキックに導かれ入ってくる、弾むようなベースラインと、踊るようなフェンダー・ローズの響きが描く有機的な色合いは、まさに Cobblestone Jazz ならではのもので、流石の完成度。

ただ以前より洗練はされているものの、進化や変化というものがイマイチ感じられず、以前の彼らにあった得体の知れない期待感が希薄なのが難かしら。

ちなみに今作に収録された2曲は基本一緒で、 “Before This” よりも “Before That” の方が曲が長く、若干リズムも太いのでクラブ向き。

Before That EP - Cobblestone Jazz

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Dinky / Anemik (WAGON REPAIR) 2LP

Dinky / Anemik (WAGON REPAIR)
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そういえば昔 Wagon repair 特集なんてやっているブログがあった気がするんですが、あれはどうなったんでしょうねぇ・・・。

などという誰も覚えていないであろう自虐ギャグは置いておいて、チリ出身の Dinky ちゃんが2009年に発表した4枚目のアルバム。

前作の『May Be Later』(過去記事)はほの暗い感じがあんまり彼女に合ってないような気がしたんだけど、一転今作は彼女らしい、というよりいつもより更に華やかに陽性なアルバムになっている。

甲高いパーカッションが気持ち良い1曲目の “Romaniks” こそ抑え目なものの、幻想的にゆらめく上モノとパーカッションの絡みが素晴らしい “Childish” 、女性の声ネタを使ってうまく柔らかさを表現した “Anemik” など、どの曲にも耳をひくキャッチーさがあり、それでいてどの曲にも定型にとらわれない自由度の高さと機能性を有していて非常に完成度が高い。

それでいて過度に盛り上がり過ぎない上品さがあるのもいいし、そんな中にあって唯一扇情的に盛り上げる “Epilepsia” も良いアクセントになっている。
正に彼女の代表作と呼べるような傑作だろう。

Anemik - Dinky
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Cobblestone Jazz / The Modern Deep Left Quartet (!K7) CD

Cobblestone Jazz / The Modern Deep Left Quartet (!K7)
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前作『23 Seconds』(過去記事)から約2年半ぶりとなる Cobblestone Jazz のセカンド・アルバム。

今作で特筆すべき事はやはりメンバーが Mathew Jonson 、 Danuel Tate 、 Tyger Dhula の3人だけではなく、 Mole が参加しているという事で、つまりは The Modern Deep Left Quartet の初のアルバム、という事だと思います。
以前 the modern deep left quartet 名義で『babyfoot ep』(過去記事)が出たときは、てっきり Cobblestone Jazz に Mole が加わったのが The Modern Deep Left Quartet だと思っていたのですが、実際には逆で、元々4人で The Modern Deep Left Quartet でやっていたのが地理的条件で Mole が抜けたのが Cobblestone Jazz らしく、要はこのグループがやっとあるべき姿に戻ったともいえるわけで、さらに前述の『babyfoot ep』は Wagon Repair のカタログの中でもかなりの怪作だったこともあり、前作からの相当な変化を予想していたんですが、実際には前作の延長線上のじゃジーなテック・ミニマルに。

ではこれは前作を上回るような作品化というとそれも微妙で、前半と後半に配置されたテック・ミニマル路線の曲はさすがの出来だが、中盤のファンクを意識したような曲郡が明らかに魅力不足で、どうしてもそこで流れがだれる。かといって私が期待していたような土着的なサイケデリアが感じられる曲もなく、これだったら機能性に重きを置いたような前作の方がいっそ潔かったように思う。

先行シングルに収録されていた “Traffic Jam” がサイケデリアとバンドの演奏感を両立させた素晴らしい出来だっただけに(先行シングルの中ではこの曲だけ今作に入ってないのよね)余計に残念。
次作はもっとドロドロなのを期待したい。

The

[Tracklist]

ADAM BEYER & MATHEW JONSON / THE BIG DIPPER (wagon repair) 12″

ADAM BEYER & MATHEW JONSON / THE BIG DIPPER
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最近しっかりと音楽聴く時間が取れなくて、それがなかなかにストレスだったりするのでです、みなさんどうされてるんですかねぇ。そのくせ音盤は相変わらずのペースで買っちゃうから、当然のように聴いてない盤が溜まる一方だし。12インチなんかほとんど聴いてないもんなぁ。さらにアナログは基本PCに取り込んで聴くんだけど(いや、タンテでも聴くけどね)、その時間もないし。
昔に比べて特別仕事が忙しいとも思わないので、やっぱり時間の使い方が下手になったっていうことなのかしら(眠気に弱くなったのもある)。なんとかしないとね。はぁ。愚痴終わり。

っつうことで地味に続けている wagon repair 特集。37番は何がどうなってこうなったのか全く分かりませんが、御代 Adam Beyer と Mathew Jonson の共作。

最初この二人の名前を見たときは、ちょっと合わねぇんじゃねぇのかなぁ、とか思ったんですが、これがなかなかどうして、非常にいい結果を生んでいます。というのも、 Mathew Jonson って上モノに懲りすぎるせいなのか、どうもリズムが淡白になりすぎる場合が少なくないのですが、 Adam Beyer の効果なのか非常に躍動感のあるものになっていて(実際の作業分担は知りませんが)、 Mathew Jonson 関連のものでは珍しく直球のダンストラックに仕上がっていて、それでいて Mathew Jonson らしいサイケデリックな上モノの活きているんだから、もうこれは文句なしです。

しかし裏の “MARIONETTE” の Adam Beyer によるリミックスはまた別で、リズムが太くなったのは良いものの、コレでは上モノの繊細さが台無しな気がする。まぁこれは原曲に思い入れがある人間だから思うのかもしれませんが。

Mathew Jonson & Adam Beyer - Big Dipper - EP

HRDVSION / PLAYING FOR KEEPS (wagon repair) 12″

HRDVSION / PLAYING FOR KEEPS
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このサイトって、ブログのくせして画像をわざわざ ftp で上げてたりするんですが、今日は ffftp の調子が悪いのか、サーバに繋がらないので、画像が上げられません。なので画像は後日ということで。悪しからず。

Mathew Jonson の兄貴である Nathan Jonson のプロジェクト、 HRDVSION の wagon repair から2枚目のシングル。

前作の『gary white』(過去記事)は、ちょっと手広くやりすぎて全てが中途半端な印象の作品という感じでしたが、今作は逆に同じ曲のヴァリエーションを3パターン。

まずオリジナルの “PLAYING FOR KEEPS (DADDY’S ANGEL)” は、少し smith’n’hack を思わせる、つんのめり気味のエレクトロ・ディスコ・ファンク。 wagon repair のカタログの中ではけっこう異色の部類に入る曲だとは思うんだけど、ギラついたシンセの音とカットアップされたサンプルが、共に過剰さを演出していて、これはなかなか盛り上がる曲なんじゃないでしょうか。

そしてこの曲のエレクトロ的な要素を少し強くした “PLAYING FOR DADDY’S GIRL” は、DJ用にやや使い勝手を良くしたような印象で、ニュー・エレクトロ(ってまだいうの?)なんかにも合わせやすい感じ。

最後の The Mole によるリミックスは、彼の今までの方向性からすると、この作品のディスコ的な側面を強くしそうなもんなんだけど、そこをあえてなのかどうなのか、ギラついたシンセを前面に押し出したテック・ミニマルに。でも曲のグルーヴ自体は紛れもなく The Mole のものになっていて、そこがすごく面白い。

Hrdvsion - Playing for Keeps - EP

The Mole / BABY YOU’RE THE ONE (Wagon Repair) 12″

BABY YOU'RE THE ONE
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Wagon Repair の35番は、自身の初のアルバム『As High As Sky』からの先行シングル。

この人は今時珍しいくらいサンプリング感の強いトラックを作る人でありますが、今作もつんのめり気味なビートと、トライバルなリズムの組み合わせがカッコよいディスコ・テック。個人的にはこの人の作る、ドロドロとした感じのビート・ダウンの方が好きなんだけど、これはこれで気持ちよいグルーヴが非常に良いです。

裏の方も基本的には表と同じような感じのトラックなんだけど、こちらはうっすらと哀愁漂う上モノが、今までの The Moke にはない感じを出していて、こちらも好トラック。

The Mole - Baby, You're the One - EP

mathew jonson / Symphony For The Apocalypse: New Age Revolution (wagon repair) 12″

Symphony For The Apocalypse: New Age Revolution
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mathew jonson って wagon repair から出す場合、 Cobblestone Jazz があるからなのか、比較的ブレイクビーツを基調としたトラックを出す事が多いけど、今作もA面がそんな感じ。

MIDNIGHT OPERATOR (過去記事)で垣間みせた、ダブ・ステップの影響も感じられるブレイクビーツを、さらに高速回転させたようなトラックで、その性急感溢れるリズムと、しかしその上でゆったりとなるメロディの生み出すタイム感が独特で、 mathew jonson の今までの実験が、いよいよ結実してきたのを感じる。

裏の “twin cobras” は、タイトルからも分かるとおり、お得意のオリエンタルなメロディのサイケデリック・ミニマルなんだけど、今までの彼の作品はリズムが淡白な事が多かったのに対して、この曲はかなり重く荒々しいもので、また違った表情をみせているし、リズムと上モノの相乗効果で、非常に大きなうねりを生み出していて、これまた傑作。

なのでいい加減、ソロでアルバム出してくれないかしら。

Mathew Jonson - Symphony for the Apocalypse: New Age Revolution - EP

DEADBEAT / EASTWARD ON TO MECCA (wagon repair) 12″

EASTWARD ON TO MECCA
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昨日は unit に Moritz von Oswald Trio のライヴを見てきました。最初は単体で記事書こうかと思ったんだけど、そんなに書くことないんで簡単に。因みに私が見たのは2枚目のライヴのみ。
基本的な構造としては、ダビーなベースラインの上に、 Vladislav Delay によるシンバルを中心としたドラムと、微細なエレクトロニクスが絡むもので、音的には十分気持ちよかったんだけど、果たしてフロアで聴きたい音だったかというと、ちょっと違うかなぁ。記憶が確かなら1時間強の中、5つのパートに分けられていて、時折四つ打ちのキックが挟まれる曲も合ったんだけど、ダンサブルというほどではなかったし、個人的には家でダラダラ聴きたい音という感じ。まぁ直前に『BCD-2』があったせいで、必要以上にベーチャンを期待しすぎたのもよくなかった気はします。
でもフロアにいたとき私の周りでは「やべぇ」という声がずいぶん聴かれたので、他の人はけっこう満足度高かったのかしら。でもそうだとしたら、今のクラバーはずいぶんストイックな人が多いのね。

ということで、地味に続いている wagon repair 特集。

所謂ミニマル・ダブ、という言葉で括られるアーティストは、 Basic Channel という偉大すぎる先人の作り出したフォーマットの中から、一歩も外に出ていないような人が少なくない。また Echospace のように、むしろその枠をなぞる事をよしとする様な活動をしている人もいたりします。

そんな中、昨年のアルバム『JOURNEYMAN’S ANNUAL』において、ダブ・ステップやダンスホールを飲み込んだサウンドを鳴らし、明確に進化への意思を示してみせた Deadbeat は、個人的にはミニマル・ダブのアーティストの中でも、最も次の一手が楽しみな人でもあります。

その『JOURNEYMAN’S ANNUAL』以降、初のシングルとなるのが、この Wagon repair の33番。今まで CynosurerevolverMutek など、地元カナダのレーベルから作品をリリースしていただけに、少々意外な気もするけど、 Wagon repair からは初となるシングル。

彼はアルバムではミニマル・ダブ、シングルではミニマル・ハウス/テクノと分けている節があるんだけど、 “Mecca” は『JOURNEYMAN’S ANNUAL』でのデジタル・ダンスホールな音作りを、四つ打ちのフォーマットにはめ込んだような曲で、ゴツゴツとしたパーカッシブな音作りが気持ちいいダブ・テック。

これだけでも次の一手としては素晴らしいんだけど、 “MECCA DUB” ではパーカッシブな質感を保ったままミニマル・ダブに、 “MECCA DRUM JACK” では曲名通りアフロ・トライバルなデジタル・ダンスホールにしていて、3曲それぞれでダブの違った側面を見せていて面白い。

Deadbeat - Eastward On to Mecca - EP

Luca Bacchetti / Like A Sadhu EP (wagon repair) 12″

Like A Sadhu EP
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もう間もなく初来日を果たすイタリアのプロデューサー、 Luca Bacchetti の Wagon repair からは3枚目(順番的には28番の『HUMAN EP』が後に出たので2番目)となるシングル。

今のミニマルの中でもかなり捻くれ者ぞろいの Wagon repair にあって、その硬質なテックミニマルは、逆にレーベル内では異彩を放っている感のある Luca Bacchetti ですが、しかし彼とて、なんの面白味もないトラックばかりを量産しているような人では、もちろんない。

今作でも、今までのような縦ノリのグルーヴはそのままに、さらにそこに揺さ振りをかけるように激しく動くベースラインを加えていて、なかなか独特且つ複合的なグルーヴを作り上げている。
中でも、ゴムのようにムギュムギュと鳴るベースラインの中、さらに次々と気泡が割れるかのようなベースまで加わる “Like A Sadhu” は、アシッド・ハウスのようなノリが非常に楽しい曲だし、逆に “TRUST” はそういったノリを抑える事によって、非常に機能的に曲になっていて、こちらもまたカッコいい。
また、流麗なシンセと浮遊感のあるシンセが交互に立ち昇る “THE WAY TO CORCOVADO” も素晴らしい出来で、それでいてマニアックな方向に行かないのが彼の個性でしょう。

なんかいつも書いてる気がするけど、早くアルバム聴いてみたい人です。

Luca Bacchetti - Like a Sadhu - EP

cobblestone jazz / 23 Seconds (wagon repair) 3LP

23 Seconds
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なんとなく思いつきで wagon repair の特集を始めたのが去年の9月。そのときはこんなに時間がかかるなどとは思いませんでしたが、いやぁ~、やっと到達しました Cobblestone Jazz のアルバム。話題になったの昨年末なんで、時期を逸しているにも程があるんですが、まぁそんなのはいつもの事なんでいいです。っつうわけで。

Cobblestone Jazz というのは Mathew Jonson 、 Danuel Tate 、 Tyger Dhula の3人によるユニット。 IT IS WHAT IT IS からリリースしていた初期は、それほど注目を集める存在ではなかったものの、 “Dump Truck” 、 “India In Me” の2曲のヒットで俄然存在感を増し、絶好のタイミングで発表されたのがこのファースト・アルバム。

このアルバムに関しては、非常に高い評価がなされいているようだし、私も2007年を代表する作品だという事に異論はないんだけど、かといって個人的には大絶賛する気にはなれない作品でもあります。
先行シングルであった『Lime In Da Coconut』がそうであったように、このアルバムでもほぼジャジーなテック・ミニマルで統一されていて、それはそれで高いクオリティを持った申し分ないモノ。しかし、例えば “dmt” での緊張感の高いミニマルであったり、 “INDIA IN ME” や “DUMP TRUCK” でのサイケデリア、さらに IT IS WHAT IT IS からのシングルでみせていた自由度の高さであったり、このユニットにはもっと様々な可能性があったはずなのに、このアルバムはあまりにも一つの色でまとめすぎな気がしてならない。

そういった意味では、このアナログ盤ではなく、CDのみに付いているライブ盤の方がはるかに面白い。さすがにライブだけあって、彼らのプレイヤー的側面がよく出ていて、楽曲が非常に自由度の高いものになっているし、それでいてダンス・グルーヴも損なわれていなくて素晴らしい。
アルバム本編だけでも十二分に傑作なのは間違いないんだけど、私みたいに以前から聴いている者はそれ以上を望んでしまうわけで、本編をより発展させたライブと、本編とは違った面をみせる “INDIA IN ME” と “DUMP TRUCK” をボーナス・ディスクに収録したのは良いアイデアだと思う。

Cobblestone Jazz - 23 Seconds

danuel tate / pushcard (wagon repair) 12″

pushcard
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Cobblestone Jazz のキーボーディスとである Danuel Tate の初ソロ・シングル。
Cobblestone Jazz というユニットは、ジャズの要素を凄く洗練させた形で四つ打ちに落とし込んでいるけど、このソロ作品では、ブラスの音が中心になっていたりと、より分かりやすい形でジャズの要素が使われている。なので、これってただのジャズ・ハウスなんじゃないかという気がしなくもないんだけど、けっこうな数の音を盛り込み、しかもその各音の動きが激しいにもかかわらず、曲全体をすっきりと聴かせる手腕は見事。さらに今作では、より danuel tate のキーボード奏者としての側面が強く出ていて、ミニマルな楽曲に程よい変化をつけていて、凡百のジャス・ハウスとは一線を画したものになっている。
思えば danuel tate は、 Cobblestone Jazz のもう一人のメンバーである Tyger Dhula と、 DANTE & DHULA 名義で素晴らしいシングルを出しているわけで、 Cobblestone Jazz = mathew jonson ではないことを、証明するのに十分なシングルです。

Danuel Tate - Pushcard - EP

Cobblestone Jazz / PUT THE LIME IN DA COCONUT (wagon repair)12″

PUT THE LIME IN DA COCONUT
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wagon repair の29番は、Cobblestone Jazz のアルバム『23 Seconds』からの先行カット・シングル。
どちらかというと泥臭い音により、強烈なサイケデリアを発していた先の2枚のシングルに比べると、ここでの2曲は初期を思わせるような洗練を身にまとっていて、アルバムへの呼び水としては申し分ないもののように思えるけど、2曲ともアルバムに収録されているので、存在としては中途半端な感が否めないんですよね。一応アルバム収録ヴァージョンが “Lime In Da Coconut” なのに比べ、こちらは “PUT THE LIME IN DA COCONUT” なので、微妙にタイトルが違うんだけど、どこが違うのか私には全く分からないし。裏の “SATURDAY NIGHT” の方はロング・ヴァージョンになっているけど、それだけだとやっぱり弱いですしね。
内容的にはホント問題ないんだけど、オレはアルバムがけはしない、なんていうハードコアなDJか、私みたいにこのレーベルのリリースは全部買うという人以外は、特に買う必要がないというか、聴きたければアルバム買いましょう。

Cobblestone Jazz - Rocky Mountains - EP

Luca Bacchetti / HUMAN EP (wagon repair)12″

HUMAN EP
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wagon repair の28番は、このレーベルからは2枚目となる Luca Bacchetti 。彼は wagon repair の中でも最も硬質な音作りをする人物の一人ではないかと思うんだけど、今作も硬質なキックと、それに絡みつくねっとりとしたベース、そしてこのレーベルらしいサイケデリックな上モノによるテック・ミニマルで、相変わらず高い水準を保っている。
しかし今作ですばらしいのは裏の LEE VAN DOWSKIS によるリミックスで、淡々としたリズムながらも、ゆったりと景色を変容させながら流れていく上モノが美しく、正にリズムと上モノのコントラストが映えに映えたトラックで、彼の仕事の中でも上位に入るのではないかと思われる傑作リミックス。

Luca Bacchetti - Human - EP

GLACIER / ROCKY MOUNTAINS EP (WAGON REPAIR)12″

ROCKY MOUNTAINS EP
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ここ何ヶ月かずっとサイトが工事中の Wagon Repair なんですが、つい先日リニューアルしたサイトが公開されていると思ったら、再び工事中になってる。一体何に手間取ってるんでしょうか。

初期に比べてこのレーベルでも名の知れた人が作品出す事が増えてきましたが、27番は Pier Bucci と Larry Ursini によるユニット、 Glacier のデビュー作。 Pier Bucci というと、初期の Luciano と活動を共にしていた事で知られていますが、個人的にはそれよりも、以前「REAL GROOVES」で来日したときの、上モノのほとんどない、リズムだけで抑揚をつける素晴らしいDJが記憶に残っております。
そして今作に収められた3曲も、ねっとりとした重いリズムと、うっすらと曲に軽やかさを与えている上モノのバランスが絶妙な、素晴らしいミニマル・トラック。はっきりいってこのレーベルの中でも地味な部類に入るとは思うんだけど、逆にいえば、こういうのもリリースするから Wagon Repair は信用できる。

Glacier - Rocky Mountains - EP

Mathew Jonson / Stop (wagon repair)12″

Stop
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自分でもちょっと忘れかけてた wagon repair 特集なんですが、26番は久しぶりの Mathew Jonson のソロ・シングル。
この人は wagon repair からのソロの場合、比較的実験的なトラックをリリースする事が多いけど、今作はここまで来たかという感じの、本人ヴォーカルによるエレクトロ・ファンク・チューン。粘り気のあるベースとスカスカなドラム、少しデトロイトっぽい上モノは悪くはないんだけど、ヴォコーダーかけてムニャムニャ言ってるだけみたいな本人のヴォーカルは、お世辞にも褒められたものではなくて、正直結構きつい。裏のダウンテンポもよく分からないし、自分の中ではこのレーベルの中でも、最も聴かない部類に入るシングルです。

Mathew Jonson - Stop - EP

cobblestone jazz / dmt (wagon repair)12″

dmt
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さっき compass 見て知ったんですが、巷で話題らしい B.I.G JOE が BOSS のことをディスったというお話。まぁ私は B.I.G JOE がなんて言ったのか知らないので、何ともいえないんですが、とりあえず BOSS がサイトに書いた「寝耳にDIS」っていうのは、ちょっとセンスなさ過ぎじゃないですかねぇ。去年のアルバムの “The Alert” で「歯に衣着せず」を「歯にころも着せず」って間違えてた事といい、ちょっとかっこ悪すぎやしませんか、 BOSS さん。

上でヒップ・ホップの事書いておきながら、紹介するのは相変わらずテクノだったりするんですが、 wagon repair の25番は Cobblestone Jazz の限定片面シングル。
この後に出る『Lime In Da Coconut』が、アルバムの先行シングルという事もあり、ジャジーなテック・ミニマルであったり、このシングルの前の『Dump Truck』や『India In Me』が、土着的なサイケデリアが香るようなトラックだったのに対して、この曲はそのどれとも違う、 Cobblestone Jazz の曲の中でも、かなり淡々とした曲。しかし8部を刻むリズムの上で、様々な要素が未整理のまま投げ出され、徐々に混沌の色を増していく様はかなり覚醒的で、このユニットのダンス・ミュージックとしての側面を見事に切り取っている。
限定な上に片面プレスなんで、なかなか手が出にくい音盤ではあるんだろうし、多分 Cobblestone Jazz の中でも異色の曲になるんだろうけど、私はコレが一番好きです。

試聴
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Luca Bacchetti / Once Again (wagon repair)12″

Luca Bacchetti / Once Again
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今日、レペゼン天神親不孝通り、 Natural9Nation のパーカーが届いた。むふふ。今度の Ill Slung Blow’ker はコレを着ていくしかあるまい。

Wagon Repair の24番はイタリアの Luca Bacchetti さん。今まで Tenax ってレーベルから数枚シングル出してるみたいなんだけど、はっきりいってこの作品が出るまで、ほぼ無名だったといっても過言ではない。しかしこれ聴いて、一気に彼の名前を覚えてしまった人は多いのではないかと思います(読み方分からないけど)。

とはいっても彼のトラックは際立って特徴的ということはそれほどなく、いってしまえばグルーヴィなテック・ミニマル。しかし彼の場合、とにかくフックの作り方が非常に巧みで、グルーヴの持つ快楽を全く損なうことなく、曲中に様々な印象的なフレーズを散りばめる事によって、緩急のある流れを作り出している。そういって意味においては、 ROBAG WRUHME にも近い性質の人だと思うんだけど、こちらの方がはるかにフロアユースで、 wagon repair の中でも実用度はかなり高い。

このあと wagon repair の31番、そしてもう間もなく出る28番と、矢継ぎ早に作品を出しているところにレーベル側の信頼が見て取れるけど、それも十分納得の出来。今後の活躍が楽しみな人です。

Luca Bacchetti - Once Again - EP

Missing Link / Uncle Bills Cabin (wagon repair)12″

Uncle Bills Cabin
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忘れた頃にやってくる wagon repair 特集なんですが、このレーベルの中でも比較的コンスタントに作品を出している、 Missing Link こt Matt Cavendar が23番。
この人は wagon repair の中でも、実験的要素の強い人だと思うんだけど、今作もなかなかユニーク。1曲目の “Bur” は、微妙に靄がかった感じと、ブリブリ具合が気持ちいディープなアシッド・ミニマル。んで、これはこれで十分いいんですが、面白いのは裏の2曲。 “Fishin” は四つ打ちのキックの周辺で、絶えず様々なタイプの細かいリズムが鳴っていて、疾走感とはまた違った性急感が感じられて、さらにもう1曲の “Uncle Bills Cabin” の方も、変則的なリズムがユニークな曲。
全体的なインパクトは希薄ながら、なかなかの佳作ではないかと。

The Missing Link - Fishin - EP

MINILOGUE / ELEPHANT’S PARADE (wagon repair)12″

ELEPHANT'S PARADE
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年明けから貯金がピンチなので、しばらくは音盤買うの抑えようと思ってたんだけど、テクニークで欲しいのカチカチクリックしてたら、あっという間に1万超えちまったよ。相変わらずのダメ人間。明日 Seeda 見た帰りにでも取り行こう。

wago repair の22番は、トランシーなテック・ミニマルで人気の、 Son Kite の別名義である Minilogue
ミニマルもイマイチ新しい一手が見つからないからなのか、どんどん折衷的なものが増えてきているように思えるんだけど、このシングルの表題曲もそんな感じで、アシッドだったりミニマルだったりプログレだったりエレクトロだったり、そんな様々な要素を曲という器に溢れそうなほど一杯に入れて、クルクルまわしてるみたいな楽しい曲。そして裏の “BIRD SONG” も、一昔前のハード・ミニマルを思わせる密室的な音空間の中で、ミニマルとダブを行ったり来たりするような曲で、つまり両面とも展開の多い曲なんだけど、曲を破綻させずに上手い事まとめ上げていて完成度は高い。特に “BIRD SONG” のユニークさは、もっとこの路線で曲を聴いてみたいと思わせるに十分ではないかと。

Minilogue - Elephant's Parade - EP

THE MOLE / CONVERSATIONS WITH THE PAST (wagon repair)12″

CONVERSATIONS WITH THE PAST
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wagon repair の20番は、 Modern Deep Left Quartet の一員でもある、 The Mole の、このレーベルからは2枚目となるシングル。
この人はデトロイトの影響が感じられるダウン・ビート・ハウスで注目を集めている人なんですが、今作の “JiNGOVER” は、彼の作品にしてはテンポの早い部類になるであろう、アフロ・トライバルなディスコ・チューン。なんでも Candido の “Jingo” と、 Sylvester の “Over & Over” という曲をサンプリングしてるらしいです。そのサンプリングの妙なのか、曲から漂う怪しい感じは好きなんだけど、反面ストレートなディスコ過ぎて、ちょっと現代性に欠ける気がするのが惜しい。
裏の “SLOW CHUGGER” は The Mole らしい煙たいダウン・ビート・ハウス。こちらは新鮮味はないものの、この気だるい感じはやっぱり好き。13分以上かけて、ズブズブとはめてく感じがたまりません。

The Mole - Conversations With the Past - EP

MIKE SHANNON / THE HANG UP (wagon repair)12″

THE HANG UP
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今月の25日 sleeparchive が来日するらしいんだけど、厄介な事にまた womb なんですね。なんでこの人いつもこの箱使うのかなぁ。
以前この箱でかなり不快な気分にさせられて以来、二度と行くまいと思ってたんだけど、ちょっと田中フミヤとの組み合わせにはそそられます。どうしよう。
そういえばこの日って Frogman のイベントもあるんですよね。代官山と渋谷だったら近いからはしご?でもやっぱり womb は行きたくねぇなぁ。悩みどころです。

2006年にリリースされた wagon repair の19番は、再び Mike Shannon 。
前作の『El Impulso EP』同様、ピキパキとした音のクリック・テクノで、ちょっとトリッキーな印象もあった前作に比べると、こちらの方がよりオーソドックスで機能的。でもタイプとしてはやはりバリエーションの一つといった感じで、出来自体は悪くないものの、やや物足りなさを覚えるシングルかしら。
この後彼はホーム・レーベルである Cynosure から3枚のシングルをリリースしてるんだけど、そちらの方がグルーヴも太くなっててオススメです。

Mike Shannon - The Hang Up - EP

COBBLESTONE JAZZ / INDIA IN ME (wagon repair)12″

INDIA IN ME
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このシングルって確か一回紹介した記憶があるんだけど、データベース飛んだときに消えちゃったので、再度ご紹介。 wagon repair の18番は、このレーベルからは2枚目となる Cobblestone Jazz 。私の記憶によると、このシングルの発売前レーベルのサイトの方には、「今度の Cobblestone Jazz はすげぇテクノ・アンセムだ」みたいな事が書いてあったと思うんだけど、その言葉どおり前作に引き続きヒットした、文句なしに彼らの代表作の1枚。
Itiswhatitis からのデトロイト・テクノからの影響色濃いスタイルから一転、このレーベルらしいサイケデリックな感じを前面に出したのが前作の『Dump Truck』(過去記事)だったわけですが、今作はちょうどその中間とも思える、覚醒感の強いテック・ミニマル。一聴した感じ派手さはないものの、長尺の曲らしくじっくりと絡め取るようなグルーヴが気持ちいい。一応裏表合わせて25分くらいになるんだけど、どうせなら繋げてその尺で聴きたいと思わせるような逸品です。

Cobblestone Jazz - India In Me - EP
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LAZY FAT PEOPLE / SHINJUKU (wagon repair)12″

SHINJUKU
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border community から鮮烈に登場したものの、どうやら現在は解散してしまったらしい Lazy Fat People が wagon repair の17番に登場。この辺りから、人気が出てきたせいなのか、日本に入ってきた時にはすでに簡易ジャケットになっているものがあるので注意が必要なのですが、これも多分ジャケット付きのって日本にはあまり入ってこなかったっぽい。因みに私はテクニークにギリギリ1枚残っているのを買えました。

border community からのシングルは線の細いテック・ミニマルといった印象だった Lazy Fat People なんですが、今作では border community 以降の扇情的な感じと、 wagon repair のサイケデリック感を、アシッドなミニマルに絶妙に落とし込んだ曲で、なかなかに見事な作品。
とはいいつつも、個人的な好みからすると、漆黒のアシッド・ミニマルを聴かせる裏の “T.V.20” の方が好き。 wagon repair の中でも異色な曲ながら、こういうはめてく感じの曲には逆らえません。

Lazy Fat People - Shinuku / T.V. 20 - EP

Mathew Jonson / AUTOMATIC (wagon repair)12″

AUTOMATIC
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Methew Jonson ってこのレーベルだとわりとざらついた感じの音色を使うことが多いけど、この曲なんかはその際たるもので、『Return Of The Zombie Bikers』や The Modern Deep Left Quartet で聴かれたアラビックな旋律を、もっと歪ませて派手なエレクトロに仕立てたのが本作。最初は Audion にでも影響されたのかかと思って、それほど良いとは思わなかったんだけど、そのあと見たライヴで聴いたらえらい盛り上がれたので、それ以降は好きな曲です。
裏の “BEACH PARTY” はそのディストーションがかった感じと、以前のデトロイトっぽい感じを掛け合わせたような曲。ベースが地味にエレクトロっぽくて、これまた良い曲です。
あとコレは今記事書いてる途中で気が付いたんだけど、この盤のカッティングって TIM XAVIER がやってるんですね。知らんかったよ。