降谷建志 / EVERYTHING BECOMES THE MUSIC (Victor) CD

降谷建志 / EVERYTHING BECOMES THE MUSIC (Victor)
http://www.dragonash.co.jp/kenji/

Dragon Ash の降谷建志が2015年6月に発表したソロ・アルバム。

Dragon Ash も気がつけば活動歴20年近くになっているわけで、その中で中心として内でも外でも目立つ事の多かった降谷建志がソロ活動する、っていうので期待してたんですが、思いのほか Dragon Ash との差異を見出しにくい。

リラックスした雰囲気は確かにソロっぽいし、柔らかなメロディや歌声に関しても、バンドではここまで前面に出てくる事はないだろう。ただどれも Dragon Ash にない要素ではないわけで、売りが全楽器を自身で演奏しました、だけだと辛いかなぁ。

Dragon Ash の現時点での最新作『THE FACES』が良かっただけに期待してたんだけど、ちょっと期待し過ぎましたかね。悪い作品ではないんだけど。

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FJORD / Estasis (listen2me) Flac

FJORD / Estasis (listen2me)
http://listen2me.ro/

同じくルーマニアのレーベル listen2me から、 C L N K と mgch によるユニット FJORD が2015年に出したシングル。

こちらも所謂ルーマニア系の音とは一線を画する、重たいキックで突き進むミニマル・テクノ。ただある種通好みな印象も強いルーマニア系の音よりも、こちらは適度に音数も多いので、とっつきやすさはこちらの方が上かも。
上モノがきれいなのに、蠢くような低音がすごい “Inferno” はかなり好み。

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福山雅治 / 福の音 (Universal) 3CD

福山雅治 / 福の音 (Universal)
http://www.fukuyamamasaharu.com/

福山雅治のデビュー25周年を記念した3枚組みのベスト・アルバム。

福山雅治に関しては、20周年のときにも3枚組みのベスト・アルバムを出しているので、さすがにちょっと多すぎるんじゃねぇか、って思うんですが、それは当人(レコード会社)も意識したのか、DISC 1 に関してはほぼ20周年以降の曲になっている。
逆に最初の10年間に関しては、8曲のみ、さらにオリジナルで収録しているのは “桜坂”、”HELLO”、”IT’S ONLY LOVE” という彼の代表曲といえるものだけで、残りは2014年のライヴ音源という、かなり思い切った構成になっている。

まぁこの構成に関しては、いい意味にとれば、懐古的にならずに、最近の福山雅治を聴いてほしい、という姿勢の表れとして好感持てるんだけど、25周年というお祭り感に欠けるというか、ぶっちゃけ曲が地味すぎるのよね。

CD で聴いてない曲に関しても耳馴染みのあるものが多いので、多分それなりにタイアップとか付いてるんだろうし、フォーク調のバラードにしても、骨太なロックンロールにしても、実に福山雅治らしくはあるんだけど、こういう地味な曲を今の福山雅治の声で歌われると、どうにも重たい印象が強くなってしまうので、たまには “Peach!!” みたいなお茶目な曲が聴きたくなってしまうなぁ。

まぁこれだけ地味な内容でも成立させてしまう福山雅治のアーティスト・パワーはさすがだけど。

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FAMILY EVENT / DEMO TAPE 2 (EL SERENO ) Flac

FAMILY EVENT / DEMO TAPE 2 (EL SERENO )
https://elserenorecords.bandcamp.com/

2015年に関しても、海のものとも山のものともつかないビート・テープを色々と聴いたんですが、カリフォルニアのレーベルから、同じくカリフォルニアのアーティストのビートテープ。

なんかもうビートテープに関しては数が多すぎるせいなのか、アーティストごとの差異というものがよく分からなくなっているんだけど、今作はメロディアスに寄せていく際に、よくあるジャズっぽい上モノを使うのではなく、柔らかなシンセの音色を使っていて、普段電子音を聴く事の多い私には耳馴染みがよい。

まぁリズムが類型的なので聞き流し系ではあるんだけど・・・。

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Frits Wentink / Rarely Pure, Never Simple (Wolf Music) flac

Frits Wentink / Rarely Pure, Never Simple (Wolf Music)
https://www.facebook.com/wolfmusicrecordings/

オランダのアーティスト Frits Wentink さんが2015年に Wolf Music から発表したファースト・アルバム。

1曲目の “There Now” の低音のきいたキックの音で「おっ」となるんですが、だんだんと女性ヴォーカルや鍵盤が入ってきて優雅に。以降もハウスだったりジャズだったり R&B だったり、曲のタイプは様々。
ただ洗練されたグルーブは一貫していて、それはデトロイト系を思わせもするんだけど、あそこまで黒くはなく、とはいえヨーロッパの上モノの流麗さを掠め取ったような感じでもなくという、絶妙なバランスなので、非常に聴きやすく、完成度も高い。

最初期待していた Soulphiction っぽい感じとはちょっと違ったんだけど、これはこれで拾い物だったかな。

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F L A C O, Chester Watson, ichiro_, Villain Park, PONY×KURABEATS, SUB SELECTOR

IKWYDLS _)F L A C O / IKWYDLS 🙂
インディアナのラッパーさんのミックステープ。最初インドの人かと思って落としたら違ったっていう。
鼻歌っぽい感じのラップが多くて、まぁ今どきな感じ。素っ頓狂な感じとかかなり好きなんだけど、もうちょい個性が欲しいか。
DownloadChester Watson / Nü
フロリダの17歳のラッパーの曲(写真見ると10代に見えないけど・・・)。どっしりとしたトラックと、テンション低めのラップがあっていてカッコいい。
NERITAKA epichiro_ / NERITAKA ep
練馬出身のトラックメイカーが今年1月に出したビートテープ。いつもよりエレクトリック成分高め。
SAME OL SHIT - COMING SOONVillain Park / We Out To Get The Money
L.A のラッパー4人組の曲。写真見る限りまだ10代っぽいんだけど、曲はオールドスクールノリ。でも微妙にテンション低目な感じが面白い。「SAME OL SHIT」っていうアルバムかミックステープがもうすぐ出るみたい。
ポニーピー'TURBOPONY×KURABEATS / ポニーピー’TURBO
山梨のラッパー PONY の作品を、東京のラックメイカー KURABEATS がリミックスした作品。湿り気のあるラップといい、ドラムが前に出たトラックといい、古き良き日本語ラップという感じ。
DownloadSUB SELECTOR / TIME TRAVELLER
そもそもどっちがアーティスト名でどっちが曲名かもよく分からないんですが、疾走感のあるエレクトロでえらいカッコいい。

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Farben / Farben presents James DIN A4 (Faitiche) File

Farben / Farben presents James DIN A4 (Faitiche)
http://www.faitiche.de/

2014年に聴いた盤を雑に紹介していく3。
随分とまともにブログ書いてなかったので、全然筆が進みません。

2014年4月に Jan Jelinek が Farben 名義で12年ぶりに発表したアルバム。
ただオリジナル・アルバムではなく、タイトルにあるように James DIN A4 の曲をリミックスしたもの(まぁ前のアルバムも編集盤だけど)。

Jan Jelinek さんといいますと、~scape が閉鎖してからしばらくはあまり動きがなかったんですが、2012年あたりからリリースが活発になっていたので、このタイミングでアルバム出す事自体は意外性はない。ただ何がどうなって James DIN A4 のリミックスなのかがよく分からないのだけれど、クリック・ハウスとか好んで聴いていた人間からすると、なかなか胸の熱くなる並びではある。

しかし内容はというと、ジャズのざらつきを閉じ込めたグルーヴが印象的だった前作の『Textstar』に比べると、ゆったりとしたジャジーなミニマル・ハウスになっていて、高品質ながらも個性がイマイチ感じ取れず。

ちょっと期待しすぎたか。

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Living In Frames, 7 Days Of Funk, Franjazzco, Thom Yorke, McBROVA$

OuterLiving In Frames / Outer
ブラジルの二人組みユニットの、おそらくデビュー作となる EP 。基本的にはエレクトリックなインスト・ヒップホップなんだけど、大仰な上モノが多く、その分リズムも EDM っぽかったりと逞しく、悪くない。ただまだ個性不足かしら。ほぼノンビートの “Can’t Dream” がいい感じ。
N My System7 Days Of Funk / N My System
Snoop Dogg と DaM-FunK によるユニットのフリーのシングル。どうもこの手の水っぽいというか、音がビヨンビヨンしたファンクって苦手なんだけど、この曲はかなりポップで聴きやすい。でももうちょっと Snoop のヴォーカルを聴きたかった。
Chemtrails EPFranjazzco / Chemtrails EP
オーストリアのプロデューサーの4曲入り EP 。基本どの曲も滑らかなグルーヴの洗練されたジュークなんだけど、それに太いリズムと猥雑なヴォイス・サンプルが無理なく同居していてカッコいい。あと “Make U Wanna” って Theo Parrish の曲(曲名忘れた)をサンプリングしてる気がするんだけど、どうだろう。
Youwouldn'tlikemewhenI'mangryThom Yorke / Youwouldn’tlikemewhenI’mangry
昨年の9月にビットトレントを通じてアルバムを発表した Thom Yorke が、今度は昨年末に bandcamp で突然発表した曲。
たしかアルバム合評当時、共同制作者のナイジェル・ゴドリッチがビットトレントはアーティストの取り分が多い、みたいなこと言ってた記憶があるんだけど、結局 bandcamp の方が良かったって事なのかしら。まぁビットトレント面倒なんで bandcamp で出してくれたほうがずっと嬉しいんだけど。曲自体は浮遊感のあるトラックと Thom Yorke の歌声がマッチした良曲。
#BeginningTheMixtape3McBROVA$ / #BeginningTheMixtape3
札幌の 2MC が昨年末に発表したミックステープ。ヒップホップらしいヒップホップ、という風情の曲が並んで入るんだけど、ちょっとこの人たちらしい個性というのがイマイチ感じられなくて、それに加えて韻がそれほど硬くないのもあって、イマイチ印象に残りにくい。ディスコっぽい “Traffic” は良曲。

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Flying96 & 07ch RECORDS / 07ch Mixtape Vol.01 Mixed By Carrec (07ch RECORDS) mp3

Flying96 & 07ch RECORDS / 07ch Mixtape Vol.01 Mixed By Carrec
http://07ch.jp/

東京のラッパー Flying96 の音源を中心とした 07ch RECORDS のショウケース的なミックステープ。
ミックスを担当しているのは CARREC という金沢の人で、私はほとんど聴いた事ないんだけど、けっこう注目のトラック・メイカー。そして Flying96 は以前フリーの EP を聴いた事があるんだけど、正直印象に残っていない(今作にも何曲か収録されてる)。

改めて聴いてみた Flying96 のラップは、語尾を強く吐き出す力強い語り口と抑揚の大きさが印象的で、2000年前半のアンダーグランド MC を思い起こさせる感じ。またベースよりもドラムを主体としたサンプリングによるトラックも、それは同様なんだけど、今作は多少靄がかった感じを漂わせながらも、基本的に明るい曲でまとめられているので聴きやすい。また巧みなスクラッチを交えながら、スパスパと曲が切り替わるのも子気味いい。

まぁショウケースとして考えると、参加曲の多い Flying96 が印象に残りやすいんだけど、彼の声が強い分、他に個性的な声のラッパーが参加しているのもメリハリが効いていてよかったです。

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francis harris / pharoah in the morning remixes (Scissor & Thread) 12″

francis harris / pharoah in the morning remixes (Scissor & Thread)
https://soundcloud.com/scissorandthread

ブルックリン出身のプロデューサー francis harris が、同じくブルックリンのレーベル Scissor & Thread から2011年末に出したリミックス・シングル。
francis harris という人は Adultnapper という名義の方が知られているようだけれど、出しているレーベルを見るとわりとハードめな音を作る人っぽい。

まずは最近すっかりソロでの活動が増えてきて、ほとんど開店休業中といった感じの NSI のリミックス。この人たちは自身の曲ではやたらと実験的なものを出す事が多い人たちですが、このリミックスでは浮遊感のあるシンセと、地鳴りのようなベースラインでしっかりとグルーヴは作りながらも、徐々に空間をゆがめていくような感覚があり、非常にかっこいい。是非また二人で活動再開してほしいものです。

一方の Black Light Smoke という人は初めて見る名前ながら、ゆったりとしたリズムの上で鳴る空間的なシンセと女声のサンプルで展開を作っている “Over The Pyramid Remix” と、軽快なテックハウスながら、太いベースと不協和音で絶妙な気持ち悪さを出していて面白い “Under The Pyramid Remix” と、両方とも好リミックス。

ちなみに今年出たアルバムも良かったんだけど、まだ感想書けるほど回数聴けてない・・・。

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