DJ KAORI / DJ KAORI’S JMIX IV (UNIVERSAL) CD

DJ KAORI / DJ KAORI'S JMIX IV (UNIVERSAL)
http://www.universal-music.co.jp/um3/djkaori/

DJ ケオリ姉さんが J-POP だけ使ったミックスの第4弾。

以前はミックスCDというとコアな音楽ファンだけが聴いているような印象でしたが、彼女がミックスCDというものの認知度を上げたおかげで、今では名前もよく知らないギャルみたいな女の子でもけっこうミックスCD出したりしてるし、以前不満を書いた(過去記事)「ディ~ジェ~ケオ~リィ~」のシャウトもお家芸として定着した感があり、まことにもってケオリ姉さんは偉大であります。

んで今作ではそんなケオリ姉さんが J-POP を滑らかにミックスしているわけですが、どうも選ばれた曲のほとんどが洗練を単なる灰汁抜きと勘違いしたようなものばかりで、聞き流しているぶんには悪くはないけど、1曲1曲が印象に残らないものが多い。

そんな中にあって今人気の、所謂 K-POP と呼ばれている人たちの曲(最初なんで J-POP のミックスに K-POP が?、って思ったんだけど、日本語のポップスのミックス、っていう括りなんですかね)はさすがに楽曲の力が違うな、と思わせられるんだけど、こちらはこちらで雑味のあるヴァースからサビにきたら思いっきり甘いメロディをぶつける、みたいなパターンの曲が多くて、ちょっと類型的に思える。

ということで、私もそろそろ韓国のポップス聴いてみようかな、くらいは思ったものの、それ以上に耳に引っかかったものはなく、ちょっとここから個別に掘っていこう、とはなりそうにない。

まぁ今の J-POP の感じをなんとなくつかむには非常に便利な盤だとは思うけど。

あとこの盤を聴いたきっかけって山下くんの曲が入ってるからなんだけど、逆に違和感があまりなくて面白くなかったです。

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DJ WATARAI / つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO (Pony Canyon) mp3

DJ WATARAI / つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO (Pony Canyon)
http://kinginc.co.jp/blog/watarai/

民主党政権、ものすごく展開早いですね。酒井法子のこといつまでも引っ張ってる場合じゃないと思うんだけど・・・・・。

先ごろ出た DJ WATARAI のミックスCDから、配信限定でカットされたシングル。タイトル見て分かるかと思いますが、 MISIA のデビュー曲のカバーですね。

この曲、世間ではけっこう受けが良いようですが、結論から書けば私はもう全然駄目でしたね。

まぁそもそもの問題として、この曲見つけたときに勢いでダウンロード・ボタンをポチッとしてしまったんだけど、私よく考えれば原曲、っていうか MISIA 自体が嫌いなのよね。これはこのブログでも何度か書いているような気がするんだけど、私は所謂ディーバ系の歌手が全般的に嫌いで、というのも愛だの恋だの歌うのに、なんであんなにも馬鹿でかい声出さなきゃいかんのだというのがあって、まぁそれは大きな声のほうが相手に伝わるから、っていうことなんだろうけど、それはあまりに安易じゃなかろうか。
さらに MISIA という歌い手が、ものすごく歌が上手いということはもちろん私も認めるところではありますが、それがイコール歌手としての魅力につながっているかというと私にはそうは思えなくて、意地悪な書き方をすればただ上手いだけ、という印象がどうしても強い。

ではこのカバーはどうかというと、兎にも角にも COMA-CHI の歌が酷過ぎる。『RED NAKED』(過去記事)での歌はけっこう良かったんだけど、この曲では高音が全然出ていないし、全編通してとにかく前のめりの、感情過多なベタベタとした歌を聞かせていて、こうやって聴き比べてみると、 MISIA の方がまだ押し引きを心得た抑揚があったし、歌唱力については比べるべくもないわけで、逆説的に MISIA の歌手としての魅力に気付かされる。

思いっきり甘いトラックは悪くないし、 DABO の色男ラップも相変わらず調子良いだけに、その分がっかり感の強いシングル。 COMA-CHI もこんな歌聞かせているようじゃ、どんどん埋没していくだけなのではなかろうか。

DJ WATARAI - つつみ込むように・・・feat. COMA-CHI & DABO - Single

COMA-CHI / RED NAKED (PONYCANYON) CD

COMA-CHI / RED NAKED (PONYCANYON)
http://www.coma-chi.com/

客演で引っ張りだこの女性ラッパー COMA-CHI の2枚目のアルバム。

タイトルに付けられた「Red Naked」といのは「赤裸々」を英訳したものらしいんだけど、では歌詞において聴くべきものがあるかというと、その内容は非常にありきたり。よくあるヒップ・ホップへの愛情であったり、大仰なラブ・ソングであったり、よく分からない前向きさを振りまく曲であったり。そういった中にあって家庭崩壊をきっかけに内に閉じこもっていた過去を吐露する “自傷症ガール don’t cry” は異色ではあるんだけど、具体性があまりないため深みに欠けるし。

しかしこのアルバム自体が聴くに値しない作品かというとそんなこともなく、ポップに大きく傾きながらもよく出来た作品になっています。
そしてその大きな要因になっているのが COMA-CHI のヴォーカリストとしての実力で、この人もともとラップやる前は普通に歌だけやってたみたいなんだけど、ラップが上手くても歌うとヘロヘロになるラッパーが多い日本にあって、その歌唱は他の R&B なんかの歌手と比べても遜色ないものだし、声自体もよく通る伸びのある声で、聴いていて非常に気持ちが良い。
まぁその代わりラップに関してはよく聴くと全然大したことなかったりするんだけど、ヴォーカリストとしての自力が違うので、それもあまり気にならない。

でもボーナス・トラック的に収録されている “B-GIRLイズム” はイマイチですかね。
これはタイトルから分かるとおり RHYMESTER の “B-Boyイズム” を改変したもの。しかしこの曲のトラックって、ブラスのネタ感が強いせいか派手な印象があったんだけど、これって改めて聴くとすごくシンプルなトラックなんですよね。だからその上に特に工夫なくラップを乗せている COMA-CHI のヴァージョンはつまらないというか、こんなシンプルなトラックでもアンセムにしてしまう RHYMESTER はすごいというか・・・。

試聴

[曲目]

RIP SLYME / FUNFAIR

FUNFAIR
http://www.ripslyme.com/

マチュさんのブログで知ったんだけど、 yellow まで閉店ですってね。まぁ入ってるビルの解体に伴うものという事で、リキッドルームみたいに別の場所で復活できる可能性があるのがせめてもの救いだけど、日本のクラブ・ミュージックはどうなっちまうんだろうなぁ。
それにしてもこれで「CHAOS」はまたお引越しか。今度は unit でやってほしいなぁ。

メジャーからは6枚目となる、 Rip Slyme の2007年作。
ここ何作かはどうもイマイチな作品が多かった Rip Slyme なんですけど、これは久々の会心作じゃないですかね。『MASTERPIECE』での生音導入から、どんどん落ち着いた作風のものが目立ってきていたけど、今作では以前のようなはっちゃけた勢いと、最近の穏やかさが無理なく融合していて、いい具合の着地点に収められてる。それでいて過去最高なんじゃないかと思えるほど盛り込まれた雑多な音楽要素を、ポップにまとめ上げる手腕は衰えていないし、さらにいつになくメロディがよく書けてるのもいい(ここら辺は PES の頑張りなのかしら)。
それにやたらと情緒に流されたがる日本のチャートの中でも、必要以上に意味を押し付けない彼らの音楽性ってもっと評価されてしかるべきだと思うんだけどね。停滞感丸出しな日本のヒップ・ホップも学ぶべきところは山のようにあると思うんですが。