V.A./Various Background Rec.(minlove)

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http://www.minlove.net/

久方ぶりにネット・リリースのご紹介。この minlove というのは寡聞にして知らないんだけど、ネット・レーベルなんですかね。そのわりにはなかなか豪華なレーベルのコンピがカタログに並んでいるんだけど、その最新作は background 。少し前にカタ番50番の記念コンピが出たばっかなんだけど、収録アーティストは Dave Miller 以外はそのコンピと一緒です。

以前もちょっと書いた気がするんだけど、レーベル・オーナーの Andy Vaz は元々はシカゴでデトロイトなオールドスクーラーなわけなんですが、いかにもラップトップな音が増える中このレーベルはさりげなくそういう匂いを保持し続けていて、しかもその中からミニマリズムを掬い上げている点なども面白く、やっぱり私はこのレーベルが一番好きです。

収録曲で一番好きなのはやっぱり dB なんだけど、 意外に良かったのが Terrence Dixon 。いつもはいかにもデトロイトなミニマル・テクノを作る人なんだけど、ここではどっしりとしたミニマルを披露していて、昔の感じと今の感じが上手い具合に融合したナイス・トラックです。

background は最近動きがあまりないだけに、これを期にまた活発に動いてほしいものです。
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dB / PERON (background)2LP

PERON
http://www.background-records.de/

リピート・オーケストラのところで今最も注目していると紹介したダニエル・ベンバーガーことdBの超待望のデビュー・アルバム。とは言いつつも、正直バック・グラウンドからリリースしてる頃はあんまりピンとこなかったんですよね。その印象ががらりと変わったのがカーロフからリリースされた2枚のEP。そのあまりにドープなクリック・ハウスにびっくりしたものでした。

そしてまたバック・グラウンドに戻ってのこのアルバムなんだけど、上記のような印象があったものだから最初に流れ出す暖かみのあるシンセの音色に驚きますね。しかもこの人、元々はバンドのベーシストだったということで、ベースに個性的な動きがあって非常に面白い。そして細かにカット・アップされた上ものと相まって、音の粒子が刻々と変化しているよな印象を受ける。それ以降は凶暴なベース音がマッドさを演出する2曲目。ジャズ系のサンプルのみで作られたと思われる3曲目と、ディープな音世界が続いていく。しかもそれが無機的な感じにならずに不思議とソウルフル。わりとファーベンのフォロワー的な捉え方をされることの多い人なのだけれど、個人的にはdBの方がずっと好き。まぁ、相当地味な音ではあるのでここら辺を普段聴かない人には薦めにくいですが・・・・・。

repeat orchestra / red dark shed ep (a TOUCH OF CLASS) 12″

repeat orchestra/red dark shed ep
http://www.background-records.de/

オーケストラ、っていわれるとだいたいの人がクラシックを思い浮かべると思うんだけど、インナーゾーン・オーケストラ、インディヴィデゥアル・オーケストラ、シネマティック・オーケストラ、パッション・ダンス・オーケストラ、とみんなジャズからの影響が濃厚なのはなぜなんでしょうか?
ではこのリピート・オーケストラもジャズっぽいのかというとそんな事はなくて、上の話はまったく関係ありません。

バック・グラウンド傘下のレーベル(過去にシザー・シスターズやアクフェンもリリースしてる)の新作ということでDBとポータブルがリミキサーとして参加してる。A面の表題曲はダビーなトラックの上に、盛り上がりも盛り下がりもしないストリングスが乗るという不思議な雰囲気の曲。B面はわりと普通のディープ・テック・ハウス。で、ちょっとこの2曲だけだとなんとも言いづらいかなぁ。なのでやはりメインは2人のリミックスでしょう。DBは個人的にルチアーノと共に今最も注目してる人なんだけど、ここでの仕事も最高です。オリジナルのトラックをさらにベーチャン寄りにして、上ものをぶつ切りにして乗っける事で何ともいえないグルーヴを作り出してる。つまりアクフェン以降の人なんだけど、上ものだけ聴くとオウテカみたいなエレクトロニカにも聴こえるし、この人の作る音は飛びぬけてディープ。ポータブルのは四つ打ちのキックに絡むパーカッションの隙間から霧のようなエレクトロニクスが立ち上るいつもどうりの出来。この2曲のために買いましょう。

試聴