Guy Gerber / The Mirror Game (Visionquest) mp3

Guy Gerber / The Mirror Game (Visionquest)
http://www.vquest.tv/

音盤購入の記事見てもらえば分かるように、今年はけっこうテクノを買っているんですが、そのわりにブログで紹介していない気がするので、ポツポツなんか書いてみます。とはいっても例によって何ヶ月も前のなんだけど。

っつうことで今年の春に出た、イスラエルのプロデューサー Guy Gerber のシングル。

今作は冒頭から入ってくる、柔らかなギターを思わせる音色で奏でられる、たゆたうような上モノにまずもっていかれるんですが、そこに絡むしなやかなリズム、幽玄なヴォイス・サンプル、切ないシンセのメロディと、全てが素晴らしい。それでいてあからさまな盛り上がりや展開を聴かせることなく、ゆらゆらと流れるように曲が進行していくのもいいし、7分という時間を一切弛緩させることないこの曲は、名曲といって差し支えないんじゃないかしら。

2曲目の “One Day In May” は、表題曲のような印象的な上モノがない分地味なんだけど、これまたしなやかなリズムが気持ちのいい良曲。

ちなみにデジタルだと表題曲のビートレス・バージョンが入っているんだけど、これまた切なさ倍増で良い。傑作です。

The Mirror Game - Single - Guy Gerber

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Guy Gerber / My Invisible Romance (Supplement Facts) mp3

Guy Gerber / My Invisible Romance (Supplement Facts)
http://www.supplementfacts-records.com/

イスラエル出身のプロデューサー Guy Gerber が昨年末に発表した EP。
とはいってもアナログだと4曲入りダブル・パック、デジタルでは8曲入り70分超という、容量的にはアルバムといっても全く遜色ない代物。

この Guy Gerber というアーティストに関してはここ数年名前自体はよく目にするものの、音源に関しては2007年のアルバム『Late Bloomers』を持っているくらいで(はい、つまりまだ聴いてません)、他にはほとんど聴いたことがないので以前のスタイルとの比較などは出来ないのだが(元々プログレ/トランス畑の人みたいだけど)、今作での音は簡単に書けば Cadenza 以降の有機的な感触を取り入れたミニマル・ハウス。

しかし今出回っているそれらの音のほとんどが、ある種の型にはまっている退屈さを感じさせるのとは違って、柔らかなキックとさまざまな生音で描かれる今作の音は、揺らめきながら立ち上る風景が徐々に変化していくような、こちらの想像力を常に刺激するようなもの。それでいてダンス・ミュージックとしてのグルーヴも申し分なく、その音楽的な完成度には圧倒される。

まぁあえて難癖つけるなら、なんでデジタルの方が曲数多いんだよ、ってとこですかね。これなら片面1曲4枚組みでも買いますよ。

My

V.A. / Cocoon Morphs Tokyo (Cocoon) mp3

V.A. / Cocoon Morphs Tokyo
http://www.cocoon.net/

今年の4月に womb で行われた Cocoon のイベントのコンピレーション。 Cocoon のコンピというと、毎年出ているアルファベットのやつがありますが、あちらがレーベルとの繋がりにそれほどこだわらないで旬の面子を集めている印象なのに対して、こちらは Cocoon のオール・スターといった趣。

なので面子的には相当豪華ではあるんだけど、個人的に Cocoon ってあまり好きではないので(気になるレーベルなのは間違いないけど)それほど期待してなかったんだけど、思ったよりは楽しめましたかね。

浮遊感のある上モノと、うっすら漂うオリエンタルな感じが心地よいテック・ハウスの Guy Gerber & Kalbata 、曲自体は結構地味なんだけど、ブレイクで上手く展開をつけている Tiefschwarz 、お得意のプログレっぽいミニマルの Pig & Dan 、 Cadenza からのパーカッシブなミニマルから一転、男声の声ネタが印象的なダークなミニマルの Schneider, Galluzi, Schirmacher 、美しく繊細なテック・ミニマルの David K と、どの曲も良く出来てる(Vath Vs Rother のだけは全然好きになれないけど)。

でもそれゆえに気になるのは、妙にドンシャリとした音作り。 Cocoon ってこういう音の作品が多い気がするんだけど、これってマスタリングしてる人が一緒なんですかね。すごく Cocoon 特有の音という気がするんだけど。

そしてその音作りで一番損してるように思えるのが Villalobos で、妙にビヨンビヨンしたベースの上に、うっすらとサンプリングされた女声コーラスがのるトラックは、出来としては全然悪くないものの、これが Villalobos っぽいかというと、ちょっと自分には彼らしさがあまりにも希薄なように思える。

まぁ所詮お祭り騒ぎの記念コンピなんで、あんまりどうこう言うのも野暮なのかもしれないけど、ちょっとこの音作りはどうにかしてもらいたいなぁ。

視聴
[Tracklist]