CIRCLE OF OUROBORUS / ELEVEN FINGERS (Handmade Birds) CD

CIRCLE OF OUROBORUS / ELEVEN FINGERS (Handmade Birds)
http://handmadebirds.com/

本当は今日年間ベストの記事を上げたかったんだけど、時間なくて出来なかったので、相変わらず時期外れの去年の盤をば。

フィンランドのバンド CIRCLE OF OUROBORUS が2011年にアナログで出したアルバムを、2012年に CD で出しなおした盤。

彼らの音楽性は大別するとブラック・メタルという事になるんだろうけれど、全体的にぼやけた音像の中でフワフワと鳴るギターに、妙に軽快なドラム、また他が輪郭のぼやけた音の中、唯一はっきりとした音を出すハイハット、そして脱力気味のヴォーカルが作り出す音世界は、かなり独特なもの。
シューゲイザー的な音作りのブラック・メタルに近いといえなくもないけど、あちらのように尖った音は少なく柔らかだし、フワフワした音像はアンビエント的とも思えるが、時折出てくる歪んだヴォーカルはまさにブラック・メタルのそれであり、またメロディ自体は非常に感情的で、それによりある種のポップささえも獲得していて非常に面白い。

最初メタル的なものを期待していたので肩透かしだったんだけど、この世界観はクセになる。

Our Love Will Destroy The World / Thousands Raised To The Sixth (Handmade Birds) 2CD

Our Love Will Destroy The World / Thousands Raised To The Sixth (Handmade Birds)
http://handmadebirds.com/

今度こそ本当に気分を変えて、ニュージーランドの Campbell Kneale さんのノイズ/音響ユニット Our Love Will Destroy The World (こういってはなんだが中二臭いユニット名だね)が2012年に出したアルバム。

この手の作品って暴力的なノイズの洪水で圧倒するみたいなものを想像してしまうのですが、ギターノイズとパーカッションがゆらゆらと絡み合う “Calculate Unknown Angels” 、ノイズの向こうで鳴るシンセが不思議な軽妙さを与えている “Zine Boredom” 、四つ打ちのキックの入ってくる “Ships Of China” 、ノイズとピアノで荒廃した世界観を描く “Cloud Water Assembly” など、意外に曲のスタイルは幅広い。

またレーベルが変てこなメタルをリリースする事の多い Handmade Birds だからなのか、それとも元々この人のもっている世界観なのかは分からないけれど、ブラック・メタルにも通ずる荒涼とした雰囲気も自分には好みだし、ミニマル・ダブ的な音響感覚があるのも面白い。

まぁいちいち曲が長いのもあって(2枚組みで12曲)、お世辞にも聴きやすいとはいえない盤ですが、最近の Modern Love とか好きなら意外にいけるかも。