Jichael Mackson / … wasn’t me (musique risquee)12″

... wasn't me
http://www.musique-risquee.com/

一応このブログはじめたときの裏テーマが、ミニマル/クリックの啓蒙だったんだけど(笑)、最近 J-POP とヒップ・ホップばかり紹介してる気がするので、ミニマル系をそろそろ。まぁアナログ聴く時間がないので、微妙に前のばっかなんだけど。

ということで、意外と早い段階で彼をこのブログで取り上げていて(過去記事)、いやぁやっぱりオレはえらいなぁ、などと内心ほくそえんでいる私なのですが、現在の彼の高評価というものは、所詮 DJ とマニアの中でだけなので、一体誰が分かってくれるのか、という感じではあるのですが。

などと、分からない人にはよく分からない愚痴から始めてしまいましたが、この冗談のような名前の Jichael Mackson は Boris Steffen の一人ユニットでありまして、デビューしてから年に1枚程度シングル出すだけとリリースペースは異様に遅いものの、そのどれもが高品質で評価自体はかなり高いお人。そんでこれは単独作としては2年振りとなる、多分3枚目のシングル。
『The Blow Job』では重く歪んだアシッド・ミニマル、そして2005年の『Breitling Orbiter 8』では空間的なアシッド・ミニマルだったんだけど、今作はちょうどその両方を合わせた感じかしら。重くダビーなベースラインと空間的で広がりのある上もの、と書くとミニマル・ダブみたいだけど、ベーチャン系の靄がかった感じに比べて、同じ空間的でもこちらは澄み渡った感じで、けっこう独特な音響空間。そして私が Jichael Mackson に求めているのもこの音響空間なので、今作もまた気持ち良いことこの上ない。さらに彼にしては珍しく、後半うっすらとメロディが入ってくるのもいいアクセントになってる。またまた傑作です。
これでシングル出すのはまた1、2年後、と思ったら、もうすぐ Hartchef Discos からもシングル出すようなので、そちらも楽しみ。

試聴

MINILOGUE / ahck remixes (WIR IN RHYTHMUS)12″

MINILOGUE / ahck remixes
http://www.wir-im-rhythmus.de/

border community 以降のプログレッシヴ・ハウスからの流れの中で頭角を現した人ってたくさんいるけど、その中でも Extrawelt と共にシーンを代表する、Sebastian Mullaert と Marcus Henriksson によるユニット Minilogue のリミックス・シングル。
正直この人たち自体にはそれほど興味はないんだけど、大好きな Jichael Mackson が参加してるとあっては見逃せません。その Jichael Mackson のリミックスは空間的な広がりを感じさせるアシッド・ミニマル。かなり終盤にならないとキックが入ってこないんで、正直じらし過ぎにも思えるんだけど、やはりこの人の音響処理は最高。もう一つの Kab という人のリミックスもトランシーなアシッド・ミニマルで、幾重にも重なる繊細な音使いが気持ちいい。自身によるダウンテンポなリミックスも美しく、非常に良いシングルかと。

Minilogue - Ahck Remixes - EP
[Tracklist]

今年の愛聴盤でも。

なんか有休終わってから始めたバイトが忙しすぎて更新全然出来ませんでしたね。でもそれももう辞めたんで来年はどうしましょうかねぇ・・・。
で、一応今年最後の更新なんで個人的な年間ベストでも。とはいっても買い逃したもの、聴いてないものが山盛りなのでワリと適当ですが・・・。

AwakeTHE CIRCLE HC4400.jpg image 1.bmp HJ4866.jpgMusique Pour 3 Femmes...夕凪LOOP(初回限定盤) _normoton_13__andreas_heiszenberger_-_drum_and_bass.jpg HJ6639.jpg mfp016.jpg

  1. L’Arc~en~Ciel / awake
  2. B’z / THE CIRCLE
  3. V.A. / hub solo&collabo 2004-2005
  4. Fexomat / AbletonLive5mix
  5. Jichael Mackson / Breitling orbiter 8
  6. marc leclair / musique pour 3 femmes enceintes
  7. 坂本真綾 / 夕凪LOOP
  8. Andreas Heiszenberger / Drum And Bass
  9. ALEX UNDER / DISPOSITIVOS DE MI GRANJA LP
  10. Dapayk & Padberg /Close Up

それにしても何がひどいって、この10枚のうちの半分もここで紹介していないんですね。自分がいかにいい加減か分かります。

今年って豊作だった去年に比べると小粒な印象があったんだけど、いざ選んでみるとなかなかいいアルバムが多かった気がします。そのなかでも回数を比較的聴いて、それでいて評価したいという気持ちにさせられてアルバムを選びました。そんなわけでまだあまり聴き込んでいない Neil Young 中島みゆきは外しました。

んで、こうやって10枚並べてみると自分は結局テクノとJポップしか聴いていないというのがよく分かりますね。
そのテクノに関してはクリック・ハウスが中心になるんだけど、今年目立った動きとしてはジャンルの壁が溶解し始めたということでしょうか。それはハード・ミニマルにおいては nummer が、プログレッシヴ・ハウスにおいては border community という、それぞれのレーベルが垣根を低くする動きの中心になったと思うんだけど、それぞれアルバムという形では結実しなかったので何も選べず。そんななか選んだアルバムは、それらの動きとある程度の距離を置きながら自分のやりたいことをやったアルバムといった感じ。因みに Jichael Mackson のはシングルなんだけど、両面合わせると40分を越す大作なので無理やりぶち込んだ。

あと4位の Fexomat は Digiphonia さんで紹介されてたMP3音源。Ableton Live を使ったメタルのミックスなんだけど、リズムの殆どが高速ブレイク・ビーツやブレイク・コアに差し替えられていてかなり燃えます。

あと op.disc のは、内容的には1位でもよかったんだけどコンピなんでこの順位。

そんでもって上位の2枚は、ベテランともいえるキャリアを築きながらも前進しようとする意思と、自分の信念を曲げない力強さと、それを独りよがりではなくチャートのど真ん中に落とし込もうとする気概に満ちた素晴らしい作品でした。

そうはいっても昨年のような新世代を感じさせるアルバムが特に無く、期待していた人が期待通りのアルバムを出したという感じで、やっぱり少し物足りないかなぁ。でも、過ぎた事を言っても仕様が無いので来年に期待しましょう。
まぁ、人のこという前に新しい仕事探さなきゃなんでけどね。
ではでは、来年も宜しくお願いします。

Jichael Mackson/The Blowjob(pasta musik)12 inch

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http://www.pastamusik.de/

ジャイケル・マクソンって今どき小学生でも言わないですよね(っていうか今どきの小学生はマイケル・ジャクソン知らないかな?)。しかもジャケは妙にメルヘンチックというかかわいいというか。これだけだとコミカルな音を想像しちゃいますが、実際の音は激渋。4曲入りなんだけどいずれの曲もBPMは遅めで、ベースがひたすら重い。アシッドっぽい上モノが乗るA1も重厚感がすごいし。しかし圧巻なのが10分を越すC1。とぐろを巻くようなベースラインの上で、こちらの強迫観念に訴えかけてくるような音が鳴っていて、その軋みぐあいはまるでインダストリアルのよう。もう最高です。

出たのちょっと前みたいだけどシスコのサイト見たら売ってた