KORN / THE SERENITY OF SUFFERING (ROADRUNNER) CD

KORN / THE SERENITY OF SUFFERING (ROADRUNNER)

KORN / THE SERENITY OF SUFFERING (ROADRUNNER)
http://www.korn.com/

KORN か2016年10月に発表した12枚目のアルバム。

KORN って実験的なものと、ヘヴィロック然としたものをアルバムごとに行ったり来たり、という印象なんですが、今作はヘヴィロックの方。ただそこは本人たちも自覚的なようで、日本版の帯ではやたらとヘヴィであることが強調されていたし(買ったの輸入盤だけど)、ジャケットも久しぶりに子供が登場するダークファンタジー調のもので、実に KORN らしいもの。

そして音の方も KORN らしい、重心低めのヘヴィロックで一貫しているんだけれども、今作はどちらかというと、その重たい音から浮かび上がってくるキャッチーなメロディーの方が印象的で、ある意味すごく聴きやすい。ただそれは今作の重さを否定するものではなく、身体的な(暴れるため)だけのロックやメタルがあふれる中、心情的な重さを伴った KORN はやはり信用できるなと。

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KORN / THE PATH OF TOTALITY (ROADRUNNER) CD+DVD

KORN / THE PATH OF TOTALITY (ROADRUNNER)
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KORN の1年ぶり10枚目のアルバム。

今作に関しては KORN がダブステップやっているということで話題になりましたが、彼らは以前 Chopped Screwed のリミックス盤なんかも出していたので、それ自体はそれほど意外ではない。
しかもダブステップの中でも、最近ブロステップなどと呼ばれている、非常にメタル的な音を作る連中と共作しているので、音的にもギターの代替としてウォブルベースが鳴っているだけなので、音楽的にもそれほど新味はない。

ただその結果、身体性が強まり以前より音が若返ったのは事実で、原点回帰した前作『Remember Who You Are』(結局聴いてない・・・)の次の一手としては納得できる作品にはなっているものの、個人的には『Untitled』(過去記事)での成熟を評価していた人間なので、あのまま進んでほしかったかなぁ・・・。

あと今作が世間でどう評価されているのかは知らないけど、これがロックとダブステップの融合の一つの典型に今後なっていくんだとしたら、さすがに勘弁してほしい。

The Path of Totality (Special Edition) - Korn

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BEST of 1998

ロメオの心臓THE☆GRAFFITIROCK’98(CCCD)Black StarBERLIN TRAXTAKE OFF AND LANDINGFollow The LeaderBeaucoup FishThe Love Movementギヤ・ブルーズImprint

  1. Blankey Jet City / ロメオの心臓
  2. YOU THE ROCK / THE★GRAFFITI ROCK
  3. Black Star / Mos Def & Talib Kweli Are Black Star
  4. TAKKYU ISHINO / BERLIN TRAX
  5. Yoshinori Sunahara / TAKE OFF AND LANDING
  6. KORN / Follow The Leader
  7. Underworld / Beaucoup Fish
  8. A Tribe Called Quest / The Love Movement
  9. Thee michelle gun elephant / Gear Blues
  10. Vision of Disorder / Imprint

この年からうろ覚えの記憶をたどって書こうかと思うんですけれども、中でもこの年は全然思い出せないんですよね。色々重要なものが抜け落ちている気がしてならない。10枚中6枚がアナログになってるから、押入れ探せば思い出す気もするんだけど。

KORN / Untitled (virgin)CD

KORN
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ドラマーの David Silveria の一時的な離脱により、私の大好きな Terry Bozzio をサポートに加えての8枚目。
なので私としては当然ドラムに耳がいってしまうんだけど、今回ドラマーが変わったせいなのか、それとも単純にサウンド・プロダクションの問題なのか分からないけど、今までに比べドラムの音がタイトで抜けのいいものになった。それによって前作などに色濃かったどこか靄がかったような空気が一掃され、そこから浮かび上がってきたのは、やはり彼らの楽曲志向になった現在の姿ではないかと思います。
それは彼らが Jonathan Davis の感情的爆発力にたよったヘヴィ・ロックではなく、バンドとしての音楽的な進化を選んだ『Untouchables』以降、様々な試行錯誤を重ねた一つの結実が見事にこのアルバムには刻み込まれているからで、路線こそ今までの総決算的な色合いの強いモノながら、楽曲のドラマ性は一層増し、かといって Korn らしいヘヴィーなグルーヴも失われていない。さらにメロディのキャッチーさもさることながら、それを歌う Jonathan Davis の幅広いスタイルを生かしたヴォーカルが素晴らしく、以前は感情に隠れがちだった彼の歌い手としての高い潜在能力がいよいよ開花した感じ。
ちょっとメロディの幅が狭いのが多少気にならなくもないけど、それでも総体でみれば Korn のキャリアの中でも屈指の傑作。この調子で行けば次作はさらに期待できそうだ。

Korn - Untitled
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KORN/See You OnThe Other Side(Virgin)2CD

korndp-1.jpg
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今週はブログ更新しまくりたいなぁ~、なんてことを思っていたのだけれど、もうこんな時間ですね、どうしよう。

ってことで夕暮れ時に KORN を聴いております。
普段洋楽誌を読まないので、彼らが一体今どういうポジションなのかって正確には分からないんだけど、結構微妙な感じなんじゃないかと思うんですよね。で、これもなんか微妙なアルバムですね。

この人たちは前々作で露骨に音楽性を広げて見せたわけだけど、やっぱ気に入らなかったようで、前作ではまるで剥き身のようなアルバムに仕上げてきたわけです。なのに今作は前々作の路線を受け継ぐような作風なのはどういうことなんでしょうか。
以前のような重さというのはすっかり影を潜め、極端な言い方をするとまったりとした歌モノ路線。まぁ出来自体は悪くないんだけど、昔からのファンを黙らすような新たな音楽性も、バンドを代表するような名曲も手に入れていないというのが正直な感想で、ここらで昔言ってた「Mötley Crüeのようなアルバム」を作るべきなんじゃないかなぁ、なんて思ってしまいます。

さぁ晩御飯作ろう。
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