Loco Dice / 7 Dunham Place Remixed Part 2 (Desolat) mp3

Loco Dice / 7 Dunham Place Remixed  Part 2 (Desolat)
http://www.desolat.com/

Loco Dice のアルバム『7 DUNHAM PLACE』(過去記事)のリミックス集第2弾。

前回同様今回も非常に豪華なリミキサーが揃えられていて、なおかつ普段ハードな音を作る人が多いのですが、今作はみなさんわりとやわらかめ。

現在のミニマルの中でもかなり注目度の高い Marcel Dettmann は、「Response 1 And Response 2」という副題の通り2部構成。薄いリズムと浮遊感のある上モノで引っ張る前半から、荒い音像のキックがビートを刻む後半と、流れ自体は良いんだけど、共通の音のモチーフが使われているわけでもなく、なぜにこれを一つにまとめたのかよく分かりません。
続く Onur Ozer のは色々やろうと思ったらよく分からなくなっちゃったようなりミックスでイマイチ。しかし次の Marco Carola のリミックスは、コロコロと鳴るパーカッションとさわやかなシンセの絡みが非常に気持ちよいテック・ハウスで、この人らしいかといえば大いに疑問ながら、トラック自体は今作の中では一番好き。時折入る電車の音もよくあってる。
最後は前回のに引き続き Mike Huckaby で、怪しい雰囲気だった前回から一転、低音薄めのキックと扇情的なシンセで盛り上げる、レイヴ時代を少し彷彿とさせるテクノ・トラックで、温故知新な感じで今回も良い。
このリミックス・シリーズの第3弾があるのか分からないけれど、あるなら Mike Huckaby はまた参加させて欲しいですね。

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Loco Dice / 7 Dunham Place Remixed (DESOLAT) mp3

Loco Dice / 7 Dunham Place Remixed (DESOLAT)
http://www.desolat.com/

一体どういった人脈で連れてくるのかは分からないが、とにかく毎回豪華な Loco Dice 主催のレーベル Desolat なわけですが、昨年のアルバム『7 DUNHAM PLACE』(過去記事)からのリミックス・カットとなる本作も、非常に豪華なリミキサー陣となっています。

まずはチリ出身、現在は Hardwax で働いている(働いてただっけ?) Cassy のリミックス。彼女は非常に湿り気のある、割とぼやかしたような音像のトラックを作ることが多い人なんですが、今作では丸みを帯びながらもくっきりとした音像に仕上げていて、全然悪くはないものの、彼女特有のぬめり気がない分物足りないかしら。
そして同じくチリ出身の Luciano によるリミックスは、若干サイケデリックな色合い漂う、彼にしては珍しい感じのリミックスなんだけど、これも Cassy 同様、悪くないんだけど、いつもの Luciano の水準からするとちょっと下がるかな。

一方今作で奮闘してるのがベテラン勢で、 DJ Sneak による “Pimp Jackson Is Talkin’ Now” のリミックスは、原曲がシカゴっぽいせいもあってか、跳ねるリズムを軸にした、かなりファンキーな仕上がりで、かなり盛り上がる。また Mike Huckaby によるリミックスも、単体で聴いてあまり踊る感じになる曲ではないものの、ループするピアノが独特な雰囲気を醸し出していて、呪術的な魅力を放つミニマル・トラックになっていて面白い。

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LOCO DICE / 7 DUNHAM PLACE (DESOLAT) 4LP

7 DUNHAM PLACE
http://www.desolat.com/

私が Loco Dice の名前を知ったのは、おそらく多くの人がそうだったように、 Cocoon から出た Villalobos とのミックスCD『Green & Blue』でなんですが、そのせいか Loco Dice は Cocoon を中心に活動しているような印象があります。
しかし実際はそんな事はなく、 Cocoon 以外にも Ovumm_nusCadenza など、一見すると節操がないほど色んなレーベル体作品を出していて、その中の何枚かは聴いてみたものの、どうもイマイチ Loco Dice の個性というものがつかめずにいます。

そしてそれは、自身のレーベルから出たこのファースト・アルバムでも変わらない。

ゆったりとした四つ打ちのキックの中から、徐々に何かが立ち上ってくるようなエレクトロニクスが印象的な1曲目の “Breakfast At Nina’s” から、暗黒ミニマルの中で悲しみと甘さを湛えたメロディがのる “Black Truffles In The Snow” 、ちょっとシカゴっぽい男性の声と荒々しいベースラインが躍動感を生み出してる “Pimp Jackson Is Talkin Now!!!” など、どの曲も一つのスタイルにとらわれず、それでいて高い完成度を有していて、そこは Loco Dice の高いセンスと技術力が伺える。しかしここに収められた9曲から、 Loco Dice らしさみたいなものが感じられるかというと、残念ながら私にはそれが分からなくて、どうもイマイチこの作品にはのめり込めずにいる。
まぁそれでも器用貧乏的な退屈さに陥っていないのは大したものだし、傑作だというのに異論はないので、 Loco Dice のことがもっと分かった時点で、また聴き返してみたいと思います。

あと蛇足ながら、私が買ったのは4枚組みのアナログで、つまりはほぼ片面1曲という構成なんだけど、だったらロング・エディットとかにしてくれれば良かったのに、と思うのは私だけでしょうか。そうすれば DJ の方々も使い勝手良かっただろうし、コレクター的な特別感も上がったのに。まぁこのご時世に、70分もしないアルバムを4枚組みで出そうという姿勢は好きですが。

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Loco Dice - 7 Dunham Place
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