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Musik Krause から Soulphiction が2014年に発表した EP の続編。
今作に関しては何はなくとも1曲目の “Misty Roots” で、揺らめくようなオルガンとビートの絡みが気持ち良くて、本当に好きすぎる。この人はハウス系の人にしては珍しく短い曲の方が良いものが多い気がするんですが、今作も大当たり。残りの2曲も、ファンキーな “Bricks” と、低音の歪んだデトロイト・ハウスな “Amerika” ともに良く、3曲しか収録されていないのが非常に惜しい。
この人に関してはそろそろアルバム聴きたいところなんですが、その前に、今作の続編でパーが出る感じなんでしょうか(前作がグー、今作がチョキなので)。
“Soulphiction / Riot Party II (Musik Krause) Flac” の続きを読む

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Robag Wruhme こと Gabor Schablitzki が2012年6月に発表したシングル。
Wighnomy Brothers での活動を休止させてからというもの、 Kompakt や Pampa からのリリースが目立っていたので、すっかり Musik Krause からは離れたのかと思っていたが、今回は久しぶりに古巣から。
Wighnomy Brothers の活動休止以降の Robag Wruhme は、どうも以前の分かりやすさが失われているようであまり積極的に聴く気になれなかったのだけれど、様々なサンプルやエフェクト、パーカッションによるリズムの緩急などをつけながらも、全体としては終始淡々と進むテック・ミニマルの “Brumby Kapell” 、太いキックとベース、甲高いパーカッションで巧みにグルーヴを練り上げる “Wolluwe” 共に、今作もその点は変わらない。
しかし以前よりも硬質な音作りと、以前からの冷たい音響空間との相性が良く、また時折挿入されるエフェクトなどからじんわりと染み出す軽妙さは、やはり Robag Wruhme らしさを感じさせ、またクラブ・トラックとしての高い機能性も相まって十分に魅力的。
まぁ以前のようなポップな曲をまた聴きたいなぁ、というのも一方で感じるのも事実だけど。

“ROBAG WRUHME / Leistenhans Zwo EP (Musik Krause) mp3” の続きを読む

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元 Sandals の ian simmonds が2009年に発表した3枚目のアルバム。
変わり者の多い Musik Krause の中にあっても、彼のフロアをあまり意識してなさそうなシングル郡というのは異彩を放っていたんだけど、今作にいたっては四つ打ちの曲はゼロ。そして曲単位で踊りやすそうと思えるものもない。
なので最初アナログで聴いてる時にはあまり引っかかるものがなかったんだけど、ジャジーなブレイクビーツを軸に、ワールドミュージックやダブの要素がゆるやかに溶け合った音楽は、CDでまとめて聴いていると非常に心地よく、ベタな表現だが音楽旅行でも味わっているような気分になる。
派手な作品では決してないが、ベテランらしい味わい深い作品だ。

“Ian Simmonds / The Burgenland Dubs (MUSIK KRAUSE) 2LP+CD” の続きを読む

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先頃 MONKEY MAFFIA とのユニット WIGHNOMY BROTHERS の活動を停止させた Robag Wruhme の、停止後多分2枚目となるシングル。
とはいってもこの人はユニットやっている時からソロでもバンバン出していたし、 WIGHNOMY BROTHERS にしても MONKEY MAFFIA からのインプットがどれだけあったのかイマイチ不明なので、それほど影響はないように思える。
しかし1曲目の “DAKKTYLAFF” からして、狭いコンクリ部屋を思わせる固い音響空間が非常に Robag Wruhme らしいのだが、同時に以前のポップさが影を潜めた暗い曲で、それは残りの2曲も同様。
他にもひねた音使いなどもあって総体としては非常に彼らしいトラックながらも、やはりその暗さはちょっと気になるもので、これが MONKEY MAFFIA との離別の影響なのかは分からないが、これからどう変化していくのかは注視したいところ。
まぁ今作に限っていえばその暗さが全体を引き締めていて、クラブ・トラックとしては機能性が上がって良いんだけどね。


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Jackmate こと Soulphiction こと Michel Baumann さんの『the chocolettes』第2弾。
前作(過去記事)はドラムが乱れ打つインパクト大なミニマルでしたが、今作も変てこですね。
1曲目の “The Royal Pennekaums (chocolettes Nervous Mix)” はキックの音がやたらとでかいむぎゅむぎゅミニマル、 “Nobody ever” はゆったりとしたディープ・ソウル、 “In Dub” はタイトル通りスカスカなミニマル・ダブ、 “Sirens” はソウルに近いといえなくもないけど、なんだかよく分からない短いインストで、方向性としてはどの曲も見事にバラバラ。
正直全体の統一感とか全然ないんだけど、 Michel Baumann がここまでバラバラな方向性を提示してくるというのは、逆にに珍しいんじゃないですかね。
ということはこの『the chocolettes』は彼にとってガス抜きの場なのか実験の場なのか。なんにしても今後も面白いのが期待できそうです。
試聴

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Michel Baumann の二つの名義である Jackmate と Soulphiction 。この名義はそれぞれシカゴとデトロイトの影響を反映したものだったのが、以前も書いたように、その境はずいぶん曖昧なものになっています。
しかし今作の “Maoamba” はそのどちらとも違って、アフロ・トライバルなディープ・ハウス。なんでも GINGER BAKER の “Blood Brothers 69” という曲がネタらしいんだけど、ここまでドラムが乱れ打たれるとかえって踊りにくいのではないか、と思ってしまうほどドラムの連打が凄まじい。でもその分トラックのインパクトも強く、最近多いパーカッシブなものの中でも男気を感じます。
残りの2曲も、変拍子を刻むパーカッションと、他の音との絡みがスリリングな “Rise” 、お得意のソウルフルなヴォイス・サンプルを使ったハードなハウス・トラック “Jungle AD” といずれも高品質。
もしかしたら今のミニマルだとこの人が一番好きかもしんない。


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元 Sandals の ian simmonds の、 musik krause からは3枚目となるシングル。
この人はジャジーなミニマルというよりは、むしろまんまクラブ・ジャズといった趣のトラックをリリースすることが多い人で、今作でも “roots” はゆったりとしたジャズ・トラック。
しかし残りの2曲はトライバルなミニマル・ハウスで、中でも “woodhouse suite” は、リズムこそパーカッシブながら、曲全体の雰囲気はジャジーなもので、安易に盛り上がることなく、あくまでクールさを押し通しているのが面白い。

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以前紹介した Robag Wruhme の未発表曲集(過去記事)のCD版。
そもそも Robag Wruhme という人は、 Volker Kahl とのユニットである BEEFCAKE として1997年ごろから活動していた人らしくて、今作のタイトルから察するに、その当時から現在までの未発表曲を集めたのが本作ということでしょうか。でもクレジット見ると、半分くらいは既発曲で、しかもわりと最近の曲ばっかな感じなんだけど、まぁいいや。
内容の方は先行のEP同様、ブレイク・ビーツやブレイク・コアが中心で、印象はそのEPと変わらないかな。全然悪くないんだけど、やっぱり3曲入っている四つ打ちの方が断然良い。あとはラストの14分にもわたるアンビエントが良かったかな。でもやっぱりマニア向けの感は否めない作品です。
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Luna Sea のカウントダウン、すげぇ楽しみにしてたのに、結局再結成1日だけかよ。継続的な活動を激希望。
相変わらず仕事量の多い Robag Wruhme さんの、その名の通り未発表曲集。もうすぐ出るCD盤
から4曲抜粋して、さらにこの12インチだけの2曲足したもの。
少し前に紹介したリミックス集のほうも四つ打ちじゃない曲がけっこうあったんだけど、今作は全部ブレイク・ビーツ、またはブレイク・コア。CDの方は何曲か四つ打ちのテクノもあるみたいなんだけど、今の彼のモードがわりとブレイク・ビーツなんですかね。まぁ最近のジャズ路線とかもわりとそっち系だもんね。
1曲目が “OUTRO” で最後の曲が “INTRO” という人を食ったものながら、リミックス集の隠しトラックだったブレイク・コア “BAKKENVESPER” や、ジャジーなアブストラクト・ヒップ・ホップの “OLD SACK (ROBAG WRUHME REMIX)” とか、いずれもユーモアと美しさが同居した彼らしいトラック。
でもねぇ、やっぱり私が聴きたいのは四つ打ちの曲なんだよなぁ。昨年の大傑作『Papp-tonikk EP』以降、クオリティこそ下がっていないものの、結局あれに匹敵するような作品は作れていないわけで、そこでこういう違う方向性のもの出されても、やっぱちょっと違うわけですよ。まぁ過去の音源集なんだから目くじらたてることもないんだけどさ。
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