FaltyDL / Bravery E.P. (Planet Mu) 2LP

FaltyDL / Bravery E.P. (Planet Mu)
http://www.planet.mu/

3月末に出たはずのセカンド・アルバムがなぜかほとんど日本のレコ屋に入ってきていない(私もまだ買ってない) FaltyDL (細かい話だがこの名前の “DL” の前にはスペースが入るのは入らないの?)が2009年に出した8曲入りミニ・アルバム。

FaltyDL っていうと普段はダブステップの括りの中に入れられる事の多いプロデューサーですが、今作には分かりやすくダブステップのフォーマットを使ったような曲はない。

ではこのアルバムがどんな作品なのかというと、1曲目の地を這うベースラインと跳ねるドラムが変則的なビートを刻む “Made Me Feel So Right” に始まり、それ以降もジャジーなヒップホップやブロークンビーツなど、大きな括りでのブレイクビーツを網羅したようなものになっている。

そしてそれだけでも十分にバラエティに富んだ作品として楽しめるんだけど、曲数を進めるごとに、タメの利いたリズムがどんどんと前のめりになりながら流線型のフォルムを手に入れるようになっている、つまりテクノ的になっていくのを聴くと、それがそのまま彼の音楽的変換にもなっているように思えて非常に面白い(まぁセカンド出た後だから書けることだけど)。

でまぁ私が結局何を書きたいかというと、早くセカンド・アルバムが聴きたいという事なんだけど、どうしたもんですかね。海外で注文するしかないかな・・・。

Bravery - FaltyDL

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Barry Lynn / Balancing Lakes (Planet Mu) mp3

Balancing Lakes
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昨年 Boxcutter 名義で出したアルバム『Glyphic』が話題になったお方の、それ以前の名義である Barry Lynn での2年から2005年頃までの作品を集めたコンピレーション。Boxcutter 名義ではダブ・ステップやってるようなんだけど、こちらの名義ではブレイク・コア中心です。

レーベルが Planet Mu だから、というわけでもないんだけど、聴いていて思い出したのは µ-Ziq の『Lunatic Harness』で、リズムもブレイク・コアの雑多な感じに比べると、ドラムン・ベースの変種といった感じだった当時を思わせるものだし、全体的にメロディアスなのもその印象を強くする。なのでブレイク・コアによくある、ぶっ壊れた面白さであったり、歪んだユーモアの感覚であったりというのは、正直あまり感じられないのだけれど、私なんかはノスタルジックに浸ってしまう心地よさがあるし、作品の出来自体も良質な佳作。今度 Boxcutter 名義のも聴いてみよう。

Barry Lynn - Balancing Lakes

DISTANCE / MY DEMONS (PLANET MU)CD

DISTANCE / MY DEMONS
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今月は何だかんだで更新してるので、今まで成功したことのない1ヶ月毎日更新を目指してるんだけども、正直非常に大変。最近色々やること多くて忙しいうえに、基本的に筆が遅いので更新ペースと合ってなくて、なんか文章メタメタになってきてるし。今月は意地でも毎日更新を達成したいけど、来月から更新ペース落とそうかな。
って冒頭から言い訳めいたこと書いてしまいましたね。すいません。

今やすっかりダブ・ステップの代表レーベルといった趣の Planet Mu から、 Dj Distance のデビュー・アルバム。とはいっても新人というわけではなくて、詳しくは知らないけどダブ・ステップ黎明期から活動している人みたいです。
そもそもダブ・ステップが何なのか、と問われると熱心に追いかけていない私は答えに窮してしまうのだけど、簡単にいえばブリストルから脈々と続くイギリスのベース・ミュージックの最新型でしょうか。引きずるようなベース・ラインと跳ねるようなドラムが特徴で、そこはやはり2ステップからの流れなんかも感じさせるんだけど、ダブ・ステップはもっとゆったりしたものが多く、個人的にはルーツ・レゲエをデジタルに変換したような印象がある。

そしてこのアルバムも、初めて聞いた時には、そのゆったりしたグルーヴが想像していたものとあまりに懸け離れていたので少々驚いた。もっとストリート・ミュージック然としたものを期待していたのに、これは正直かなり地味でユルイ。しかし聴き慣れてくると、耳がいつしかグルーヴよりも独特な緊張感をはらんだサウンドの方に向くようになってきて、特に裏路地を思わせる淀んだ空気感がかなりイイ。それはジャケット写真さながらにジメジメと黒光りしたもので、まるでヘヴィーなベースは淀んだ空気で、それを切り裂くドラムは、暗い天井から垂れる水滴のよう。さらにここには孤独感も詰まっていて、そこに私は強く惹かれてしまう。
まぁそれでもやはりダンス・ミュージックとしては動きに乏しい面は否めず、ギラギラしたシンセと歪んだギターで煽る “Traffic” のような曲がもっとあればさらに良かったとは思うんだけど、個人的にはこの空気感だけで今のところは満足です。

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@TOWER JP

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