James T. Cotton / Like No One (Spectral) 2LP

James T. Cotton / Like No One (Spectral)
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Dabrye の名義で知られる Tadd Mullinix の別名義、 James T. Cotton が2008年にアナログとデジタルのみで発表したセカンド・アルバム。

James T. Cotton というのは彼がアシッド・ハウスをやるときの名義なので、今作も当然のようにアシッド・ハウス。しかも1曲目の “The Second Night Cycle (Featuring Ellis Monk)” のうにょうにょする 303 の音とか、けっこうモロな感じではあるんだけど、音の質感的にはミニマル以降の感覚があるので、単なる懐古的な作品にはなっておらず、温故知新的な面白さがある。

Like No One - James T. Cotton

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V.A. / Ghostly Swim (Ghostly International)mp3

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このブログでは何度も紹介している Spectral の、親レーベルである Ghostly International と、アニメチャンネルである Adult Swim との共作によるフリーダウンロードのコンピレーション。
どうやら全部が全部 Ghostly 所属のアーティストじゃないみたいなんだけど、基本はやっぱり IDM/エレクトロニカ。総じてクオリティは高いんだけど、2,3分台の小作品がほとんどなせいか、印象に残るのが少ないというのが正直なところ。
しかしそんな中で抜群の冴えをみせるのが Osborne で、ねっとりとした四つ打ちのリズムにヴォコーダー・ヴォイス、そしてハンド・クラップに上モノの哀愁のメロディと、全てが定石通りにも思えるスロー・ファンクながら、絶妙な落とし所によって見事に古臭さを回避している。こんなもの聴かされたら、間もなく出るアルバムへの期待が弥が上にも膨らみますわ。

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OSBORNE / OUTTA SIGHT (SPECTRAL)12″

OSBORNE / OUTTA SIGHT
http://www.spectralsound.com/

少し前から WordPress の Ultimate Tag Warrior というプラグインを使っているんだけど、これがどうもイマイチよく分からないのよね。タグをサイドバーに表示させてみたらバカみたいな数になるし。むぅ。Wordpress は奥が深い。

Soundmurderer なんかの名義でも知られる Osborne こと Todd Osborne のシングル。
なんかもう最初の南国ムード満点な始まりからして腰砕けなんだけど、その後入ってくるファンキーな声ネタとリズムとの取り合わせがなんとも可笑しい。それでもうっすらと鳴るストリングスの悲しげな響きのせいか、底抜けに明るくなるなんてこともなく、かといって各要素がバラバラになってるわけじゃないんだよね。ある意味シカゴとデトロイトとラテン混ぜたようなものか?ドカンとくる衝撃はなくとも、地味に新鮮な曲であります。
Luke Vibert のリミックスは、原曲をさらにファンキーにしたようなフューチャー・ディスコ、同時収録された Todd Osborne と James T. Cotton のユニット TNT の曲は流れるようなシンセが印象的なアシッド・ハウス。

Osborne - Outta Sight

Audion / Noiser/Fred’s Bells (Spectral) MP3

Audion / Noiser/Fred's Bells
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なんでか知らないけど来月発売の Matthew Dear の新作『Asa Breed』が iTunes Store で買えるようになってますねicon(クリックすると iTunes 立ち上がります)。ということで視聴してみたんだけど、以前に比べずいぶんとポップになっていて、いやぁ、これはちょっと問題作かも。
しかし Audion 名義での作品は変わらずフロア仕様なので、これは本人名義との差を明確にしたかったということなのでしょうか。

これはその Audion 名義では現時点での最新作となるシングル。私は節約のために iTunes で買いました(話は逸れるんだけど、iTunes で10分以上の曲になると妙に値段設定が高いのはどうにかならんのかね。短い曲は安くしないくせして!)。 Audion 名義のときの特徴といえば、なんといってもビキバキブリブリ、かつサイケデリックな上ものだと思うんだけど、それは今作でも同じ。でも以前に比べるとここ何作かのシングルってどうもリズムが淡白に感じられて面白くないんですよね。個人的に『EP 1』(過去記事)の頃からリズムの作りを評価してただけに少し残念。まぁ次作に期待しときます。

Audion - Noiser / Fred's Bells - Single
[Tracklist]

BODYCODE/THE CONSERVATION OF ELECTRICAL CHARGE(SPECTRAL)2LP

BODYCODE/THE CONSERVATION OF ELECTRICAL CHARGE
http://www.ghostly.com/1.0/spectral/

Portable こと Alan Abraham の別名義。
この人は作品の数を重ねるごとにエレクトロニカよりになってる印象があるけど、この新しい名義ではよりフロア向けの作風になっています。
そういった意味では初期に立ち返ったような印象もあるんだけど、今までにないくらいストレートな四つ打ちのキックが前面に出ていて、まぁそれ自体はいいんだけど、それに引っ張られるようにパーカッションも単調になってる気がして、いつもの彼の作品のような音楽的なふくらみが感じられないんですよね。
トラックモノとしては全然問題ない完成度だけど、やはりこの人にはもっと上のところを期待したい。

視聴→Bodycode - The Conservation of Electric Charge

amazon で見る
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Audion / The Audion EP’s (SPECTRAL) MP3

SPC-15_Kisses
http://www.suckfish.org/

もう随分時間が経っちゃってんだけど、以前書いた Matthew dear の記事の続き。一応もうすぐこの名義でミックスCDも出るという事でタイムリーかなと。

最初 Matthew dear がこの名義で作品を出した時って数ある名義の一つにしか思ってなかったんだけど、今ではむしろメインの名義になっちゃいましたね。一応以前の彼のインタビューから、この名義はハードでアグレッシヴなものというのは分かるんだけど、他の名義とどのような線引きがあるのかはイマイチ不明。でも一般的には彼の中でもより派手な名義という認識があるのではないでしょうか。

で、世間にそういう印象を植え付けたのがこの3枚のEP。とはいいつつも私はアナログでは『THE PONG』しか持っていません。残り2枚は iTunes Music Store で買いました。いやはや、便利な世の中です。

基本的に3枚とも表題曲は、前作の『Anger Management』の路線を受け継いだアシッド/ブリープ・テクノ。でも上もののビキバキ度はその比じゃないというか、ここまで露骨に電子音を主張しているのも珍しい。特に “Titty Fuck” のギザギザ感とか狂ってますもんね。
でもリズムの方はさらにスカスカに、かつタイトになりながらも軽妙さというものが失われておらず、この手のが苦手な私でも結構楽しんで聴けます。

購入→Audion - The Audion EP's

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MATTHEW DEAR

spc6_250.gif 『EP1』12″

spc7_250.gif 『EP2』12″

spc11_250.gif 『Leave Luck to Heaven』2LP

spc13-250.jpg 『Anger Management』12″

MATTHEW DEAR の作品をまとめて簡単に。

ちょっと前後関係は分からないんだけど、Plus 8 からは false 名義で、Perlon からは JABBERJAW 名義でリリースしていた彼が本人名義で SPECTRAL から作品を出したのが2000年。それはちょっと聴いたことがないのでコメントのしようがないんだけど、やはり彼が注目を集めるきっかけになったのは2003年にリリースされた『EP1』『EP2』ではないでしょうか。
特に『EP2』の方は田中フミヤも年間ベストに選んだ名盤。MATTHEW DEAR のハードながらも愛嬌を失わない音作りのセンスが爆発していてめちゃくちゃかっこいい。中でもへヴィな “LAKONIC” は必聴です。
一方『EP1』は最近あまり聴かれなくなった彼のサイケデリックな一面が出ていて、コミカルながらもなんとも珍妙なテクノに仕上がっております。

その後ポップな『Dog Days』(持ってない)の後に発表されたのがファースト・フルの『Leave Luck to Heaven』で、今までの集大成的な内容です。この後程なくして彼は CHAOS で来日してるんだけど、こんなポップな人を田中フミヤが選んだのを意外に思ったのを覚えています。

そしてアルバムでの高評価を経て、彼の人気を決定付けた『Anger Management』では一転してギラギラと攻撃的なアシッド・テクノを披露しているのだけれど、個人的にはあんまり好きじゃないです。それよりは裏の飄々としたブリープ・テクノな “Future Never Again” の方が好きかな。
この後数多くのリミックス・ワークとミニ・アルバムの『Backstroke』(過去記事)を発表するものの、オリジナルに関しては Audion 名義が主流になっていきます。
(続く・・・・・かな?)

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V.A. / SPECTRAL SOUND (SPECTRAL) 2CD

Spectral Sounds 1 (Dig)
https://soundcloud.com/spectral

デトロイトのテクノ、といわれるとURジェフ・ミルズあたりをつい思い浮かべてしまいますが、彼の地でもシーンの移り変わりはもちろんあるわけで、そんな中、デトロイトの新世代の代表格といってもいいDabryeとMatthew Dearが中心になっているのがこのSPECTRALです。
しかし前述の二人や、このレーベルのほかのアーティストからデトロイトの匂いがするかというと、そこら辺は希薄なんですよね。一応クリック/ミニマル・ハウスの流れで評価されたレーベルではあるのだけれど、このレーベルの音ははるかにテクノ寄りだし(ハード・ミニマルの人の出すクリック系ミックスCDでは御用達といった感じ)、なら何に近いのかといえばシカゴ・ハウスかなぁ、という気がするのだけれど、あそこまで猥雑な感じはないし。なんて事を考えていると何処に置いても座りの悪い感じがして、なかなか個性的なレーベルなんだなぁと今更ながらに思えてきました(今までそんなこと考えたことなかったので)。
ではこのレーベルの特徴は何なのかといえば、やはり音の硬さじゃないでしょうか。曲の作風自体は人それぞれ幅広いものの、不思議と音の硬質さというのは統一されているんですよね。これはマスタリングやってる人が全部同じなんでしょうか(未確認)。
それはこのコンピにしてももちろん同じで、Reinhard VoigtやIsoléeがリミックスした曲でも変わりません。そして音の質感が統一されているからといって一本調子にならないのは、曲の持つキャッチーさに拠るところが大きいと思います。
つまりは曲としてのポップさと、クラブ・トラックとしてのハードさを両方兼ね備えているわけで、改めて稀有なレーベルなのだなぁ、と思った次第です。

OSBORNE / AFRIKA EP(SPECTRAL)12″

spc20-250.jpg
http://www.ghostly.com/1.0/spectral/index.shtml

で、このレーベルの常連オズボーンの新作はもっとテクノ。しかもタイトルから分かるようにスンドコしたパーカッションが幾重にも鳴るトライバルもの。でも昔のハード・ミニマルばっか聴いてる頃ならともかく、今聴くにはちょっと安易な感じがしちゃうなぁ。まぁ、ヴォイス・サンプルもどこかユーモラスなのはこのレーベルっぽい。それよりはギターをサンプルした”IN GEAR”、ファンキーなシンセが乗る”GRAPHITE”が共々どこかロックっぽくて面白いかな。

GEOFF WHITE / INCE (SPECTRAL) 12″

INCE
http://www.edit-audio.com/

私はこのレーベルの音を初期から聴いていたわけではないのだけれど、最近のリリースの音を聴く限りわりとテクノなレーベルという印象。そのレーベルからジェフ・ホワイトがリリースするというのもちょっと意外な感じですね。フォース・インクからの1枚目スチュワート・ウォーカーとの共作アルバムでは、弱弱しいキックに硝子細工のような上モノが乗る端正なクリック・ハウスを披露していただけに、コミカルで逞しいこのレーベルとは合わないのではないかと思ったのですが。
でもこのシングルでは見事に太い音を鳴らしいて、ちょっとビックリ。でもどれもとってつけた感じはなくかっちょいい。それに3曲とも安易な四つ打ちじゃないのもいいですな。表題曲のメタリックな感じでもっと広げてってほしいなぁ。

 

 

MATTHEW DEAR/BACKSTROKE(SPECTRAL)CD

Backstroke
http://www.ghostly.com/1.0/spectral/

なんだか音盤紹介のペースが週一くらいになってますね。しかも時間のたったやつばかり。まぁ最近疲れてまともにPCと向き合う気がしないんですが・・・。でもそこは気を取り直して。
このアルバムもROBAG WRUHMEの次に書くつもりっだったんだけど。まいっか。

以前デリック・メイがデトロイトの現状を憂いて「ケニー・ディクソンとロランドの後に誰がいるんだ?』みたいなことを言っていたと野田努が書いていたけれど、そのあとに続くのは間違いなくこの人だと思われるマシュー・ディアさん。昨年の3枚のシングル、そしてアルバム『Leave Luck to Heaven』での高評価を受けて一気に浮上した感のある人です。今年に入ってからも『Anger Management 』を皮切りに月一くらいのペースで別名義やらリミックスやらを出しておいてもうアルバム(まぁ8曲入りだけど)。
随分とポップな作りだった『Leave Luck to Heaven』とは打って変わって『Anger Management 』は攻撃的なアシッド・テクノで、それ以降もわりとアシッド色の強いものが多かったけど今回はまたハードな方に振り切れましたね。
生クリームを食べ過ぎたときのようなくすぐったさが気持ち良い悪い1曲目は置いといて、2曲目の”Tide”が超かっちょいい。まるでゴムの詰まったボールが跳ねるよな重いビートで、音は硬いのにしっかりバウンシーなんですよね。しかもそこに御本人の素っ頓狂な歌をのせちゃうんだから堪りません。他にもモノクロームなトラックに突然ノイズともメロディーともとれない上ものが入ってくる”Takes On You”、不思議な浮遊感のある”Grut Wall”、ちょっとデトロイト・ハウスっぽい”And In The Night”なんかも良い。
まぁ全曲好きなんだけど。多分今年のベストに入ってくる1枚ではないでしょうか。