NAMIE AMURO / PLAY (avex)CD+DVD

NAMIE AMURO / PLAY
http://www.avexnet.or.jp/amuro/

なんか世間での評価を見ていると、大体今作での安室奈美恵はいつになくハード、というのが多いようだけど、私の印象は全く逆で、このアルバムは久々にかなりポップなアルバムなのではないでしょうか。

Suite Chic 以降、どんどん R&B への傾倒を強めるアムロちゃんなわけですが、それは今作でも一緒。そうすると当然、トラックの方も現行のアメリカに近いハードなものが多い。でも今作は、前作で復活の兆しをみせた彼女本来の華やかさが完全に戻ってきていて、結局のところその歌声の前ではトラックがどうとか関係ないのですよ。

はっきりいって R&b/Hip Hop をハードに歌える人だったら他にたくさんいるわけで、そこに華やかさや可愛らしさを加えられるとなると、 Crystal Kay ではちと足りないし、倖田來未なんかは問題外。
そういう実力とアイドル性を両立させてるのって、やっぱりアムロちゃんしかいないわけで、それが見事に形になった本作は諸手をあげて大絶賛。まぁ個人的には可愛さ全開な最後の2曲がとんでもなく好きなんだけど、それも前半のクールさがあってこそ際立つわけで、かつてなくファンキーなシングル曲2曲に挟まれて、さらりとヘヴィ・ロックな “It’s All About You” があったりする流れもかっこいい。

一応安室奈美恵のオリジナル・アルバムは全部持っている身からすると、売り上げ的にはともかく、アルバムのクオリティ自体が落ち込んだことはないと思ってるんだけど、そんな中にあっても断然の最高傑作。売り上げ絶好調なのも当然でしょう。

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SUITE CHIC/WHEN POP HITS THE FAN(avex)CCCD

SUITE CHIC/WHEN POP HITS THE FAN
http://www.suitechic.com/

昨日CD整理していたら出てきたんで久しぶりに聴いてみたんだけど、そういえば FirstKlas ってどうなったんですかね。
この Suite Chic ヒップ・ホップ/R&Bのアーティストと安室奈美恵が組んだプロジェクトで、その中でも中核的な役割を担っていたのが Zeebra今井了介にによるプロデュース・ユニットの Firstklas だったわけですよ。このアルバムが出た2003年当時は、けっこうポップ・フィールドのアーティストもプロデュースしていてある程度の成果も収めていたと思うんだけど、尻すぼみ的に活動しなくなってしまったのは、やはりポップ路線の Zeebra のアルバム『TOKYO’S FINEST』が思ったほどの支持を集めることができなかったからなのでしょうか。まぁいいや。
このアルバム自体も現在の安室奈美恵の本格US路線のきっかけになったアルバムとして重要なわけですが、最近の安室奈美恵はやりすぎに思える私としては、適度な軽さと華やかさをもったこちらの方が好きですね。多分未だにこのプロジェクトの次を期待している人は多いと思うんだけど、日本にヒップ・ホップやR&Bをもっと浸透させたいなら、こういう動きはもっと必要だと思うのですが。

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[Tracklist]

m-flo/m-flo inside -WORKS BEST II-

m-flo inside-WORKS BESTII-
http://m-flo.com/

この前レンタルしたやつ。

m-flo ってアルバム出すたびにリミックス盤とサイド・ワーク集を出してる気がするんだけど、良くいえば物凄い仕事量、悪くいえば場繋ぎ的なものが多すぎる気がします。

これも1枚目のサイド・ワーク集はどうでもいい感じ。コラボ中心になってからの、どんどんポップになっていく面がよく出ているんだけど、個人的にはちょっと物足りないです。
でも2枚目のミックス音源が非常によくて、流れや繋ぎがイマイチだとかスクラッチがうざいとか文句があるんだけど、それでも満足してしまうのはやはり Lisa 在籍時の曲が多いからでしょうか。特にクラブ・ミュージック的なエッジが強かった初期の曲が非常に新鮮。”been so long” から “L.O.T. (Love Or Truth)” への流れなんか、個人的に思い入れの強い曲だけにグッと来るものがあります。

それにしてもこれなんで今頃CCCDなんでしょうね。こんな産業廃棄物な仕様を未だに採用してるのEMIだけだと思ってたのになぁ。
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