limp bizkit/The Unquestionable Truth(GEFFEN)CD

B00096S3QI The Unquestionable Truth, Pt. 1
Limp Bizkit


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http://www.limpbizkit.com/

結局ウェスが元鞘で戻るという最も退屈な展開を経て、しかも唐突にリリースされた新作。
でね、このアルバムって世間様の評判はどうなんでしょうか。私的にはどうにもこうにも微妙なアルバムな感じがするのですが。とりあえずね、音の方はめちゃくちゃかっこいいんですよ。ウェスって今まで良いと思ったことなんて一度もなかったので、彼が脱退しようがどうなろうが私には関係ない感じだったんだけど、前作の退屈さ、そして今作での彼のトリッキーなギターの冴えっぷりを耳にすると、ウェスの復帰は正解だといわざるをえないんですね。まぁ、それはいいんだけど、とにかくこのアルバム暗いんですよね。それは単純に音の重心が低いというのもあるし、雰囲気自体も暗い。それが私にはどうにも寂しいといいますか、「勝ち組」「負け組み」なんて物言いを最近よく耳にしますが、このアルバムってどう聴いても「負け組み」な感じがするんですよね。別に「負け組み」自体が悪いとは思わないんですよ。かつてのグランジなんて「負け組み」が世界を転覆させたみたいなもんなんだから。でもリンプ、っていうかフレッドに関して言えば、以前の女と金にまみれて調子こいてるときの方が魅力的だったと思うんですよ。それと同時に周りにバカにされてる感じも良かったし。だからこのアルバムの一線退いちゃったような雰囲気はどうにも物寂しいんですよ。重ねて書きますが音の方はかっこいいんですよ。以前より曲の展開が複雑なのも私好みだし。でもフレッドのヴォーカルも以前のような素っ頓狂な感じがうすれていて、悲哀を感じさせます。
しかもオフィシャル・サイトのフレッドのブログ見たらNINサイコーみたいなことが書いてあって、それがまた複雑といいますか。とりあえず連作みたいだから次作に期待したいとは思いますが・・・・。

DENNKI GROOVE × SCHADARAPARR/twilight(Kioon)CDS

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http://www.dgsdp.com/

今年こそは動く動くと言われていた電気グルーヴのDVDに続く次なる一手が、スチャダラパーとの共作シングルと聴いて肩透かし食らったのは私だけでしょうか。しかもこれがキラキラしたテクノ・ポップっで逆に気持ち悪い感じで、私としてはちょっと困ってしまいます。っていうかこれだったらスチャダラパーいらねぇんじゃないのかと思うんですけどね。まぁ、私がスチャダラパー好きじゃないからそう思うだけかもしれないけど。
小野島さんによるとアルバムはずいぶん違う感じらしいので、そちらに期待といった感じでしょうか。

ARK/CALIENTE(PERLON)CD

B0008065Q0 Caliente
ARK


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http://www.perlon.net/

で、Circuscompanyを今の知名度まで引き上げ、フランスのミニマル・ハウス・シーンの中心といっても過言ではないARKの、編集盤『Alleluyark』に続くオリジナル・アルバム。
私としてはやはり連作シングル『Alleluyark』のイメージが強い人なので今回もコミカルなミニマル・ハウスを期待していたんだけど、このアルバムはそういう枠に収まらない感じですね。まぁ、もちろん何曲か従来のイメージ通りのミニマル・ハウスもあるんだけど、ほとんどの曲が予想以上にファンキーなんですよね。っつうか黒い。”Home Street”みたいにほとんどヒップ・ホップな曲もあれば、四つ打ちの曲でも黒さ、それもデトロイトみたいな洗練された黒さとは違う野蛮なファンクネスを感じます。ちょっとシカゴ・ハウスなんかに近い感じも。
洗練されたイメージのあるPERLONからこんなアルバムが出たのは意外な感じがしますが、フランスってやっぱ変な人多いんでしょうか。

noze/CRAFT SOUNDS AND VOICES(Circuscompany)CD

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http://www.circusprod.com/

何気にCircuscompanyからオリジナル・アルバム出すのってこの人たちが初めてかな?
このNôzeについてはよく知らないんだけど、CircuscompanyからのデビューEP聴いたときは、Herbertに影響を受けて生活音取り入れたハウスやる人たちくらいの印象しかなかったんだけど、続くKaratからの12インチのはっちゃけっぷりが凄くって、しかも実はこの人たちブラス・バンドであるなんてことも分かって、まぁ、そんなこんなで期待していた作品であります。

でね、これがまた珍妙なアルバムなんですよ。基本的には先に名前を挙げたHerbert以降のハウスということになるんだけど、生音の取り込み方が非常に面白い。リズムも単なる四つ打ちにとどまらず、生ドラムやパーカッション、ハンドクラップや舌打ちなどを用いて重層的なリズムを作り出しているんですね。そこにジャズやソカ、ラテンなどを感じさせるブラスが乗り、音楽的な豊かさも感じさせてくれます。しかもほぼ前編にわたって珍妙な言葉を発するヴォイス・ループやコーラスが重なりリズム、メロディの両方を担い、同時にユーモラスな印象を与えることで作品をとても聴きやすいものにしていると、なんかもう至れり尽くせりな内容です。
ちょっとこういう物言いは何なんだけど、個人的にはHerbertのビッグ・バンドに期待していた音そのものという感じです。とにかく面白い物好きにはマストな1枚ではないかと。

portable/version(scape)CD

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http://www.scape-music.com/

以前リリースをお伝えしたportableの3枚目。なんか気がつけば私、この人の作品ほとんど持っている気がするんだけどライヴ音源以外だとそれほど聴き込んだ記憶というのがないんですよね。でもこのアルバムは彼の作品の中でも上位に入る作品ではないでしょうか。
とは言っても毎度の事ながら大胆な路線変更がされているわけではなく、繊細なエレクトロニクスとパーカッションの絡みによるクリック/エレクトロニカ。でも今作はギターやメロディなどを取り入れる事で、今までよりもはるかに音にふくらみがあるんですよね。まぁ、相変わらず物悲しい雰囲気を湛えた相当に地味な作品なんだけど、やっぱり私はこの人のたゆたう様な独特なグルーヴは好きですね。

B0009G01MM Version
Portable


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