BEN NEVILE/joseki(TELEGRAPH)CD

B0007OQBSE Joseki
Ben Nevile


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http://www.telegraph-records.com/en/

最近レコ屋に行ってないもんで新しいもの全然紹介できないんだけど、それでもまだここで紹介してないのが結構溜まっているのでぼちぼち書いていきたいと思います(とはいっても思っているだけなので更新ペースは多分上がらない)。

クリック系のレーベルって今ではずいぶんと数があるけど、その中でもTELEGRAPHってストイックなイメージがあるんだけど、そんなレーベルから、しかも元々エンジニアだという人のアルバムなんで相当ドープなものを想像していたのだけれど、実際には清涼感さえ漂わせるエレクトロニック作品でちょっと肩透かし。でも曲自体は殆ど展開のないミニマルなものなので、そういった意味ではストイックなんだけど、それにしてもこれは個性が見つけにくいかなぁ。音の作りとかはさすがに丁寧なんだけど、素直に躍らせてくれるようなものではないし、かといってリスニングとして面白いものかというとそれもちょっと。『joseki』というタイトルには、この作品こそが新しいスタンダード、との思いがこめられているのかどうなのかは分からないけれど、変態ひしめくこの界隈ではちょっと物足りないですね。

因みにこの人もカナダ出身らしいんだけど、カナダって最近クリック大国の様相を呈していますね。

XINLISUPREME / No Future

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http://www.xinlisupreme.com/

昨年のシングル『Zouave`s Blue』(過去記事)に続いてのアルバムは、同様に自身のサイトからのオンライン・アルバム。って知った時には嬉しくて小躍りしたのだけれど、ちょっと発表の仕方がケチくさくて、全12曲のうち1曲ずつを半月ごとに小出しにしていくというもの。

そんなだから7月の発表以来まだ4曲しか聴けていません。当然私としては全曲聴いてからここで紹介しようと思っていたのだけれど、サイトの方に「みんなで宣伝してください」みたいな事が書いてあるので、とりあえずご紹介。
彼らが登場してきた時の印象というのは、まぁ分かりやすくいえばエレクトロニカ以降の非常階段というような印象だったのだけれど、その後ロック的な構築性というものが高まってきて、今作ではモロにロックといった感じ。その分最初は曖昧だった彼らの持つ悪意というものがより伝わりやすくなった感じがします。
しかし今のところの最新曲”I Drew A Picture Of My Lungs”がダンス仕様なのはかなり驚き。
とりあえず全曲発表になるまで今年いっぱい気長に待ちたいと思います。

Atomic/The Bikini Tapes(Jazzland)3CD

B00092QR5G ザ・ビキニ・テープズ
アトミック


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http://www.jazzlandrec.com/

何だかんだ言いながらもちょくちょくiTunes Music Storeを覗いているのだけれども、その中で私が「おっ」と思ったのがjazzlandの音源がそこそこ置いてあるんですよね。しかも3枚組みのライヴ・アルバムという、あまりないヴォリュームのこのアルバムまでありやんの。しかも値段が日本盤の半分近くで、ここで見つける数日前に買った私はちょっとショック。

で、肝心の内容の方なんですが、例によってまだあんまり聴いてません。なんたって全部で2時間半もあるんでねぇ。でも軽く聴いた感じだと、みんなが言うこのグループの新しさというものは自分にはちょっと分からなかったですね。でもジャズとしては相当かっこいい瞬間がいくつもあるので好きだけど。

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The Bikini Tapes

SINGER SONGER/初花凛々(Speedstar)CD+DVD

B0008FU8OU 初花凛々 (初回限定盤)
SINGER SONGER Cocco


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http://www.singersonger.com/

この前休みだったので珍しくTVなんぞを見ていたら、ミュージック・ステーションにSINGER SONGERが出演していてついつい見てしまいました。歌う前のCoccoはかなり挙動不審で怪しかったんですが、歌ってしまえばさすがの歌唱力という感じでしたね。あとくるりの岸田繁の長髪は個人的にはちょっとどうかと思います。しかしそれ以上に演奏終盤でカメラに見せた営業スマイルはもっとどうかと思います。

まぁ、そんな話はいいですね。このシングルもアルバム買ったら一緒に紹介しようと思っていたのですが、なんか当分アルバム買いそうにないのでご紹介。
Coccoというとデビュー当初hideが「グランジみたい」と言っていたのが印象的で、未だにどうもそっちの方のイメージに引っ張られてしまうんですが、活動休止前にはずいぶんと普遍的な歌に近づいていたので、今作でのトラッド・ポップみたいな作風は自然と言えば自然なんでしょう。そしてこの曲での憑き物が落ちたかのような伸び伸びとした声を聴くにつけ、多少の物足りなさを感じつつも、単純に良い曲なので、まぁいいかってな感じもします。

V.A. / SPECTRAL SOUND (SPECTRAL) 2CD

Spectral Sounds 1 (Dig)
https://soundcloud.com/spectral

デトロイトのテクノ、といわれるとURジェフ・ミルズあたりをつい思い浮かべてしまいますが、彼の地でもシーンの移り変わりはもちろんあるわけで、そんな中、デトロイトの新世代の代表格といってもいいDabryeとMatthew Dearが中心になっているのがこのSPECTRALです。
しかし前述の二人や、このレーベルのほかのアーティストからデトロイトの匂いがするかというと、そこら辺は希薄なんですよね。一応クリック/ミニマル・ハウスの流れで評価されたレーベルではあるのだけれど、このレーベルの音ははるかにテクノ寄りだし(ハード・ミニマルの人の出すクリック系ミックスCDでは御用達といった感じ)、なら何に近いのかといえばシカゴ・ハウスかなぁ、という気がするのだけれど、あそこまで猥雑な感じはないし。なんて事を考えていると何処に置いても座りの悪い感じがして、なかなか個性的なレーベルなんだなぁと今更ながらに思えてきました(今までそんなこと考えたことなかったので)。
ではこのレーベルの特徴は何なのかといえば、やはり音の硬さじゃないでしょうか。曲の作風自体は人それぞれ幅広いものの、不思議と音の硬質さというのは統一されているんですよね。これはマスタリングやってる人が全部同じなんでしょうか(未確認)。
それはこのコンピにしてももちろん同じで、Reinhard VoigtやIsoléeがリミックスした曲でも変わりません。そして音の質感が統一されているからといって一本調子にならないのは、曲の持つキャッチーさに拠るところが大きいと思います。
つまりは曲としてのポップさと、クラブ・トラックとしてのハードさを両方兼ね備えているわけで、改めて稀有なレーベルなのだなぁ、と思った次第です。

yuzo kako/Unconcern(W.C recordings)CD

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http://www.ismusic.ne.jp/kako/

アルバム全体のBPMが統一されていて、全作のマスタリングをリョウ・アライが手掛けているということで話題になったW.C recordingsの第6弾。このレーベルからは現在12枚のアルバムが出ているようだけれど、私が持っているのはこの1枚だけ。視聴したらクリックっぽかったのでなんとなく買ってみました。
でも実際聴くとちょっと違うかなぁ。音の霧の向こうからビートが近づいてくるかのような1曲目はそれっぽいけど、残りはディープなテクノといった趣。その中でもアシッドっぽかったりベーチャンだったり、はたまた卓球みたいなディスコノリだったりと、それなりにヴァラエティはあるものの基本的にかなり地味。でもその割にはビートや音色の魅力に乏しくて、地味というよりは無機質な感じがしてしまい、1枚聴きとおすのは少々ツライかなぁ。
このレーベルはアート・ワークにも統一感があるし値段も手ごろなので、全部集めてみたい気にはなるんだけど、もう少し様子見といった感じでしょうか。

あふりらんぽ/URUSA IN JAPAN(Kioon)CD+DVD

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http://www.afrirampo.com/

世間的には原始的な音楽を奏でる二人組みということで人気みたいなんですが、とりあえずこのCDを聴く限り、当初思い描いてた音と全然違うんでちょっと面食らう感じです。まぁ、即興っぽいといえば即興っぽいんだけど、基本的に可愛い女の子二人が鳴らすガレージ・ポップ、ってな趣きなんですよね、このアルバムは。
で、このアルバム自体は割りと好きなほうなんですよね。曲もキャッチーで良いのがそろってるし、無邪気な感じが音に表れているのも好感持てるし。
でもそうするとジャケとかのイメージとかけ離れすぎな気がするんですよね。まぁ、それは彼女たちの問題じゃなくて、売り方の問題なのかもしれないけど。
でもこのアルバムとライヴとじゃ全然違うっていうし、なんかこのアルバムだけだと判断付きません。
もうすぐ新作がTZADIKから出るようだから、それを聴いてから判断したいとは思うけど、買うかどうかはちょっと微妙。

holden + thompson/come to me(loaded)2LP

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http://www.loadedrecords.com/

border communityに興味が出てきてからというものプログレッシブ・ハウスやトランスなんかにも手を出してみたいとは思うのだけれど、耳にするものの殆どが安っぽいものばかりで未だに手が出せないでいる私であります。
そんなこんなでそこら辺は相変わらずJames Holdenに頼りっきりという感じなのですが、彼と女性ヴォーカリストのJulie Thompsonによるコンビの、これは多分2作目。
とはいってもこれは正規盤ではなく先行プロモなんだそうで、正規盤より曲が多いそうです。普通プロモのほうがダイジェスト的に曲数少なくない?まぁ、いいけど。
オリジナルは今更エレクトロクラッシュ?、なんて言葉が浮かんでしまうようなロック色の濃い曲なんだけど、ヴォーカルの幽玄さが不思議な雰囲気を醸し出している曲です。
しかしJames Holdenの場合、どちらかというとメインになるのはリミックスの方で、今作には長尺物のリミックスが3ヴァージョン、おそらく本人の手によるものが収められています。その中でも一番印象的なのは”holden amateur guitar mix”でしょうか。オリジナルのギターを活かしたトビトビサイケデリアなリミックスで、後半の徐々に沈みこんでいくような展開もかなり効果的。残りの2曲もサイケデリックな感じながらも割といつものborder communityスタイルといった感じ。でもこの浮遊感のあるリミックスが幽玄なヴォーカルには一番合っている感じも。
他にもアカペラ2曲とよく分かんない謎のトラック1曲と盛りだくさんなので、正規盤待つよりはこちらを買ったほうが良いかと。まぁでも正規盤にはまた違うヴァージョンとかが普通に入ってそうだけど。