? / WAX No 10001 (WAX) 12″

WAX No 10001
http://hardwax.com/

昨日の Wire のレポを、早くも書いているブログをいくつか見てみると、どうやら今年は満足度高かったみたいですね。私は最初の2年以降、一回も参加していないんだけど、来年は行ってみようかなぁ(とは毎年思うんだけどね)。

一応ブログ名がブログ名なんで、デジタルが主流になりつつある今でも、相変わらずレコードは買っているんですが、だったらこういうのも買わなければつまらない、ということで、 Hardwax 配給の謎の1枚。

最近ミニマルとダブ・ステップの交配が進んだせいなのか、変則的なキックとベースでグルーヴを作るトラックが増えてきたように思いますが、今作の A 面も、四つ打ちのキックこそ入っているものの、グルーヴを形作っているのはひんやりとしたシンセの音色と、3拍目に鳴らされる、タメの効いたキックともベースともつかない低音で、そのスカスカ具合はおよそ大衆性からは程遠いのだけれど、 Hardwax の名に恥じぬ、非常に魅力的なミニマリズムを宿している。

それに比べると B 面は、普通のミニマル・ダブに近い感じではあるんだけど、ほとんどノイズに近いくらいざらついた処理が施された上ものと、荒々しい低音の組み合わせが、最近のミニマル・ダブには珍しいくらいの獰猛さを放っていて、こちらもカッコよい。

なんか某有名アーティストの変名という噂もあるんで、果たしてこの次があるのかは分からないんだけど、個人的には激継続希望。傑作です。

試聴

uschi classen / soul magic (earthproject)2LP

soul magic

最近じゃアナログといえばミニマルばかりな私も、以前はそれなりに幅広く色々買っていまして、ブロークン・ビーツなんかも聴いていたのですが、そのとき買ったのが本作。当時ブロークン・ビーツの中心地であった西ロンドン周辺のシーンで活動していた、女性キーボーディストの初アルバム。
アルバムの大半はいかにもな、ジャジーなブレイク・ビーツ/ブロークン・ビーツで占められていて、勿論それも悪くはないんだけど、むしろ聴きモノなのは、何曲か納められたスローな歌モノ。中でも表題曲のとろけそうなソウル風味は今聴いても絶品。
なので今度はぜひともこの路線でアルバム作ってほしいなんて思っていたのですが、以降この人の名前はあまり聞かなくなってしまって残念。思えば西ロン周辺の人って急速に名前聞かなくなった人が多いんだよね(I.G Culture が最近新作出しましたね)。まぁ私も全然聴かなくなっちゃったんで文句も言えませんが、ちょっと残念な気もします。

試聴

Underworld / OBLIVION with Bells (Traffic)CD+DVD

OBLIVION with Bells
http://underworldlive.com/

このブログは地味に機能追加したりしているのですが、最近「Tech de GO」さんの記事を参考にして、ようやく各記事のトラックバックの URL を表示するようにしました。 WordPress に移行してから TrackBack URL の表示が上手く出来ないのが微妙に気になっていたのですが、コレでようやく解決。まぁトラックバックってあったらあったで面倒も多いんだけど、なかなか面白い機能なのは事実なので、まぁ気が向いたら適当に送ってみてください(表示するとは限りませんが)。

Underworld の5年ぶりとなる5作目。っていうか前のアルバムって、もうそんな前になるんだっけ。その間色んな活動してたからあまり長さを感じませんでした。
その前作『A Hundred Days Off』は自分にとって、年寄り二人が老体に鞭打って作ったはいいものの、 Darren Emerson が抜けたことによる現場感覚の欠如を露呈しただけの駄作としか捉えてないんだけど、今作はもうその現場すら必要としてない感じ。
と書くとこの作品に対して否定的に思えるかもしれないけど、むしろ二人の年齢を考えればこちらの方が自然に思えるような非常に緩やかな作品ですね。
確か1年位前にネット配信したライヴでは、随分あからさまにクリック/ミニマルに接近していたけど、今作は思ったほどミニマル趣味全開の曲は少ない。それよりもエレクトロニカやアンビエントに近い曲が多く、つまりはリズムに重きを置いていないように思える。そして私にとって Underworld の魅力は、上モノでみせる圧倒的な音選びのセンスなわけで、この変化は歓迎したい。実際今作での、どこまでも澄み渡っているかのような音響空間で鳴るシンセの美しさは他では得られないもの。
正直 “Boy, Boy, Boy” のような、どうにも凡庸なロック・ナンバーがあったりもするんだけど、それでも全体的には長く聴ける良いアルバムだと思います。
まぁそれも私が Underworld にそれほど思い入れがないからそう思えるわけで、彼らの昔からのファンだと聴こえ方が全然違うとは思うけど。

Underworld - Oblivion With Bells
amazon.co.jp
@TOWER JP

UA / Golden green

Golden green
http://www.jvcmusic.co.jp/ua/uauaua/

UA もちゃんと聴くの久しぶりで、たしか『泥棒』以来かな。確かその後、菊池なんちゃらとやったの含めると3枚アルバム出してると思うんだけど、今作は久しぶりにポップな UA が帰ってきたと評されてるようですね。
しかし彼女の曲で好きなのが “青空” や “雲がちぎれる時” だったりする私からすると、 UA って悲しみを歌うシンガーというイメージで、さらに今作のトラックに以前のようなクラブ・ミュージック的なエッジが戻ったわけではないので、正直期待していた感じとは違うんだけど、それでも彼女の歌がこういった伝わりやすい形で届けられたことは歓迎すべきことだと思います。
それに J-POP に多いただ声張り上げるだけの女性歌手と違い、穏やかでありながらも豊かな情感が伝わってくる彼女の歌はやはり心地よい。特に憂いを湛えたラストの3曲は文句なし。それでいて、いい意味で流し聞きできる軽さがあるのもいい。
あとはこれで昔みたいにアナログ出してくれるといいんだけどなぁ~。

視聴
UA - Golden green
amazon.co.jp

宇多田ヒカル / Beautiful World (EMI)CD

Beautiful World
http://www.emimusic.jp/hikki/

世間では前作の『Flavor Of Life』を復活作と捉えている人が多いようだけど、それは売り上げ的な部分だけの話であって、音楽的には『DEEP RIVER』以降の売上不振期のほうが興味深いを思っています。それは時代と歩を同じにするかのように悲しみの色合いを増していった『誰かの願いが叶うころ』と『Be My Last』、そして「超憂鬱」といいながらも、その悲しみを軽やかに鳴らしてみせた『ULTRA BLUE』と、非常に自分の音世界を深化させた表現を聴かせてくれているからです。
しかしポップスとしての訴求力に今一つ欠けたのも事実なわけで、そこら辺踏まえてまたポップな方にいってみたのが前作でした。

そして今作はといいますと、今までの宇多田ヒカルのシングルが、彼女の音楽的変換を如実に表した刺激的なものだと思っている者からしてみれば、前作のヒットを受けてよりポップな側面を打ち出した、という以上の意味を見出せないなぁ。
まぁそれと出来不出来は別の話で、2曲とも物凄くいいんだけど、 “Beautiful World” が “This Is Love” の焼き直しっぽいのがどうもなぁ。その分はっちゃけた “Kiss & Cry” は非常に好きで、適度にタメの効いたビートといい、言葉遊びの部分だったり、よくある歌モノヒップ・ホップの100倍イイ。 “Fly Me To The Moon ” のニューミックスはオリジナルとの違いがよく分からん。

ということでこのシングル自体は好きなんだけど、やっぱり彼女にはそれ以上を求めてしまうし、結局この2曲でも、昔のような大サビがドカ~ンとくるような曲に比べればポップスとしては弱いんだよね。そこら辺も含めて今後どういった方向性をみせてくれるのか楽しみにしております。

宇多田ヒカル - Beautiful World / Kiss & Cry - EP
amazon.co.jp

[あとブログ・パーツはってみた]

Unknown Prophets / The Road Less Traveled (UNKNOWN PROPHETS)CD

Unknown Prophets / The Road Less Traveled
http://www.unknownprophets.com/

家の前でラジオ体操やってるので眠れねぇ・・・・。

ミネアポリス出身の3人組ヒップ・ホップ・グループの3枚目。
ストリングスなんかを多用したトラックは適度な叙情性を持ち合わせていて、それでいてきちんと躍動感もあってなかなか高品質。ラップのスキル的にも何も問題ないんだけど、その分安定感がありすぎるというか、ちょっと突き抜けた個性が足りないかしら。でもヒップ・ホップらしいヒップ・ホップを聴きたいときなんかには重宝しそう。

視聴
Unknown Prophets - The Road Less Travelled

宇多田ヒカル/Flavor Of Life(東芝EMI)CD

宇多田ヒカル/Flavor Of Life
http://www.toshiba-emi.co.jp/hikki/

このブログを今まで知らなかった人ははじめまして、このブログを見捨てずにまた来てくれた方はありがとう、そしてもうブックマークから削除してしまったという人はさようなら。
ということで、データベースの事なんか何にも分からないくせに、下手にいじってしまったせいでデータが全部消えてしまった shooter です。去年までの分はまた seesaa からインポートすればいいんだけど、今年からの分はバックアップも取ってなかったんで完全消滅。コメント等をくれた方には本当に申し訳ないです。当然デザインとかも一からやり直し。まぁそれは過去記事のインポート共々のんびりやろうかと思います。

なんか久しぶりに好調な売り上げだという宇多田ヒカルのニュー・シングル。
個人的に前作の『Ultra Blue』は2006年のベストだったんだけど(他のはこちら見てください)、その好調ぶりは続いているというか、前作でみせた憂いを軽やかに表現する方法を完全に会得した感じですね。テーマの方は “誰かの願いが叶うころ” を思わせる恋愛のどうしようもならない部分を歌ったものなんだけど、切々と訴えかけるようだった “誰かの願いが叶うころ” に比べると、いい意味で聞き流せるような感覚がある。そういった意味ではドラマで使われているバラード・ヴァージョンよりはこのシングルのオリジナル・ヴァージョンの方が好き。とはいってもリミックスを含めた3ヴァージョンとも宇多田ヒカルの様々な顔を見せてくれて、いやいやいいシングルです。

宇多田ヒカル - Flavor Of Life - EP
@TOWER JP

USER/UserCD02(USER)CD

usercd02.jpg

また押入れから出てきたやつ。

User に関しては正直ほとんど知らないんだけど、一時期矢継ぎ早に12インチを発表していた人で、これは自身のレーベルの9番から14番までをCDに纏めたもの。

この人ってほとんどの作品がアイデア一発みたいなハード・ミニマルが多いんだけど、それを練りこむことなくポンポンと作品化していくので独特の勢いがあるんですよね。だから逆に家で何回も聴くようなものでもないのは事実なんだけど、このCDに収められた勢いというものは、確実に現在のテクノからは失われつつあるものなんじゃないかなぁ、と思います。

UNDERGROUND RESISTANCE/INTERSTELLAR FUGITIVRS 2(UR)2CD

ugcd-ur2005.jpg
http://www.undergroundresistance.com/

結構買ってから日が経っているものの、この作品は自分の中でぜんぜん租借できないんですよね。その一番の理由はやはり34曲という曲数の多さだと思うんだけど、その壮大なコンセプトとも相まって、言語の違う我々日本人にはなかなか伝わりにくいのではないでしょうか。このアルバムについてのいろんな記事を読んだけれど、あんまり突っ込んだ内容のもの見たこと無いしね。
まぁだったら時間をかけて読み解けばいいのだろうけれど、今年に入ってもUR関連のリリースラッシュは続くようだから、多分このアルバムの存在感というのも薄れていく一方のように思えるし。

ならば自分が聴き込んで、濃い内容の文章をかければいいのだろうけれど、今の私にはそこまで彼らに対する情熱はないのであんまり聴いてないです。
ズルくてすいません。

とまぁ、どうもURについて書こうとするとつい文句をタラタラと書いてしまうのですが、このアルバム自体は案外好きです。

さすがにこれだけ曲数が多いので散漫さというものは避けられないのだけれど、最近の彼らには欠けているように思えた強靭なファンクネスがあるんですよね。だから曲調はそれなりに幅があるものの、そのファンクネスが一貫して感じられるので、曲数にめげずにその世界に入ってしまえばわりとすんなり聴き通せてしまいます。

でもこの音楽を指して、Underground な Resistance (抵抗)かといわれるとそうは思えないわけで、以前はあったはずの緊張感の感じられないこの音を聴くと、やはり複雑な思いを感じずにはいられません。
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U2/HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB(ISLAND)CD+DVD

How to Dismantle an Atomic Bomb
http://www.u2.com/

やる気ないんで簡単に6。
こちらのおやじの方は、一体今いくつなのかと聞きたいくらいまぶしいですね。でもこのアルバムもかなり好き。
この人たちに関しては色々やってるんでとやかく言われることが多いけど、ここまで迷いなく(実際はあるんだろうけど)己の道を進むのって生半可な気持ちでは出来ないだろうし、彼らの足取りは足取りは本当に力強いと常々感じます。で、このアルバムにはその力強さがいい形で現れていると思います。多分数年前の捻くれた私なら(今も歪みっ放しだけど)素直に受け入れられなかっただろうけど、今は彼らを断固支持したい気分です。あとやっぱり彼らも曲が良いですよね。