SIT / SIDEWAYS LP (Amphia) 5LP

SIT / SIDEWAYS LPSIT / SIDEWAYS LPSIT / SIDEWAYS LP
http://www.amphia.ro/

ルーマニアの若手の中でも注目度の高い Cristi Cons と Vlad Caia が運営するレーベル Amphia から、その二人によるユニット SIT のファースト・アルバム。2015年末から半年くらいかけて 2LP で2枚と 1LP の3回に分けて発売された、実質5枚組にもなる大作。

1曲目の “Assemble” がゆったりしたミニマル・ダブ、2枚目に収録された “Moody” がアブストラクトなヒップホップ、3枚目の最後を飾る “Shadow” がエレクトロっぽかったりと、1枚に1曲は意外性があるというか、アルバムらしい曲が収録されているんだけど、それ以外は比較的直球のミニマル・ハウス。そのどれもが悪くはないんだけど、これだけ曲数あるわりには幅がなくて、これだったら曲数半分でよかったんじゃない、って気がしてしまう。
CD用とかに纏めて再編集とかしてくれると、また印象変わる気もするけど。

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DAN ANDREI / PARCUL COSMOS LP ([a:rpia:r]) 2LP

DAN ANDREI / PARCUL COSMOS LP ([a:rpia:r])
http://www.arpiar.ro/

あけましておめでとうございます。昨年はもっぱら年間ベストを掲載するくらいしか更新していなかったのですが、今年はどうでしょう。とりあえず昨年は音楽をちゃんと聴く時間は減る一方なのに、買う量は増加傾向なせいで、聴けてない盤がまだかなりあるので、今年はもうちょっと聴く枚数を絞りたいんですが、まぁ毎年同じ事思っているので、多分変わらんのでしょう。

ということで、昨年を振り返りがてら手短に。

昨年のテクノに関してはルーマニア系とうるさい系二本柱を中心に、というのは変わらなかったんですが、ルーマニア系は前半は良作が多かったものの、後半はあまり目立つものがなかった印象です。まぁそれは私がアルバム中心に追っかけているからというのもあるんでしょうが。とりあえず今年はもうすぐ SUBLEEJay Bliss のアルバムが出るので期待したいところです。

そんなルーマニア系の中心レーベル [a:rpia:r] から2015年末に出た DAN ANDREI のファースト・アルバム。

この人は同レーベルから2014年に発売された Raresh のリミックス盤でも一人イマイチなリミックスを提供していたんですが、今作もイマイチかなぁ。上モノとかは結構きれいなんだけど、どうも全体的に線が細いのよね。まぁそれは良く捉えれば繊細ともいえて、デトロイト系との親和性も感じさせたりするんだけど(エレクトロっぽい曲もあるし)、やっぱ中途半端かな。でもレコード屋から早々に無くなった印象があるので、人気はあるっぽいけど。

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福山雅治 / 福の音 (Universal) 3CD

福山雅治 / 福の音 (Universal)
http://www.fukuyamamasaharu.com/

福山雅治のデビュー25周年を記念した3枚組みのベスト・アルバム。

福山雅治に関しては、20周年のときにも3枚組みのベスト・アルバムを出しているので、さすがにちょっと多すぎるんじゃねぇか、って思うんですが、それは当人(レコード会社)も意識したのか、DISC 1 に関してはほぼ20周年以降の曲になっている。
逆に最初の10年間に関しては、8曲のみ、さらにオリジナルで収録しているのは “桜坂”、”HELLO”、”IT’S ONLY LOVE” という彼の代表曲といえるものだけで、残りは2014年のライヴ音源という、かなり思い切った構成になっている。

まぁこの構成に関しては、いい意味にとれば、懐古的にならずに、最近の福山雅治を聴いてほしい、という姿勢の表れとして好感持てるんだけど、25周年というお祭り感に欠けるというか、ぶっちゃけ曲が地味すぎるのよね。

CD で聴いてない曲に関しても耳馴染みのあるものが多いので、多分それなりにタイアップとか付いてるんだろうし、フォーク調のバラードにしても、骨太なロックンロールにしても、実に福山雅治らしくはあるんだけど、こういう地味な曲を今の福山雅治の声で歌われると、どうにも重たい印象が強くなってしまうので、たまには “Peach!!” みたいなお茶目な曲が聴きたくなってしまうなぁ。

まぁこれだけ地味な内容でも成立させてしまう福山雅治のアーティスト・パワーはさすがだけど。

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Kahli Abdu & VHS Safari / A.R.T. Project (Self Released) flac

Kahli Abdu & VHS Safari / A.R.T. Project
http://www.kahliabdu.com/

ナイジェリアのラッパー Kahli Abdu と、プロダクション・チームの VHS Safari によるプロジェクトが2015年の1月に発表したアルバム。

ジャケット見るといかにも、ってくらいアフリカな感じが出ているけれど、音の方は基本的には緩めのヒップホップ。
ただ柔らかなギターやコーラスなど、なんとなくイメージとして私の中にあるアフリカ音楽の要素は随所にちりばめられていて、それ以外にも生音率高めなトラックは音楽的な豊かさを感じさせるし、と思えば “Take a Picture” のように、どっしりとしたドラムとゆがんだベースによる重たい曲があるのも良い。
ヴォーカルがラップにこだわらなかったのも吉と出たかと。

地味ながらも秀作。

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FAMILY EVENT / DEMO TAPE 2 (EL SERENO ) Flac

FAMILY EVENT / DEMO TAPE 2 (EL SERENO )
https://elserenorecords.bandcamp.com/

2015年に関しても、海のものとも山のものともつかないビート・テープを色々と聴いたんですが、カリフォルニアのレーベルから、同じくカリフォルニアのアーティストのビートテープ。

なんかもうビートテープに関しては数が多すぎるせいなのか、アーティストごとの差異というものがよく分からなくなっているんだけど、今作はメロディアスに寄せていく際に、よくあるジャズっぽい上モノを使うのではなく、柔らかなシンセの音色を使っていて、普段電子音を聴く事の多い私には耳馴染みがよい。

まぁリズムが類型的なので聞き流し系ではあるんだけど・・・。

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Lil B / Thugged Out Pissed Off (Self Released) mp3

Lil B / Thugged Out Pissed Off
http://www.basedworld.com/

アメリカのラッパー Lil B さんが2015年末に出したミックステープ。

全部を聴いているわけではないので具体的には分からないんだけど、一時期に比べるとミックステープを出す間隔が長くなっている印象の Lil B さん。2015年だと Chance The Rapper との共作が話題になったものの、それを除くとわりとご無沙汰感があったんですが、今作は63曲とかなりのボリューム。

まぁこの人の場合、曲数が多いなんてのはいつもの事なので、こちらも構えずにダラダラ聴いたりしているわけですが、今作は意外にキャッチーな曲(フリースタイル?)が多く、思いのほか耳をひく。

Lil B って基本的にラップが非常にラフなので、曲の方がポップなくらいでちょうどいいのかもしれない。この人の作品では一番好きかもしれん。

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パスピエ / 娑婆ラバ (Warner) CD

パスピエ / 娑婆ラバ (Warner)
http://passepied.info/

5人組のバンド、パスピエが2015年に発表した3枚目のアルバム。

このバンドに関しては、単純にアニメ声と呼んでいいのかも分からないくらいにゃんにゃんとした、ヴォーカルの大胡田なつきの声の印象があまりにも強すぎて、さらに曲の方も情報量が多いポップスやロックだったりするものだから、私にはこの世ならざるもののようにさえ思えるというか、それこそ初音ミクなんかのヴォーカロイド(を使っている音楽)に近い仮想的なものを感じてしまうので、私にはその音世界に入っていくのが難しい。

ただそれでも何回か聴いていると、どうしても声の個性が強すぎて単色には思えるものの、その中での濃淡というのはきっちりと表現されているので、思ったほど飽きずに聴ける。

まぁ私にとっては、聴くべきシチュエーションというのが想像できない音楽という事には変わらないんだけど。

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