244 ENDLI-x / 『Kurikaesu 春』『I AND 愛』 (Johnny’s Entertainment)

244 ENDLI-x / 『Kurikaesu 春』 (Johnny's Entertainment)244 ENDLI-x / 『I AND 愛』 (Johnny's Entertainment)
http://tsuyoshi.in/

またジャニーズ。昨年4月に出た堂本剛の3番目の名義、 244 ENDLI-x の初アルバム(ソロ通算では5枚目)。
そもそもアイドルがグループ在籍中にソロ・アルバムを出す事自体珍しいと思うんだけど、毎回のように名義を変えて、今年には剛紫という名義でアルバム出したかと思ったら(買ったけどまだ聴いてない)、もうすでにその名義は終了っていうんだから、いったいこの人はなんなんでしょうね。まぁ毎回面白いからいいんだけど。

ということで、ミスチルの負の部分だけをすくい上げてしまったような堂本剛名義、なぜか急にファンクにはしったENDLICHERI☆ENDLICHERI 名義を経ての今作は、名義からも分かるように、この二つの要素の融合を図ったものだそう。

その結果、音楽的にはエレクトロ・ハウスや四つ打ち、ブラスの効いたファンクからバラードまで、それなりにバラエティに富んだ音楽性が封じ込められていはいるのだけれど、そんなことよりも今作で重要なのは、ほっとくとすぐ鬱々とした方向性に行きがちな剛くんが、久しぶりに上向きなポップスを多く歌っているということで、彼の作品の中でもここまで風通しのよい作品は今までなかったように思える。

それゆえに、新機軸の打ち込みの曲は非常に鮮烈に響くし、ファンク路線も今までにない躍動感を獲得している。そしてその上に乗る堂本剛のヴォーカルは、今更どうこう云うのが馬鹿らしくなるほど堂々とした歌唱力と表現力を聴かせてくれていて、アイドルであろうが変人であろうが、その才気には注視せざるを得ない。

完成度はもちろんなこと、ポップさという点においても、堂本剛の作品の中では最も取っ掛かりやすい作品なのではないかと。

あと “Let’s Get FUNKASY!!!” のファンキーに唸るギターはものすごく聴いたことがあるなぁと思っていたら、案の定マボロシの竹内朋康だった。すごい記名性だ。

マボロシ / ラブシック

ラブシック
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/maboroshi/

私が日本のヒップ・ホップを熱心に聴き始めたときなんかは、 SHAKKAZOMBIE なんかを筆頭に、ヒップ・ホップとロック・バンドの異種交配が盛んに行われていたんだけど、最近ではそんなの当たり前になったからなのか、ミクスチャー感が前面に出た音楽ってあまり聴かなくなったような気がします。
RHYMESTER の Mummy-D と Super Butter Dog の竹内朋康の二人によるユニットであるマボロシは、一昔前であれば、上記のような文脈に入れられたのかもしれないけど、ここでは竹内朋康がパロディかと思えるほどベタなロックギターを鳴らすにもかかわらず、総体としては紛れもなくヒップ・ホップになっていて、この種の音楽の確かな進化を感じさせます。
しかしその分音楽的な摩擦のなさが物足りなく感じるのも事実で、やっぱり Mummy-D のラップはすげぇなぁとは思うんだけど、それだけじゃちょっと物足りないのよね。

試聴

DABO / Baby Mario World

DABO/Baby Mario World
http://www.toshiba-emi.co.jp/capitol/dabo/

日本のヒップ・ホップって人並みには聴いてるつもりだったんだけど、恥ずかしながら Tokyo Shit については全くといっていいほど知らなかったんですが、その日本でヒップ・ホップを盛り上げていこうという動きの結実の一つが、この総勢32名が参加したアルバム。なんか色んなサイト見ているとけっこう微妙な評価みたいだけど、個人的には『PLATINUM TONGUE』以来好きなアルバムかも。
このアルバムはシーンを盛り上げていこうという性格から多数のゲストが迎えられているわけで、その為に統一感にかけるという意見もあるようだけど、私は逆にこれだけの幅のある楽曲にも、器用貧乏にならずに柔軟なスタイルで自分の色を出しつつラップをのせる Dabo を素直に、素直にすげぇなぁと思います。トラックも特に個性的といえるものは見当たらないんだけど、ここまで機能的なトラックを揃えたアルバムというのもココ日本ではあまりないものでしょう。
まぁゲストに関しては予想の範囲を超えるものだとか、 “Shall We Rock?” はブラックジョークとしても性質の悪いものだと思うとか(さらにロックの象徴ともいえるギターを壊しまくる PV に至っては・・・・)不満がないわけでもないんだけど、このアルバムのそもそもの性格を考えれば、それもあまり気にならない。
あとはこれを次にどう繋げるかですかね。

DABO - B.M.W. Vol. 1
@TOWER.JP で見る

[Tracklist]