Sasha / The emFire Collection : Mixed, Unmixed & Remixed (emFire) mp3

The emFire Collection (Mixed, Unmixed & Remixed)
http://www.emfiremusic.com/

Sasha の新レーベル、 emFire の2枚組みコンピ。
一時期猫も杓子もミニマルに流れそうな風潮の中で、 Sasha は早くから、そして本格的にミニマルに片足突っ込んでた人ですが、今作は流石というべきか、豪華且つ実に分かってらっしゃる面々がリミキサーとして参加しているので、けっこう期待していたのですが、結論からいえばどれも微妙。
というのも、 Slam 、 Audion 、 Radio Slave 、 The Field という4組のリミキサーがそれぞれ2パターンずつリミックスを提供していて、全員1バージョンはいつものダンサブルなモノながら、もう1つのバージョンが、自分たちのアルバムでもやらないんじゃないかってくらい実験的なもので(そういう企画なの?)、しかもそれが全部頭から4曲並べられているものだから、聴いていてかなりたるい。
それにダンサブルなリミックスな方も、この面子だったらこれくらいは当然、という程度のリミックスで、良かったのはデトロイティッシュなミニマルにした Slam くらい。
2枚目の Sasha による曲は、いかにもな border community 系の曲ばかりで、だったら本家を聴くよという感じだし、40分の大作という事で話題の “New Emissions of Light and Sound” はただ長いだけだし。
なんかこういうの聴くとね、 James Holden は改めて天才だなぁと思います。

Sasha - The emFire Collection: Mixed, Unmixed & Remixed
amazon.co.jp

Audion / Noiser/Fred’s Bells (Spectral) MP3

Audion / Noiser/Fred's Bells
http://www.spectralsound.com/

なんでか知らないけど来月発売の Matthew Dear の新作『Asa Breed』が iTunes Store で買えるようになってますねicon(クリックすると iTunes 立ち上がります)。ということで視聴してみたんだけど、以前に比べずいぶんとポップになっていて、いやぁ、これはちょっと問題作かも。
しかし Audion 名義での作品は変わらずフロア仕様なので、これは本人名義との差を明確にしたかったということなのでしょうか。

これはその Audion 名義では現時点での最新作となるシングル。私は節約のために iTunes で買いました(話は逸れるんだけど、iTunes で10分以上の曲になると妙に値段設定が高いのはどうにかならんのかね。短い曲は安くしないくせして!)。 Audion 名義のときの特徴といえば、なんといってもビキバキブリブリ、かつサイケデリックな上ものだと思うんだけど、それは今作でも同じ。でも以前に比べるとここ何作かのシングルってどうもリズムが淡白に感じられて面白くないんですよね。個人的に『EP 1』(過去記事)の頃からリズムの作りを評価してただけに少し残念。まぁ次作に期待しときます。

Audion - Noiser / Fred's Bells - Single
[Tracklist]

DJ KOZE/kosi comes around – remixes part 1(KOMPAKT)12″

kompakt136.jpg
http://www.kompakt-net.com/

KOMPAKT の若頭の昨年のアルバムからのリミックス・カット。
なんか最近こうやって、リミックス盤を何枚かに分けて出すのが妙に多いように思うのは気のせいでしょうか。

とりあえずね、この盤はなんといっても、昨年の 2 Dollar Egg のリミックスが素晴らしかった AUDION によるリミックスですね。淡々としたビートの上に乗るポコポコとしたパーカッションも不気味なんだけど、水流のような音と共に鳴る、コロコロと転がるアシッド音が病的な曲。以前のこの名義での派手さを支持していた人には物足りないのかもしれないけど、最近の静かに狂ったようなアシッド・テクノは個人的にはかなりツボです。

それに比べると、この名義では久しぶりな Farben によるリミックスは、ぼんやりとしたアブストラクト・ミニマルでイマイチかな。

あともう1曲多分新曲と思われるものが収録されてるんだけど、これ聴くと、もしかしたら Thomas Fehlmann の後継者は彼なんじゃないのかと思いました。
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Audion / The Audion EP’s (SPECTRAL) MP3

SPC-15_Kisses
http://www.suckfish.org/

もう随分時間が経っちゃってんだけど、以前書いた Matthew dear の記事の続き。一応もうすぐこの名義でミックスCDも出るという事でタイムリーかなと。

最初 Matthew dear がこの名義で作品を出した時って数ある名義の一つにしか思ってなかったんだけど、今ではむしろメインの名義になっちゃいましたね。一応以前の彼のインタビューから、この名義はハードでアグレッシヴなものというのは分かるんだけど、他の名義とどのような線引きがあるのかはイマイチ不明。でも一般的には彼の中でもより派手な名義という認識があるのではないでしょうか。

で、世間にそういう印象を植え付けたのがこの3枚のEP。とはいいつつも私はアナログでは『THE PONG』しか持っていません。残り2枚は iTunes Music Store で買いました。いやはや、便利な世の中です。

基本的に3枚とも表題曲は、前作の『Anger Management』の路線を受け継いだアシッド/ブリープ・テクノ。でも上もののビキバキ度はその比じゃないというか、ここまで露骨に電子音を主張しているのも珍しい。特に “Titty Fuck” のギザギザ感とか狂ってますもんね。
でもリズムの方はさらにスカスカに、かつタイトになりながらも軽妙さというものが失われておらず、この手のが苦手な私でも結構楽しんで聴けます。

購入→Audion - The Audion EP's

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MATTHEW DEAR

spc6_250.gif 『EP1』12″

spc7_250.gif 『EP2』12″

spc11_250.gif 『Leave Luck to Heaven』2LP

spc13-250.jpg 『Anger Management』12″

MATTHEW DEAR の作品をまとめて簡単に。

ちょっと前後関係は分からないんだけど、Plus 8 からは false 名義で、Perlon からは JABBERJAW 名義でリリースしていた彼が本人名義で SPECTRAL から作品を出したのが2000年。それはちょっと聴いたことがないのでコメントのしようがないんだけど、やはり彼が注目を集めるきっかけになったのは2003年にリリースされた『EP1』『EP2』ではないでしょうか。
特に『EP2』の方は田中フミヤも年間ベストに選んだ名盤。MATTHEW DEAR のハードながらも愛嬌を失わない音作りのセンスが爆発していてめちゃくちゃかっこいい。中でもへヴィな “LAKONIC” は必聴です。
一方『EP1』は最近あまり聴かれなくなった彼のサイケデリックな一面が出ていて、コミカルながらもなんとも珍妙なテクノに仕上がっております。

その後ポップな『Dog Days』(持ってない)の後に発表されたのがファースト・フルの『Leave Luck to Heaven』で、今までの集大成的な内容です。この後程なくして彼は CHAOS で来日してるんだけど、こんなポップな人を田中フミヤが選んだのを意外に思ったのを覚えています。

そしてアルバムでの高評価を経て、彼の人気を決定付けた『Anger Management』では一転してギラギラと攻撃的なアシッド・テクノを披露しているのだけれど、個人的にはあんまり好きじゃないです。それよりは裏の飄々としたブリープ・テクノな “Future Never Again” の方が好きかな。
この後数多くのリミックス・ワークとミニ・アルバムの『Backstroke』(過去記事)を発表するものの、オリジナルに関しては Audion 名義が主流になっていきます。
(続く・・・・・かな?)

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false/false(plus 8)CD

false.jpg
http://www.plus8.com/

Spectralからは本人名義とAudion。そしてPerlonからはJabberjawという名義で作品を発表しているMatthew Dearがリッチー和尚のPlus 8Minusからリリースする時の名義がfalseです。そしてこのアルバムはそのfalse名義でPlus 8で発表した3枚の12インチを纏めたもの。
正直他の名義との差異を指摘するのは難しいんだけど、大胆にポップさを打ち出している本人名義に比べると、こちらはやはりレーベル・カラーを意識してかモノクロームな印象を受けますね。とはいってもこの人が元来持つ人懐っこさというのは滲み出ているので、例えばプラスティック・マンなんかに比べるとはるかに聴きやすい。
あとわりと初期の作品というせいもあるんだろうけど、結構あからさまにアクフェンの影響が見えるのが面白い。

False
False

Plus 8 2003-04-08
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