BOOM BOOM SATELLITES / Joyride (R&S) 12"

BOOM BOOM SATELLITES / Joyride (R&S) 12"
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今では激烈ロック・ユニットな Boom Boom Satellites ですが、昔は爆裂ブレイク・ビーツ・ユニットでして、これはそんな彼らの1998年位に出したシングル。

今はどうなのか知らないんだけど、この時期の Boom Boom Satellites は海外からの期待が非常に大きく、そのせいかデビュー作がミニ・アルバムだったにもかかわらず、リミックスも含めると3、4枚のアナログカットがされていて、それだけレーベルが力を入れていたんだろうけど、その中でも聴きもなのが今作。
というのも当時の未発表曲なのか新曲なのか、とにかく “THE COUNTLESS PAST TO BE HIDDEN” という、BPM100ちょっとの彼ら流のヒップ・ホップともいえる曲が収録されていて、非常に面白い。まぁいつものブレイク・ビーツ遅くしただけじゃないの、と言われればその通りな気もするんだけど、どっしりとした重さと、勢いに任せない彼らのビート・メイクの妙が楽しめる。

一応この曲は12インチ以外にも、デビュー作の海外出直し盤と、『PUSH EJECT』のシングル(多分)にも入ってるので、聴きたい人はそちらで(ようつべでは見つからなかった・・・。)

BOOM BOOM SATELLITES / EXPOSED

EXPOSED
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Boom Boom Satellites っていうと、やはり圧倒的に R&S 時代が印象的な人間なんで、最近のロック路線って聴いてないんだけど、この6枚目のアルバムは、以前紹介した先行シングルから想像していたものよりはずっといい。音楽的にはダンサブルなロック、の一言で済んでしまいそうな感じなんだけど、シャープながらもダイナミズム溢れるサウンドは、確かに悪くない。
でもねぇ、こんなの別に Boom Boom Satellites がやらなくてもいいんじゃねぇのかなって気がするんだよね。中心となっている中野さんはすぐ考え込んじゃう人みたいだから、多分ここまで来るのに色々あったんでしょうけれども、昔はもっと音楽的な可能性を感じさせる音を出してたんだけどなぁ。まぁあれだけ考え込んで暗いサウンドばっか作ってた Boom Boom Satellites が、今ではある意味誰よりも明快なロックを鳴らしているというのも、面白い話ではあるんだけどさ。

試聴
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BOOM BOOM SATELLITES / EASY ACTION

EASY ACTION
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Underworld の Karl Hyde がニュース番組に出演するっていうんで見てみたんだけど、ものすごくどうでもいい内容でしたね。しかも質問2問って。

かつては Derrick May とレーベル・メイトだったのが嘘みたいにロック一直線な Boom Boom Satellites の新しいシングル。
この人たちのアルバムで最後に買ったのって確か『Photon』で、それ以降はまともに聴いてないんだけど、それでも時折耳にする曲はかっこよかったので、特に悪い印象はなかったんだけど、この曲はよくないなぁ。曲そのものがあまりにも普通のロックなのはまだいいとしても、かつてはクラブ・ミュージックで括られていたとは思えないほどグルーヴがなくて、しかもビートものっぺりしてて、身体的に訴えかけるものが何もないのですよ。やっぱり私はドタバタとしたドラムでグルーヴを引っ掻き回していた初期の方が好きだなぁ。
でもその代わり、というのも変なんだけど、 London Electricity のリミックスが、ドラムン・ベースのグルーヴを上手いことロックの縦ノリの中に落とし込んでいて、非常にかっこいい。しかも後半の盛り上がり方がまるでメロディック・スピード・メタルみたいでかなり笑う。っていうかすげぇ燃えますよ、これは。これ1曲だけでもとは取れる感じ(まぁ買ってないんだけどね)。
Coburn のリミックスはビヨンビヨンしたハウスで全然好きじゃないです。

視聴
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Dragon Ash/Shade(VICTOR ENTERTAINMENT)CDS

shade
 
どうも例のパクリ問題とか「公開処刑」されてからの降谷君(ドラゴン・アッシュとはいわない)っていじけてるみたいでいらいらするんだけど、なんだかそのモードは継続中のようですね。バックの演奏は緩急織り交ぜててかっこいいんだけれど、肝心の降谷君のヴォーカルがかなりメランコリックで以前のような勢いが感じられないなぁ。カップリングの”The Lilly”(ホント百合が好きですね)なんて箸にも棒にも引っかからないアコースティック・ナンバーだし。個人的にはくるりとかスーパーカーなどの同世代バンドの中でも一番評価しているのでがんばって欲しいのだけれど。
ブン・ブン・サテライツのリミックスは、相変わらずシンバルがやかましい。

[Tracklist]