DJ MADD feat G RINA / Never 2 Late (Roots & Future) mp3

DJ MADD feat G RINA / Never 2 Late (Roots & Future)
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ハンガリー出身、イギリス在住のプロデューサー DJ Madd が2013年4月に発表したシングル。

今作は Dj Madd が立ち上げた、レゲエに影響されたダブステップを中心にリリースするという新レーベル Roots & Future からのもので、当然レゲエ色が濃い。

勇壮なホーンや、家のスピーカーだと鳴っているのかよく分からない位低いベースラインなどかっこいいのだけれど、そこに乗る G Rina の透明感のある声が曲に涼やかな雰囲気を与えていて心地よい。ただ G Rina のヴォーカルは、ほとんどワンフレーズの繰り返しなので、どうせならもっと彼女が歌ったのが聴きたかったかしら。まぁこれは次回に期待。

もう1曲の “Murder Dub” は縦ノリのダブでまぁまぁ。

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G. Rina / MASHED PIECES #2 (Melody & Riddim) CD

G. Rina / MASHED PIECES #2 (Melody & Riddim)
http://www.goodingsrina.com/

シンガー、と呼んでよいのか一瞬考えてしまうほど多方面で魅力をみせている G.Rina が2010年秋に発表した4枚目のアルバム。

彼女がダブステップに興味があるというのは以前からなんとなくは知っていたし、 Helixir のビートに彼女のヴォーカルをのせた “Let You Drive” などは好きで何度も聴いていたんだけど、まさかアルバム1枚丸々ダブステップやファンキーなどの現行ビートを飲み込んだものになるとはまさか思っていなくて、しかもそれがどれも素晴らしいものなのでちょっと驚いている。

今作には Eccy や Tofubeats 、 Skyfish など様々な日本のプロデューサーが参加しているんだけど、海外のフロア志向の強いトラックに比べると、彼らの折衷的なトラックは間口が広く、それゆえに彼女のポップなメロディとも親和性が高く、ポップスとしてもビート物としても非常に刺激的なものになっている。
中でもチップチューン的な上モノとダブステップの凶暴なサブベースが交差する Tofubeats 作の “Did It Again” は面白いし、アンビエントっぽいダブステップとゆったりとした G.Rina のヴォーカルが抜群の相性を聴かせる (dub)y 作(初めて聞く名前だ)の “First Taste” の気持ち良さは格別。

今まで G.Rina を聴いてこなかったのを後悔するくらいの傑作。これからはもっと積極的に聴いていこう。

MASHED PIECES #2 - グディングス・リナ

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V.A. / TAGS OF THE TIMES 3 (MARY JOY) CD

V.A. / TAGS OF THE TIMES 3 (MARY JOY)
http://www.maryjoy.net/

とうとつに旧譜の紹介でもしてみようかと思います。

私がいつから本格的にヒップ・ホップを聴くようになったのかというのはイマイチはっきりした記憶がないんだけど、おそらく初めて買ったのは御犬様の『Tha Doggfather』(うわ、もう一回り以上前か)で、『Black Star』の頃には、結構普通にヒップ・ホップ聴いていたような気がします。

そんな私のヒップ・ホップ遍歴の中でも、特に影響力があったのがこの『TAGS OF THE TIMES 3』。これはアンダーグラウンドのヒップ・ホップ・アクトを集めたコンピの3枚目で、この時期に発売されたコンピとしては『Superrappin’, Vol. 2』も素晴らしいんだけど、より聴いたのはこちら。

では、本作の何がそんなに素晴らしいのかといいますと、身も蓋もないんだけどやはり参加アーティストの豪華さですね。それこそこの頃からものすごい勢いで頭角を現してきていた anticon の面々(余談ながら、これくらいの時期までアンチコンって ANTIPOP CONSORTIUM の略だと思ってた)は当然ながら、 DEFINITIVE JAX (当時はまだ Def Jax かな)や Freestyle Fellowship 周辺、また Fat Jon まで参加していて、それこそここに Madlib が加われば当時のアメリカの(メジャーじゃない)ヒップ・ホップの動きはある程度把握できたのではないか、というくらいの刺激的な面子。

さらに当時の私にありがたかったのは、これと前後するように今作に参加した Aesop RockSCARUBBuck 65Atmosphere などがアルバムを発表したことで、それを聴くことでそれぞれの音世界を掘り下げることができたし、当時アンダーグラウンドなヒップ・ホップにはまるきっかけにもなった。

ということで、もうその存在だけみても是非聴いてほしい作品ではあるのだけれど、中身のほうも一くせも二くせもあるようなアーティストばかりの面白い内容で、中でも周りがアンダーグラウンドらしい緊張感の高い曲ばかりの中、一人ゆるゆるのラップを聴かせる Atmosphere 、同様に女性ヴォーカルを招いて洗練された曲で男前なラップをする Scarub 、また逆にズブズブのアブストラクトな Buck 65 が特に良い。

しかししかし、それでも間違いなく今作のハイライトなのは “CONFESSIONS [OF THREE MEN]” で、語り部である道化師(DOSE ONE)に旅人(Shing02)、そして大工(DOC MAXWELL)と商人(KIRBY DOMINANT)という、3人と1人が紡ぐ物語は実に刺激的で、またバックの荘厳なトラックと、街の雑踏を表現したヴォイス・サンプルも素晴らしく、また何気に参加している G.RINA によるバック・コーラスもよく曲を盛り立てている。

ということで、今作に参加したアーティストのほとんどは未だに活動しているので、興味を持った方はここから色々と広げてもいいだろうし、また今作には Mr.DIBBS による『ABDUCTION OF THE TIMES 6.66』というミックス盤もあるので(っていうかこのシリーズでは全部ミックス盤が作られているんだけど)、そこで彼の変質狂的なミックスを味わうのもいいし、またそれが気に入ったのなら独自の解釈でロックを取り込んだ Mr.DIBBS のソロ作を聴いても面白いかと。

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