GEOFF WHITE / Live: TokyoTokkyoKyokaKyoku (REALJO{K}E)CDR

Live: TokyoTokkyoKyokaKyoku
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このブログでは何度か紹介している RealJo{k}e のライヴCDRシリーズの新作。 Geoff White は昨年 background から『NEVERTHELESS』(関連記事)出した後に来日して、六本木の Colors Studio でライヴしてるんだけど、そのときの音源なのかな。私はその日行きたかったんだけど結局行けなかったので非常にありがたいリリースです。

で、まずほとんどの人がこの『東京特許許可局』というふざけたタイトルが気になると思うんだけど、なんてことはない、ライヴ中にこのフレーズが使われてるんですね。しかも発音が「トキヨゥトキヨキョカキョク」になってるから、微妙に早口言葉になっていないという。さらに冒頭でもコンピュータ処理した声で「ミナサンコンバンワ~(この後良く聞き取れない)」なんて言っておりまして、私テクノのライヴ盤でこんな挨拶聞くの、それこそ電気グルーヴ以来ですよ。まぁそんなことはいいですね。

このライヴ盤では最初と最後こそアルバムの “Otto” で挟み込んだ構成になっているものの、ダビーなクリック・ハウスだった『NEVERTHELESS』とは少々趣が異なる。その “Otto” はアルバムの中でも最もポップな曲だったので、ここでも軽快に始まりはするんだけど、徐々に曲がノイズにまみれていき、次第にビートも激しくなったかと思うと “Opposing Platforms” に流れていく展開がめちゃくちゃかっこいい。しかし『NEVERTHELESS』に近いのはここまでで、以降は期待しようなダビーな音響構築ではなく、四つ打ちのビートにノイズを中心とした様々な音を絡ませる、わりとエレクトロニカに近い印象のスタイル。しかしハードということはないにしろ、きちんとダンス・グルーヴは感じられて、さらに Geoff White らしい音使いのセンスが冴え渡っていて、これはこれで刺激的。
RealJo{k}e のこのシリーズって、普段の音源とは違う印象のライヴを出すことが多いけど、これもそんな感じ。これで1000円というんだからありがたい限りです。

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JEFF MILLIGAN/Live:Least Said Soonest Mended(REALJO[K]E)CDR

JEFF MILLIGAN/Live:Least Said Soonest Mended
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クリック/ミニマル周辺のアーティストのライヴ音源を良心的な価格で提供してくれる REALJO[K]E Recordings から、Jeff Milligan のライヴ。この人の活動というとやはりDJとしてのものが有名で、最近の来日パーティのフライヤーにも「ターンテーブルミックス、3台4台は当たり前」なんていうとんでもないキャッチコピーが躍っておりましたが、多分ライヴ音源って珍しいのではないでしょうか。

まぁ私はその凄いと評判のDJを聴いたことが無いので比較は出来ないんだけど、このライヴでは静けささえ感じそうな淡々としたクリック・ハウス。さらに様々な場面で穏やかなアンビエンスが感じられて彼の意外な側面が感じられるものの、やはりインパクト不足は否めないかしら。まぁ気持ちいいんだけどね。

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Tracklist なし

PORTABLE/Live:You Were There(REALJO{K}E)CDR

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なんだかんだでもう4枚目になる Portable のライヴ・アルバム。正直こんなにライブ盤ばかり出すのもどうかと思うんですが、結局全部買っているので何もいえません。

これは『Version』(過去記事)のツアーのものという事で、今までのものより彼のパーカッションが前面に出ていて、あまり踊るという感じのものではなく、不思議な浮遊感を湛えたものになっています。だからわりと流し聞きしちゃうタイプの盤ではあるんだけれど、淡々と鳴るエレクトロニクスと彼の有機的なパーカッションの絡みというのは未だ独特で、やはりこの魅力には逆らえないのです。

TAKASHI WADA/Live:Beyond The Clouds(REALJO{K}ER)CD

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http://realjoker.or.tp/

いや、なんかね、やっぱり新譜はあんまり考え込まずに、簡単にさくさく紹介していきましょう。うん、そうしよう。

とかいってこれはそんなに新しくもないんだけど、出たのは一応今年です。
この Takashi Wada という人に関してはほとんど知らないんだけど、以前 onitor からアルバム出してるみたいですね。で、これはパリでのライヴの模様を収録した盤。
以前の盤はわりとエレクトロニカ寄りなサウンドだったようなんだけど、こちらはライヴという事もあってか全編四つ打ち。でも上モノの方はさすがエレクトロニカ畑の人というか、テクノやハウスではあまり見受けられないような細やかさとやわらかさがあり、メロディが非常に際立ってます。特に踊るようなピアノが印象的な2曲目の美しさったらないですよ。そして上モノがそんなだからリズムもそんな押しの強いものではないんだけど、きちんと躍動感というものは保持されていて、後半に行くにしたがって徐々に激しくなっていく構成もいい。
とにかく予想以上に素晴らしくって、個人的には mexico さん『Park Avenue』以来の胸きゅんハウスの傑作!まもなく新作出るらしいのでそれも買わねば。

因みにリリースは以前 portable (過去記事)と Andy Vaz (過去記事)のライヴ盤を紹介した事のある REALJOKER から。ということでこれも家計に優しいお値段です。

PORTABLE/LIVE CDR

more things change.jpg speak of it,think of it.jpg live at yellow.jpg

ちょっと前にビビンバさんがポータブルのライヴCDRを紹介していたので、ポータブル好きの私としては負けられないと彼が今まで出したライブCDRをまとめてご紹介。
なぁんて書き始めたのはいいんだけど書くことあんまりないんだよね。今まで何度か書いてるけど、作品ごとに劇的な変化を遂げる人ではないので違いを指摘しづらいのよ。まぁ、こちらでも書いてあるようにルチアーノなんて何年もライヴ・セット同じだけどね。

上の2枚はポータブルのレーベル、SUDから出されたもの。左の『more things change』は多分アンディ・ヴァズの『LIVEINTOKYO』と同日のライヴを収録したもの。とにかくこの作品で印象的なのは耳に纏わりつくような土着的なパーカッション。しかし祝祭的な雰囲気など微塵もなくひたすら平熱のままダンス・ビートが刻まれます。
そして右のが以前紹介した『speak of it,think of it』。これを出した頃にはもう自身のアルバムを2枚もリリースしている頃なので多少起伏がありますね。しかしここでも印象に残るのは彼のパーカッション使いです。彼の場合パーカッションが非常に重層的で、まるでオーケストラのように聴こえる瞬間もしばしば。彼は南アフリカの出身なんだけど、やっぱりアフリカ音楽の影響なんでしょうか。私はアフリカ音楽ほとんど聴かないんで分かりませんが。
最後に下のが昨年末に紹介したアンディ・ヴァズのと同時にでたブツ。2004年の7月の音源なんだけど、その日のフライヤーをまんまジャケに使っているという手作り感覚溢れるものです。こちらは以前に比べウワもののメロディが多彩になったことで、より感情に訴えかけてくる感じです。中でも傑作『FLICKER EP』の曲が出色で、特に”30hz”をアレンジした3曲目なんてちょっと泣きそう。前2作の淡々とした感じも好きなんだけど私はこれが一番好きかな。

一応3枚ともCDRなんで価格も千円半ばと安いんだけど、最初の2枚は今では入手困難かと。『LIVE AT YELLOW』の方はこちらのほうでまだ買えます。

ANDY VAZ / Herz Jesu Church (REALJO[K]ERECORDINGS)CDR

Herz Jesu Church
http://www.soundvariation.de/
 
バックグラウンド周辺のアーティストの音源をCDRでリリースするレーベルから、アンディ・ヴァズのライブ。物凄くブートっぽいんだけど、サウンド・ヴァリエーションのデザインを模してるからハーフ・オフィシャルみたいな感じかしら?
珍しく説明しておくと、アンディ・ヴァズはバックグラウンドのオーナー。でも彼は自分の音源が他のレーベル・アーティストのレベルに達していないとかで、バックグラウンドからは出さないんですよね。で、自分のをリリースするのがサウンド・ヴァリエーション。
でもね、何をそんなご謙遜を、てなことを言いたくなるほどこのアルバムは素晴らしい。一応リスニング向けを意識したものらしく、確かにいつもよりキックは弱め。でも空間の広がりを感じさせる上モノがとにかく素晴らしい。ライブ録音のせいもあるのかもしれないけど、いつもより音の隙間が感じられて、その中をミニマル、アンビエント、ダブなどを感じさせる音が揺らめいている。
個人的には前に出た『LIVE IN TOKYO』よりずっと好き。このシリーズはこの先楽しみですね。

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