Sandwell District / fabric 69 (fabric) mp3

Sandwell District / fabric 69 (fabric)
http://www.fabriclondon.com/

「fabric」つながりでついでに。

Regis と Function によるユニッ ト Sandwell District が2013年4月に発表したミックス CD (買ったの CD じゃないんだけどこう書いてしまう)。
レーベルとしての Sandwell District はすでに終了していますが、ユニットとしての Sandwell District も今作が最後との事。

fabric っていいますと、最近では自身の曲のみでミックスされた、ほとんどアルバムといっても差し支えない作品が増えていますが、今作は Regis によるエディットや、 Sandwell District レーベルからの作品を含んではいるものの、一方で Laurent Garnier や Carl Craig の曲なども使われていて、トラックリストを見る限り、意外なほど幅広い選曲がなされているように思える。

しかし実際の音はというと、 Sandwell District らしい硬質さに貫かれている。

ゆったりとしたビートをほとんど変化なく鳴らす序盤から、退廃的な響きさえ感じさせるギラついた音色のシンセで盛り上げる中盤、そこからゆっくりと高度を下げていくような終盤と、ダンサブルな要素はそれほどではないものの、緻密に練られた構成は、機能的なクラブ・ミックスとは違う、一つの作品としての音楽性の高さがある。

ただそれでも Sandwell District の今までの作品に比べると、想像の範囲を超えていないという意味でインパクトに欠けるのも事実で、これが Sandwell District の最後の作品かと思うと物足りなさを覚える。

ただ彼らはすでに Sandwell District の後継的レーベルである Jealous God を始めているので、今後はそちらに期待ですかねぇ・・・。

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The Black Dog / Liber Chaos (Book Ov Aiwass) (Dust Science) mp3

The Black Dog / Liber Chaos (Book Ov Aiwass) (Dust Science)
http://www.dustscience.com/

相変わらずタイミングずれまくりなんですが、イギリスの3人組 The Black Dog が昨年末に出したリミックスEP。

The Black Dog って以前は端正なエレクトリック・ミュージック作ることが多かったのが、最近ダークなテクノを出す事が増えてきた、というのはなんとなく知っていたんですが(実はこの人たちよく聴いたことがない・・・)、今作での Sandwell District や Perc といった人選は、それを物語るものになっている。

まず1曲目の Sandwell District は、アルバム(過去記事)の延長線上にあるような、モノトーンのビートに、徐々にノイズエフェクトがかぶさってくるというシンプルなモノながら、ビートの強度と空間処理の妙で聴かせる素晴らしいもの。

逆に他のリミックスに関しては可もなく不可もなく、といった感じのものが多かったんだけど、軽くミニマル・ダブっぽく仕上げた Shifted が良かったかしら。変に軽い音に仕上げた Sigha は期待はずれ。

Liber Chaos (Book Ov Aiwass) - The Black Dog

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Sandwell District / Sandwell District (Sandwell District) CD

Sandwell District / Sandwell District (Sandwell District)
http://wherenext.tumblr.com/

んでこちらは Sandwell District が今年の4月に出した『FEED-FORWARD』(過去記事)の CD 版。

とはいっても収録曲のほとんどが空間的な音処理が加えられた、ようはダブ・ヴァージョンのような作品になっていて、『FEED-FORWARD』とは少し趣の異なる作品になっている。

まぁ書き方変えると、素材の味だけで極上であった『FEED-FORWARD』に余計な味付けをした作品、と思えなくもないんだけど、それはあの作品と比べればの話であって、これ単体で聴けば十分すぎるほど素晴らしい傑作かなと。

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SANDWELL DISTRICT / FEED-FORWARD (SANDWELL DISTRICT) 2LP+7″

SANDWELL DISTRICT / FEED-FORWARD (SANDWELL DISTRICT)
http://wherenext.tumblr.com/

新年明けましておめでとうございます。

去年のブログに関しては酷い有様だったので、なんとかしたいものなんですが、2011年の最初にも同じ事書いているので、多分なんともならんのでしょう・・・。

とりあえず2011年を振り返りつつ、適当にはじめていきたいと思います。

っつうことで、 Regis とFunctionによるユニッ トSANDWELL DISTRICT が2010年末に出したファースト・アルバム(今作には Silent Servant と Female もクレジットされてる)。

このユニットに関してはアンダーグラウンドで長らく活動してきた二人によるものということで、とかくハードなものを求められがちな気がするんだけど、今作はそういった音を求めるとちょっと肩透かしを食う作品だ。

不穏な SE で始まり鋭角的でノイジーな上モノが乗る “IMMOLARE” 、変則的で重いリズムと後半のひんやりとしたシンセが印象的な “GREY CUT OUT” の頭2曲こそそれっぽいものの、他の曲に関しては非常に飾り気のないミニマル・テクノが並んでいる。

しかし縦ノリのキックにクラップやシンセが重なり横ノリを加えることでどんどん躍動感が増していく “HUNTING LODGE” 、拡がりのある音響空間を作りながらも不思議と疾走感が際立つ “FALLING THE SAME WAY” 、ダビーな音響の中不規則に鳴る甲高いパーカッションが不気味な “SVAR” など、どの曲も無駄をそぎ落とした非常に説得力のある音に満ちていて、そこにアンダーグランドらしい芯の強さが感じられる。

つまり奇をてらわずとも聴かせる成熟したテクノを聴かせる作品であり、そういった意味では Josh Wink の『WHEN A BANANA WAS JUST A BANANA』と同様に、キャリアに裏打ちされたセンスを感じさせる作品。

近年のテクノの中でも突出した傑作ではないかと。

あと紹介しておいてなんですが、今作は発売直後にあっという間に売切れてしまったのですが、デジタル版の方で半分位聴けます。

試聴