MICROPHONE PAGER / 王道楽土 (NIPPON CROWN) CD

MICROPHONE PAGER / 王道楽土 (NIPPON CROWN)
http://www.myspace.com/microphonepager2009

更新が滞っていたので発表から時間がたってしまったのですが、 COMPASS が閉鎖ですってね。
まぁこの発表の前からなんとなく流れは出来ている感じだったので、それほど驚きはしませんでした。
しかしこの閉鎖という事実以上に残念だなと思うのは、掲示板を中心にあれだけ COMPASS に対して文句いっている輩が大勢いたのに、「じゃあ COMPASS 終わるんなら、オレがもっと凄いサイト作ってやるよ」みたいな声が、全くといっていいほど無い事なんですよね。
そもそも COMPASS って掲示板に集まっていた人たちが、 blast 終了に伴い、自分たちのメディアがなくなることへの危機感から立ち上げたサイトだと思っているんだけど、そんなサイトに対して一家言あるというのならば、掲示板なんかに罵詈雑言並べ立てるだけではなく、もっと建設的なカウンターとしての動きがあっても良かったとおもうし、またそれと同様に、 COMPASS に同調する動きがあっても良かったとおもうんだけどね。
まぁ COMPASS がそれだけの影響を持ったメディア足り得なかった、といわれればその通りなんだろうし、そういった周りを巻き込んでいくような空気を作れなかったのが COMPASS の閉鎖の一因かなと思わなくはないんだけど、それはそれとして、やっぱり自分の巣穴で餌待ちながら口開けてピーチクパーチク鳴いてるだけの奴等が多すぎるんだよ。だってヒップ・ホップって元々 DIY な音楽なんじゃないの? もうちょっと自分のリスナーとしてのあり方を考えるべきだと思うんだけどね。

これ以上書くと話がそれすぎて、音盤紹介書く気が無くなりそうなので、このくらいにしときます。

ということで、今年の頭に出た Twigy と Muro による MICROPHONE PAGER の再結成盤。

このアルバムについては識者の方々が非常に面白い指摘をしていますが、あまり知識のない私からすると、ハーコーな方々の同窓会と、それを囲む若い衆、くらいの意味しか感じられない盤ですかね。

トラックリストを見てもらえば分かるように、せっかくの再結成盤であるにもかかわらず、 Twigy と Muro の二人の存在感を掻き消すほどの人数のラッパーが参加していて、これは要は、二人からハーコーなラッパーとしてのお墨付きを貰ったということなんでしょう。
しかし今作に参加したベテランの、安定感はあるものの面白みにかけるラップに比べると、非常に個性豊かな若手(と書くと語弊があるかな)のラップを聴くにつけ、ベテランが若手にお墨付きを与えたのではなく、若手がベテランを見捨てられないように足掻いているだけなんじゃないか、という考えが頭をよぎるし、今作でも抜群の存在感を発揮している SEEDA と ANARCHY 参加曲(”MP5000FT”)がなかったら、今作の印象は随分と違うものになっていたのではなかろうか。

とはいってもベテランの中でも気を吐いている人は何人かいて、中でも D.L は、鬼気迫る、と表現したくなるほどの凄みを発していて、とても昔「さすれまんこ」とか言っていた人と同一人物とは思えません。

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Twigy / あかさたな

Twigy / あかさたな
http://www.rushproduction.net/

何がどうなってこうなったのかよく知らないんだけど、 Prefuse 73 プロデュースによる新作。
何度か書いてるけど、私はどうも Twigy のぬめりけのあるラップが苦手なんだけど、今作は Prefuse 73 が製作したトラックがひんやりとした手触りの無機質なものが多く、しかもいつも以上に多数のゲストが招かれているので、私みたいな人間にも聴きやすい。まぁ期待していたほどの異種混合ぶりは味わえなかったし、トラックもわりとオーソドックスなものなんだけど、今作はその堅実さが良い方向に働いてるかなと。

TWIGY - akasatana (beats by PREFUSE 73)
@TOWER JP

[Tracklist]

DABO / Baby Mario World

DABO/Baby Mario World
http://www.toshiba-emi.co.jp/capitol/dabo/

日本のヒップ・ホップって人並みには聴いてるつもりだったんだけど、恥ずかしながら Tokyo Shit については全くといっていいほど知らなかったんですが、その日本でヒップ・ホップを盛り上げていこうという動きの結実の一つが、この総勢32名が参加したアルバム。なんか色んなサイト見ているとけっこう微妙な評価みたいだけど、個人的には『PLATINUM TONGUE』以来好きなアルバムかも。
このアルバムはシーンを盛り上げていこうという性格から多数のゲストが迎えられているわけで、その為に統一感にかけるという意見もあるようだけど、私は逆にこれだけの幅のある楽曲にも、器用貧乏にならずに柔軟なスタイルで自分の色を出しつつラップをのせる Dabo を素直に、素直にすげぇなぁと思います。トラックも特に個性的といえるものは見当たらないんだけど、ここまで機能的なトラックを揃えたアルバムというのもココ日本ではあまりないものでしょう。
まぁゲストに関しては予想の範囲を超えるものだとか、 “Shall We Rock?” はブラックジョークとしても性質の悪いものだと思うとか(さらにロックの象徴ともいえるギターを壊しまくる PV に至っては・・・・)不満がないわけでもないんだけど、このアルバムのそもそもの性格を考えれば、それもあまり気にならない。
あとはこれを次にどう繋げるかですかね。

DABO - B.M.W. Vol. 1
@TOWER.JP で見る

[Tracklist]

Twigy/Twig

Twigy/Twig
http://www.entotsu.com/

どうも昔からこの人の甲高い声って苦手なんだけど、じゃぁこのアルバムのように低い声で通されると、それはそれでイマイチなのがなんとも困ってしまいます。
多分雷やった影響なんだろうけど、とにかく今作はジャケットに象徴されるようにうら寂しい世界が展開されていて、フォーマットやゲスト陣は紛れもなくヒップ・ホップなのに、でも聴いた感じは全然ヒップ・ホップに聞こえないという不思議な作品。
まぁそれはそれで凄いことなんだろうけど、結局一通り聴いても自分との接点がみつけられませんでした。

視聴
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