クリック/ミニマル・ハウスってまだまだ現場主導というか、一般的な認知度が低いような気がするんですがどうなんでしょうか。従来のテクノなんかよりも入り口としては入りやすい作品は多い気がするんだけど、そういうのは大抵知名度が低くて手が出しにくかったりするんですよね。
以前紹介したことのあるandreas heiszenbergerのこのアルバムなど、最初に聴くには最適な一枚だと思うのだけれど、全く話題になっていないようで残念な感じがします。
彼のスタイルを一言で説明すると「柔らかなミニマル・ハウス」ということになるのだけれど、その言葉から想像されるようなお洒落なものとは一線を画しています。基本的には元論四つ打ちなんだけど、そこにブレイク・ビーツを重ねることでリズムが非常にヴァリエーション豊かなんですよね。特に変則的なブレイク・ビーツが徐々に四つ打ちのキックと混ざり合っていく曲のスリルなどは、他ではなかなか味わえないものではないかと。しかもリズム一辺倒ではなく、そこに幻想的な上ものとヴォーカル(歌物というわけではないです)を重ねることで、あくまでポップに仕上げているのが素敵過ぎます。
個人的には今年のエレクトロニック・ミュージックではmarc leclairと並んでベスト。
Drum and Bass Andrea” ”Heiszenberger by G-Tools |