Dice Raw and The Money Making Jam Boys / The Antidote

The Antidote
http://www.okayplayer.com/

「すばらしくてNICE CHOICE」の gogonyanta さんが紹介してたんで聴いてみた、 Dice Raw という人と、 The Roots の Black Thought による新プロジェクトのフリー・ダウンロード・アルバム。
Okayplayer のサイトのほうは全然見てないので、詳しい事は分からないんだけど、80年代のヒット曲をサンプリングしたんだそうで、なるほど、音の質感からしてめちゃくちゃ80年代。っていうかほとんど加工してないみたいですね。しかしここには、最近のヒップ・ホップにはどうも無くしがちに思える風通しの良さがあり、それがこういった大ネタ使いのものにありがちな、あざとさやいやらしさを見事に回避している。それに元々ヒップ・ホップって、この音源のようにイリーガルでありながらも、やばさではなく楽しさを感じさせてくれるものだったと思うんだけど、一体いつから今のような不穏なものになってしまったのかねぇ。
んー、なんかだんだん愚痴っぽくなってしまいましたが、この作品はヒップ・ホップの現状に対する問題提起に思えるのは私だけでしょうか。

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COBBLESTONE JAZZ / INDIA IN ME (wagon repair)12″

INDIA IN ME
http://www.wagonrepair.ca/

このシングルって確か一回紹介した記憶があるんだけど、データベース飛んだときに消えちゃったので、再度ご紹介。 wagon repair の18番は、このレーベルからは2枚目となる Cobblestone Jazz 。私の記憶によると、このシングルの発売前レーベルのサイトの方には、「今度の Cobblestone Jazz はすげぇテクノ・アンセムだ」みたいな事が書いてあったと思うんだけど、その言葉どおり前作に引き続きヒットした、文句なしに彼らの代表作の1枚。
Itiswhatitis からのデトロイト・テクノからの影響色濃いスタイルから一転、このレーベルらしいサイケデリックな感じを前面に出したのが前作の『Dump Truck』(過去記事)だったわけですが、今作はちょうどその中間とも思える、覚醒感の強いテック・ミニマル。一聴した感じ派手さはないものの、長尺の曲らしくじっくりと絡め取るようなグルーヴが気持ちいい。一応裏表合わせて25分くらいになるんだけど、どうせなら繋げてその尺で聴きたいと思わせるような逸品です。

Cobblestone Jazz - India In Me - EP
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電気グルーヴ / 少年ヤング (Kioon)CD

少年ヤング
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/denki/

ずいぶんとお久しぶりの電気グルーヴのシングルは、ゲスト参加のヒダカトオルのギターが子気味良いエレポップ。
雑誌などを見ると、自分が求めているような電気が帰ってきた、と好意的に受け止めている方が多いようですね。しかし私はといいますと、電気グルーヴを本格的に聴きだしたのが『A』からという人間なので、別段初期のエレポップ路線が好きということもなく、じゃぁ電気で一番好きな曲はと問われれば、 “Nothing’s Gonna Change” なんだけど、ああいった路線を電気に求めているかというとそんな事もなく、何だかんだで自分が電気に、ある一定のスタイルを求めていない事に気が付いた。
では私が電気に求めているものが何なのかというと、単純に面白さとサウンド・クオリティの両立で、そういった意味では今作は全然面白くない。とはいっても前作の『VOXXX』の時だって、先行シングルの時点では不安の方が大きかったわけで、今回もアルバムにはゆるく期待しておきます。

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SEEDA / 街風 (EXIT BEAT)CD

街風
http://www.seeda.tv/

見つけたときは、とりあえず RSS に登録はするものの、結局ほとんど見る事のないアーティスト・ブログが多い中、 SEEDA のブログはけっこう楽しく見させてもらってるんですが、少し前にそのブログのコメント欄にとても気になることが書いてありまして。というのも、たぶん若い子だと思うんだけど、 SEEDA に憧れてハスリングを始めた、みたいな事を書いてる人がいたんですよね。それが個人的にはけっこうショックでして。最近日本でもハスリング・ラップが増えてきたというのは、確かにその通りだと思うんだけど、かといってハスリングを奨励してるのってそんなに無いと思うんだよね。それが平気であんな事書いちゃうんだから、日本もずいぶん変わったなぁ(そもそも本当か疑わしいけど)。まぁ私はストリートの現実なんてモンは何も知らない人間なので、ハスリング自体を頭ごなしに否定する気も無いんだけど、だからってヒップ・ホップ聴いてハスリングに憧れるって、幼稚にも程があるんじゃなかろうか(映画に憧れて車盗む中坊と変わらんよ)。

発売前から大層話題になって、発売後もけっこう話題になった SEEDA のメジャー・デビュー盤。
昨年の『COCRETE GREEN』シリーズや SCARS の成功、そしてその後の『花と雨』の高評価を経て、次の一手として放たれたのが本作なわけですが、これは分かりやすく云えば襲名式みたいなものなわけですよね。錚々たる面子のゲストを多数招いて、自分こそが次なるキングだと宣言したといいますか。だから音楽的にはそれほど意味のあるアルバムとも思えず、それを SEEDA 本人も分かってるからこそ、わずか3ヶ月という短すぎるスパンで、次のアルバム出すんじゃないですかね。というのは意地悪すぎる意見かしら。
結局私は一番最後の、「週3でマイカー」が一番面白かったです。

SEEDA - 街風

TERRENCE DIXON / DIRECTIONS EP (UNDERL_NE)12″

DIRECTIONS EP
http://www.underlinelabel.com/

最近 dubfire が m_nus から出したのも驚いたんですが、もっと驚いたのが、この Terrence Dixon の UNDERL_NE からのリリース。デトロイトでミニマリズムというと、たいてい名前が挙がるのは DBX か Robert Hood だけど、何気に Terrence Dixon の影響も大きいという事なのかしら。

でも音の方はことさら UNDERL_NE を意識したとも思えないような、マシーナリーなエレクトロやミニマル。どの曲も悪くはないんだけど、イマイチシングル向きじゃないというか、どうも打ち出しが弱いものが多いのが難でしょうか。でも最後の “REMEMBER RESCUE” だけは別で、くぐもった低音と、カンカンとなるハイハットの対比が印象的なディープ・ハウスで、どうせなら全曲この路線のも聴いてみたい。

Terrence Dixon - Directions EP

Terrence Dixon / Train of thought (yore)2LP

Train of thought
http://www.yore-records.com/

昨年カタ番50を記念したコンピをリリースして以降、ほとんど動きのない background なんですが、なんかもうこれで打ち止めっぽいですね。というのも、そもそも background というのは Terrence Dixon の作品をリリースするために立ち上げられたレーベルなんですが、その Terrence Dixon が、 Andy Vaz の立ち上げた新レーベルである yore からこのアルバムを出したから。まぁまだ何ともいえないんですけどね。

というわけで、 tresor から出てた前作『from the far future』からなんと7年振りとなるアルバム。その『from the far future』は個人的に線が細すぎてあまり好きにはなれなかったんだけど、今作はなかなかの良作。
世間一般での Terrence Dixon のイメージがどういったものなのか分からないんだけど(そもそも名前が知られてないからイメージないか)、私としては彼こそが現在最も正統派のデトロイト・テクノを鳴らしているという思いがあって、今作などは正にそう。重さはないながらもやたらと性急な感じのリズムとハイハットに、叙情的なメロディをもった上モノ。そしてそこから立ち上るのはベタベタとした感情ではなく、むしろ緊張感で、そこがたまらなくカッコいい。
まぁこの作品に新しさがあるかというと、そんなものは全くといっていいほど無いんだけど、様式的なデトロイトの手法を用いつつも、ミニマリズムも強く感じさせる今作は、ミニマル以降の伝統的なデトロイトテクノの鳴らし方としては、ほぼ完璧に近いものではないかしら。温故知新な傑作。

Terrence Dixon - Train of Thought

AKINO / Lost in Time

Lost in Time
http://bless4.jp/

「創聖のアクエリオン」効果なのかどうなのか、とりあえず注目度が高いであろうことは間違いない AKINO のファースト・ミニ・アルバム。以前書いたように、岩里祐穂と菅野よう子のコンビが作詞作曲を手がけているという事で、レンタルながら聴いてみた。

以前の記事では、まんま坂本真綾、というような事を書いたんだけれども、今作でもその印象は特に変わらず。でも柔らかい感じの声の坂本真綾に比べると、より強い声を持っているので、良くも悪くも曲の持つ大仰な感じを引き出していますね。その分アニメのテーマには合うのかなという気もするけど、素面で聴くにはちょっと恥ずかしい部分がなくもない。
しかし何度も聴いているうちにそこら辺気にならなくなってからはけっこう愛聴してます。中でもイケイケの四つ打ちを聴かせる “Chance To Shine” と “荒野のヒース” は彼女に凄くあってるんじゃないですかね。反面穏やかな曲ではまだ粗さが目立つんだけど、それもこれから経験積んでいけば良くなっていくでしょう。
とりあえず次作も菅野よう子がやるんだったら聴いてみたい。

アキノ - Lost in Time
amazon.co.jp

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CD5枚、LP2枚、12インチ3枚

PORTABLE / POWERS OF TEN
BURIAL / UNTRUE.
POLE / steingarten remixes
Takashi Wada / Brand New People
BONG-RA / FULL METAL RACKET
V.A. / Fine:The Best of Frogman
Eccy / FLOATING LIKE INCENSE
we can do it! / Nguyen (T.D. RMX)
jichael mackson / Baff
SCHNEIDER, GALLUZZI, SCHIRMACHER / ALBERTINO AND NORA P

CHAOS に行く元気はなかったけど、 warszawa のセールには行ってきた。 20% OFF ということで、欲しくても買えなかった物をしこたま買ってやろうかと思ってたんだけど、実際行くと勇気が出ずに、結局買ったのは5枚だけ。本当はもう何枚か欲しかったけど、今月は使いすぎたからしょうがない。
その後 HMV でCD2枚。 Underworld と Los Hermanos とフロッグマンのベスト買うつもりだったんだけど、 Underworld は試聴したら値段に見合った内容とも思えず、限定盤という言葉に引かれつつもパス。 Los Hermanos も別に今買わなくてもいいかなという感じ。そこで何故か代わりに Eccy を買ってしまった。
残りはテクニークとユニオンで買った新作。コレで買い忘れはないと思ってたんだけど、 wagon repair の新作買ってなかった事にさっき気づいた。ジャケ付き無くなる前にかわねぇと・・・・。

Perfume / Perfume ~Complete Best~

Perfume ~Complete Best~
http://www.amuse.co.jp/perfume/

そういえば今日の CHAOS では先着300面にアナログ・プレゼントがあるらしいですね。凄く欲しいけど、ちょっと行く元気ないなぁ。

今頃になってやっと Perfume 聴いてみた。
中田ヤスタカの事を、一時期の小室哲哉になぞらえる文章を目にするんだけど、それなりに幅のあった小室哲哉に比べると、やっぱ中田ヤスタカは金太郎飴的過ぎるんだよね。
今作での、定型的なアイドルのフォーマットと、80年代なディスコ・ハウスとの結びつけというのは、好きか嫌いかで云えば好きだけど、でもこれ聴くんだったら capsule (過去記事)や鈴木亜美とやったやつ(過去記事)みたいな、ハードな方を聴くかな。

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KAT-TUN / Keep the faith (J Storm)CD+DVD

Keep the faith[初回限定盤]Keep the faith [通常盤・初回プレス仕様]
http://www.j-storm.co.jp/

とうとう「有閑倶楽部」終わっちゃいましたね。初回見たときにはあまりのつまらなさにどうしようかと思ったけど、回を重ねるごとにあのグダグダっぷりが好きになってきて、なんだかんだで楽しめたドラマだったんですけどね。

その「有閑倶楽部」の主題歌だったのがこの “Keep the faith” だったわけですが、今作は外せないせいなのか、けっこう気合の入った作品になっています。
というのも、前作の『喜びの歌』は一応赤西君の復帰作ではあったものの、元々田中君主演のドラマ用に赤西君抜きの5人でレコーディングしていた曲に、急遽復帰が決まったために6人で撮り直した、という経緯の曲だっただけに、あんまり復活ムードを煽るような感じもなく、ちょっと地味な作品でした。つまりは実質的に赤西君の復帰作は今作ともいえるわけで、さらに赤西君主演のドラマの主題歌、さらに作詞作曲は氷室京介、ともう準備は万端という感じ。

でも、とりあえず今作に関しては、あんまり氷室京介作詞作曲というのはどうでもいいかなぁ。
今まで KAT-TUN に楽曲提供した大物というと松本孝弘と小田和正がいますが、その二人の曲が、聴いただけで誰が作ったのか分かるような強い記名性を持っていたのに対して、この “Keep the faith” からはあまり氷室京介の存在というものを感じられない。まぁあまり他の歌手に楽曲提供とかしない人だから、実は記名性が強いのは声であり曲ではなかった、ということなのかもしれないし、それでけ KAT-TUN が成長したということなのかもしれないけど、そこら辺の面白味を期待してただけに、ちょっと残念。
でもこの曲を聴くと、やはり KAT-TUN にはこういうスタイルの曲が合うといいますか、基本はハードロックに、彼らの独自性を盛り込んだ曲はやはりカッコいい。特に今作では、頭の、ジャキジャキしたギターとベースの低音の鳴りや、赤西君のソロに中丸君のビートボックスが乗ってきて、田中君のラップに流れこむところなんか、もう悶絶しそうなほど。ただ難をいうと、それらの部分のカッコよさに比べると、サビが決定的にダサい。それはメロディもそうだし、アレンジもなんでこんなバタ臭いんでしょうか。これでサビがもっと洗練されていれば、 “Real Face” に匹敵する名曲になっただろうに、と思うと残念無念。
あと田口君が、自分が出演しているドラマの主題歌なのに、ソロパートがないのはあまりにも可愛そう。

とかなんとか不満などもつらつら書いてみましたが、そんなものを吹き飛ばしてくれるのが、初回限定盤付属のDVD。
メイキングの方も、真剣ながら和気藹々としてるメンバーが見れて楽しいんだけど、PVの方が何気に凝っていて非常に良い。正直今まで KAT-TUN のPVってそれほどいいと思ったことないんだけど、これは上手く曲のイメージを増幅している気がする。中でも、ラップも含めてとにかく悪そうなイメージだけで押し切ってしまおう、という変な気合が感じられる田中君が最高。最後のダンスもカッコよいし。

そしてカップリングの “Crazy Love” は、いかにもジャーニズという感じの甘いバラードで、これも悪くないんだけど、面白いのは通常版(初回プレス仕様)に収録された “Lovin’ U” で、ブルージー、というと大袈裟だけど、ちょっと泥臭い感じのR&B/ファンク・ナンバーで、あまり KAT-TUN にはなかった要素だけになかなか新鮮。この曲だけでどうこうはいえないけど、次につながるものを期待してしまいます。

Quenum / Acalanto (ORAC)12″

Acalanto
http://orac.vu/

ORAC といえば Bruno Pronsato が主宰するレーベルなわけですが、個人的にはむしろ、 Twerk がマスタリングを担当しているレーベルという印象の方が強い。しかし、しばらくこのレーベル買ってなかったら、いつのまにかマスタリング違う人になっちゃってるのね。まぁマスタリングがどうとか言えるほどいい耳持っちゃいないんだけど、 Twerk の名前を最近聞かないだけに残念です。

ということで Orac には初登場の Quenum さん。彼は比較的ハードなミニマルをリリースすることが多い人だけど、今作はたゆたうようなメロディとパーカッションが絡み合う曲。つまりはめちゃくちゃ Cadenza っぽくて、だったら素直に Cadenza からリリースした方が良かったのではなかろうか。とはいっても出来が悪いわけでは決してなく、他のミニマルに比べて、曲が進みにしたがってどんどん要素が足されていくのが逆に面白い。ここにいつも彼が作るトラックのようなハードさが加わるともっといいんだけど、それは無いものねだりというものか。

Quenum - Acalanto - EP

DE DE MOUSE / east end girl (EXT)CD

east end girl
http://www.extrecordings.com/

気が付けばもう今年も半月弱、ということで、去年同様 ecrn award に今年のベストアルバムをエントリーしてみました。とはいっても、まだまだ暫定的なものではあるんだけど、毎年ベストに挙げるアルバムのほとんどを紹介していないという酷い状況なので、今年はここにあげたアルバムくらいは出来るだけ紹介したいなと思っております。因みに現在20枚中9枚がこのブログで紹介してます。あと何気に聴いていない盤までベストに入れているというのは秘密です。

こんなこと書いておきながらも、全然ベストに入れてない盤の紹介です。いやね、他にも紹介してないの山ほどあるから、それを今年中に出来るだけ紹介したいのさ。

前作に当たるデビュー盤『Tide of Stars』(過去記事)は、以前書いたように素晴らしい盤だったので、当然今作も期待してたんだけど、コレは正直前作の半分の回数も聴いてない。前作での成功を意識してのものなのか、よりポップになって聴きやすくなった曲はけっして悪くないんだけど、その分ストレートすぎて面白みに欠けるのよね。あと早くもワンパターンな感じが漂っているのもマイナス要素で、結局一番聴いてるのは、原曲を鮮やかな四つ打ちに変換した Cherryboy Function のリミックスだったりして、どうにも不完全燃焼。
一応今作は来年出るセカンド・アルバムへの架け橋となる作品らしいけど、次がけっこう正念場かもしれませんね。

試聴

LAZY FAT PEOPLE / SHINJUKU (wagon repair)12″

SHINJUKU
http://www.wagonrepair.ca/

border community から鮮烈に登場したものの、どうやら現在は解散してしまったらしい Lazy Fat People が wagon repair の17番に登場。この辺りから、人気が出てきたせいなのか、日本に入ってきた時にはすでに簡易ジャケットになっているものがあるので注意が必要なのですが、これも多分ジャケット付きのって日本にはあまり入ってこなかったっぽい。因みに私はテクニークにギリギリ1枚残っているのを買えました。

border community からのシングルは線の細いテック・ミニマルといった印象だった Lazy Fat People なんですが、今作では border community 以降の扇情的な感じと、 wagon repair のサイケデリック感を、アシッドなミニマルに絶妙に落とし込んだ曲で、なかなかに見事な作品。
とはいいつつも、個人的な好みからすると、漆黒のアシッド・ミニマルを聴かせる裏の “T.V.20” の方が好き。 wagon repair の中でも異色な曲ながら、こういうはめてく感じの曲には逆らえません。

Lazy Fat People - Shinuku / T.V. 20 - EP

mr. children / 旅立ちの唄 (TOY’S FACTORY)CD

旅立ちの唄
http://www.mrchildren.jp/

『HOME』(過去記事)以降、好調が続いている mr. children ですが、今作でもそれは上手く維持されてますね。
とはいいつつも、曲はいかにも mr. children という感じなのは『HOME』と同様で、ちょっと大袈裟な感じの表題曲よりは、肩の力の抜けた残りの2曲の方が良い。負け犬にもなりきれないような中庸さを歌った “羊、吠える” もいいんだけど、 “いつでも微笑みを” がやっぱり名曲。元々『IT’S A WONDERFUL WORLD』に収録されていた曲ながら、最近CMで使われているからライヴ音源が収録されたんだろうけど、ここ何年かの桜井さんの曲の中では、この曲のような、日常でのふとした、しかし大事な感情をさりげないメロディに乗せて歌う曲はハズレがない。
せっかく『HOME』までたどり着いたんだから、もっとアレンジからメロディからさりげない感じのアルバムも聴いてみたいですね。

pepe bradock / sakura incident (Atavisme)12″

sakura incident
http://www.atavisme.com/

pepe bradock による片面プレスのシングル。
この前の『RHAPSODY IN PAIN』(過去記事)も実験的な作品だったけど、今作もよく分からん曲だねぇ。
変則的なキックの上で、断片的なメロディが重層的に配置されていて、とても踊れるような曲ではないんだけど、しかし同時にギリギリのラインでハウスのグルーズを保持しているのも事実で、その絶妙なバランスの上で成り立つたゆたうような感覚がとても気持ちいい。
前作に続いてハウスの定型を打ち壊すような作品なのは間違いないし、この実験の果てに復活があるのだとしたら、もう楽しみでしょうがない。

試聴

The Foxboro Hot Tubs / Stop Drop and Roll

Stop Drop and Roll
http://www.foxborohottubs.com/

今日会社帰りに突然ヘッドホンから音が出なくなった。最悪である。因みに TriPort 。あんなに高かったのに、1年ちょっとしかもたねぇでやんの。アナログ聴くときに使ってる SONY の MDR-Z900 なんて、10年以上1度も故障したことないのに。はぁ。修理費いくらかかんのかな。場合によっては新しいヘッドホン買わないと・・・。

Green Day の覆面バンドだという噂の The Foxboro Hot Tubs のフリー・ダウンロード・アルバム。
なんだけど、さっきサイト見たらもう落とせなくなってるね。1週間も経ってないのに、さすがにコレは早すぎじゃないのかな。それとも一時的なもので、また落とせるようになるのかしら。まぁいいや、話が逸れた。

前作の『american idiot』(過去記事)以降、あまり目立った活動もなく、どうも次作のレコーディングも遅々として進んでなさそうな Green Day なんだけど、この The Foxboro Hot Tubs はそういった状況下での息抜き、もしくはウォーミングアップ以上の意味はないんでしょう。しかし内容は最高。
ここで鳴らされているのは Green Day に比べるとはるかにラフなロックン・ロールなんだけど、私のように『Warning』の次を求めていた人間にはずっぱまり。どの曲もシャープで小気味よい軽快さに溢れていて、アンサンブルを追っているだけで本当に楽しい。やっぱりこういうの聴くとバンドにとって演奏力って大事に思えるし、こいつらは本当にいいバンドだなと思います。

一応落とせるサイトのリンク張っておくので、欲しい人はここから落としなせぇ。ここもダメになったら後は知らん。
Beitrag ≫ F.A.L.K. stands for FUCK ART – LETS KILL!

DJ KAORI / DJ KAORI’S JMIX

DJ KAORI'S JMIX
http://www.universalmusicworld.jp/djkaori/

えぇとですね、ものすごくどうでもいい話から始めさせていただくんですが、ヒップ・ホップ系のミックスCDでよくある、曲間でMCがDJの名前を言うのが今作でも随所に挿入されているんですが(あれって正式にはなんていうの?)、そのほとんどが外国人によるものらしく、彼らは DJ KAORI のことを、「ディ~ジェ~ケオ~リィ~」って発音するんですよ。でまぁそれはいいんですよ。外国人の方が母国語流に発音することはよくあることですから。
でもね、今作で日本人である AI と DOUBLE も同じように「ディ~ジェ~ケオ~リィ~」って発音しててさ、これがおかしく思うのは私だけでしょうか。だって彼女らは日本人なんだから、カオリさんの発音くらい分かってるだろうしさ。それをわざわざ英語っぽく言う理由が分からないし、そもそも人の名前って言語によって読み方変わるものなの??
そんな細かいことどうでもいいよ、とコレを読んだほとんどの人が思ってるかと思いますが、どうも私にはそれが酷く滑稽に感じるんだよなぁ。

なんか上の文章だけでこの盤についてはいいかなという気もするんだけど、それもなんなんで蛇足ながらもうちょっと書きましょう。
この盤の中でさかんに「Tokyo No.1 DJ」と呼ばれている DJ KAORI さんの、J-POPを中心にミックスしたミックスCD。なんだけどねぇ、普段テクノなんかのロング・ミックスに慣れているものからすると、今作のような曲のケツと頭をちょっと繋いだだけのものを、ミックスとは呼びたくない感じはするなぁ。しかも曲間にいちいち、前述したような煽りが入るもんだから、どうミックスしてるのかなんて聴こえないし、これだったら別に繋がなくてもよかったのではなかろうか。
まぁそれを除けば、流れ自体はスムーズで心地よく聴けるし、それより何より、ヒップ・ホップのDJである彼女が、J-POPというお題の中で、このようなセレクトをしたというのが非常に興味深い。多分ここに収められたアーティストの半分くらいは、一昔前なら「セルアウト」の一言で切り捨てられていた気がするんだけど、多分今はそれなりに聴いてもらえるって事だよね。
耳年増なだけで現場をよく知らない私には、なかなかに面白い盤でした(まぁコレがクラブでかかるとは思わないけど)。

PLASTIKMAN / NOSTALGIK. 3 (m_nus)12″

NOSTALGIK. 3
http://www.m-nus.com/

最近シスコの閉店に伴う文章をよく目にするけど、生活備忘録経由で知った仲真史さんの『仲真史、レコード屋の閉店に思う』という記事を読んで、どうにもモヤモヤするんですよね。細かい部分での違和感がありすぎて上手く言葉にならないんだけど、とりあえずここに書かれているのは店側の意見であって(彼の書いている「客」としての視点は正直感じられない)、コレを鵜呑みにするのはちょっとリスナーとしてのプライドがないんじゃねぇのかなと。別に手段が試聴だろうが情報だろうが勘だろうがなんでもいいんだけど、店のお勧めをホイホイ買ってるだけだったら、別に買うの自分じゃなくてもいいわけだしさ。ちょっと極論でモノをいいすぎ?でもここで例に出されているお客さんみたいに、「この前のロックみたいなのが良かったから、あーいうの教えて」、なんて言うやつが、プライド持って音楽聴いてると思えないんだよなぁ。

2003年の『CLOSER』以降、音源を小出しにちょこちょこリリースする Plastikman の、『NOSTALGIK』の第3弾。第1弾は Villalobos のエディットと未発表曲、2弾は3曲とも未発表曲という構成だったけど、今作は2曲ともエディット。そしてついにきました “Spastik” です。しかもエディットしたのは Dubfire 。正直ついに Deep Dish までミニマルかよ、っていうのはなくもないんだけど、この曲はかなり最高。とはいいつつも、私原曲の方はあまりちゃんと聴いたことないんだけど、このエディットって多分低音太くして、ビュンビュンいうエフェクト足しただけだよね。でも実際、この地鳴りのような低音と、スココココンと鳴り続けるスネアの組み合わせは気持ちよすぎる。これは必要以上に原曲に手を加えなかった、 Dubfire のナイスワークではないでしょうか。そして裏の Guido Schneider のリミックスも、 Plastikman らしいミニマル感は残しつつ、それでいて Guido Schneider らしさも前面に出たテック・ミニマルに仕上げていて素晴らしい。こちらもスコンと鳴るパーカッションが気持ちよい。
最近若干の手詰まり感を感じなくもない m_nus の中では、非常に新鮮に聴けた1枚です。

試聴

BOXセット1つ

RADIOHEAD / IN RAINBOWS (DISCBOX)

ということで、やっときましたよ。『IN RAINBOWS』のディスクボックス。
私は3日に発送の旨を伝えるメールがきたんだけど、そこに「この時期の運送業界は忙しいから、のんびり待ってね」みたいなことが書いてあったので、もっと遅くにくるのかと思ってたんだけど、今日無事到着。

IN RAINBOWS (DISCBOX)IN RAINBOWS (DISCBOX)
IN RAINBOWS (DISCBOX)IN RAINBOWS (DISCBOX)

ダンボールを開けると、まるで卒業アルバムのようなごついケースに入ったブックレットが出てきて、これだけで気分が上がる。さすがに高いだけあって、モノとしての存在感が全然違う。中身は未発表音源付いて2枚組みになった『IN RAINBOWS』のCDに、本編のみのアナログ2枚組みにブックレットという内容。私は未発表音源の方もアナログ付いてくると思ってたので、そこはちょっと残念だったんだけど、パッケージとして素晴らしいのでけっこう満足。
無理してでも買ってよかったよ。

MIKAEL STAVOSTRAND / HOUSEDAYS (SUSHITECH)2LP

HOUSEDAYS
http://www.sushitech.com/

気が付けばなかなかの人気レーベルになっている SUSHITECH から、こちらも地味に人気者な Bulgur Brothers のメンバー、 MIKAEL STAVOSTRAND の少し前に出たダブル・パック。
このレーベルは何かと重くなりがちなミニマルの中でも、軽妙さを常に忘れないので好きなんですが、本作も軽快ながらもグルーヴィーなテック・ミニマルで非常に気持ち良い。3曲収録されたリミックスも悪くはないんだけど、パーカッションやギター・サンプルを効果的に使ったオリジナルがやはり素晴らしく、こういう派手さはなくともジワジワ聴いてくるグルーヴの曲はやはり良い。
そろそろアルバムとかも聴いてみたい人ですね。

試聴

鬼束ちひろ / LAS VEGAS

LAS VEGAS
http://www.onitsuka-chihiro.jp/

私は普段ブラウザは Firefox 使ってるんですが、昨日たまたまこのブログを Internet Explorer で見たら、右と下にあるメニューが見えなくなってるのね。最近 CSS いじってないんだけどなぁ。そういえば wordpress の 2.3 へのヴァージョンアップもまだだし、今度の休みに久しぶりに色々いじろうかしらね。そしてまたデータベース消しちゃったりして。はは・・・。

シングルとか編集盤はぽつぽつ出してたけど、アルバムはなんと4年振りだという鬼束ちひろさんの4枚目。
私は彼女の過去作3作中、一応2枚持ってる身なので、鬼束ちひろけっこう好きな方だと思うんだけど、このアルバムはきついねぇ。なにがきついって彼女ってこんな歌下手だったっけ?まぁ元々技巧派ってタイプではなかったけど、何でこんなになっちまったのかなぁ。歌い方が変わってそう聴こえるだけ?まぁどちらにしてもそのせいで、あんなに様々な感情を擁しているように聴こえた歌声も、全てが上滑り気味に聴こえて、全然のめりこめない。曲もアレンジも過不足なくまとまってるだけにもったいないなぁ。
ライヴで喉きたえた後の新作に期待しておきます。

鬼束ちひろ - LAS VEGAS
amazon.co.jp

Mick Boogie & Busta Rhymes / DILLAGENCE

DILLAGENCE
http://www.mickboogie.com/

2pac か J.DILLA か、ってな勢いで未発表音源がリリースされ続けている J.DILLA なんですが、これは Busta Rhymes と作った未発表音源を、 Mick Boogie というDJがミックスしたもの。
けっこう前から聴きたい聴きたいと思っているんだけど、タイミング合わなくて今まで J.DILLA ってまともに聴いたことないんですが、この音源を聴く限りちょっと想像してたのとは違うなぁ。
というのも、 J.DILLA のトラックを形容するときに一番目に付いたのが「スモーキー」という言葉だったんだけど、コレを聴く限りけっこう普通のヒップ・ホップ。とはいいつつも、こういうネタ感のあるサンプリング主体のトラックは大好きなので、それなりに楽しめはするんだけど、 Busta Rhymes みたいなガナリ系のMCって苦手なので、そこでちょと引いちゃうのよね。
今度インストのやつ聴いてみよう。

あとこの盤は Mick Boogie のサイトからフリーで落とせたんだけど、今は有料になってるみたいね。
一応さっき見つけた落とせるとこのリンク張っておきます(ここがダメになったらあとは自分で見つけて)。
The Smoking Section

Britney Spears / BLACKOUT (JIVE)CD

BLACKOUT
http://www.britneyspears.com/

なんか産休中には、離婚がどうとか親権がどうとかドラッグがどうとか、挙句の果てには Paris Hilton と一緒にノーパンを撮られてとかいうのまで、まぁものすごい数のゴシップの嵐で、もう音楽の方はダメなんじゃないかと思っていたところに、さらに音源が流出したせいで2週間も発売が早まったという、なんだかなぁということばかりなブリちゃんの新作。
前作の『In The Zone』は、硬質なドラムが刻むビートがかっこよくて、けっこう愛聴していたんだけど、それに比べニューウェーブっぽいっちゅうか、なんかビヨンビヨンした音の多い今作は、ちょっとインパクトに欠けるようにも思えたんだけど、回数聴くうちに、これはこれでけっこう良いアルバムに思えてきた。
正直、このアルバムに以前の彼女のような華やかさはあまり感じないんだけど、それでも彼女が歌えばどんな曲でも Britney Spears の曲になるという、確固たるスタイルを作り上げているのが分かって、それはそれでなかなか面白い。
言い換えれば、最初のインパクトは薄くとも、気が付けばブリちゃんの歌が頭の中で回ってる、そんなアルバムです。

ブリトニー・スピアーズ - Blackout
amazon.co.jp