安室奈美恵 / namie amuro LIVEGENIC 2015-2016 (avex) 2CD

安室奈美恵 / namie amuro LIVEGENIC 2015-2016 (avex)

安室奈美恵 / namie amuro LIVEGENIC 2015-2016 (avex)
http://namieamuro.jp/

安室奈美恵が昨年発表したアルバム『_genic』に伴うツアーのライブ盤。
元々は DVD ながら、レンタル限定で CD 化されたもの。

頭に “What I Did For Love” をもってきた構成は盛り上がるし、最近の曲だけでなく “Close your eyes, Close to you” や “Say the word” なんて懐かしい曲をやっているのも嬉しいところ。また歌唱も安定しているので、再現度も高い。ただその分ライブならではの面白みが希薄で、やっぱり映像がないと厳しいかしら。

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Aardvarck / ClassicaLoops (Self Released) mp3

Aardvarck / ClassicaLoops

Aardvarck / ClassicaLoops
https://www.facebook.com/Aardvarck-1470564243217543/

オランダのプロデューサーである Aardvarck が今年1月にフリーで発表した作品集。

この人は Delsin からのデビュー・アルバムの時点では、デトロイト・フォロワー的な立ち位置だったのが、徐々にビート・ミュージックの色を濃くしていったわけですが、今作では一転、クラシックから主にピアノの部分をサンプリングしたものになっている。

ただタイトルにあるようなループ感の強いものではなく、また新たにビートが足されているということもないので、普通にピアノの独奏と言われたら信じてしまいそうな感じではあるので、これをなんで Aerdvarck が、っていうのはちょっとよく分からないのだけれど、まぁこの美しさの前ではそんな事どうでもいいかな。

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antiguo autómata mexicano / ipso e.p. (Theoretical Karaoke) File

Ipso E.P.
http://theoreticalkaraoke.tumblr.com/

少し前に Farben が James DIN A4 をリミックスしたアルバムを出したり(関連記事)、Stewart Walker が7年ぶりにアルバム発表したり、挙句の果てには Twerk が4月にシングル出すなど、クリック・ハウスの時に出てきたアーティストの名前を、また最近見ることが多くなった気がするんですが、この作品も一部の人にとっては懐かしい名前なんじゃないでしょうか。

ということで、antiguo autómata mexicano が2014年11月に発表した2曲入りシングル(Free Download)。

antiguo autómata mexicano は Angel Sànchez Borges さんのソロ・プロジェクトで、background から出した『Microhate』(関連記事)がちょっと話題になったくらい。なので上記のアーティストに比べれば地味な存在なんだけど、background にかなり思い入れのある私としてはうれしいところ。

ただ今作は新曲ではなく、2004年の未発表曲なので、少々懐かしささえ覚えるようなクリック・ハウスではあるのだけれど、antiguo autómata mexicano には珍しく四つ打ちのキックが前面に出たダンス・トラックになっていてカッコいい。

リリースこそ少ないものの、今も音楽活動自体はしているようなので、またアルバムとか出してくれるとうれしいのだが。

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Love At First Sound, LUUUL, dj_amps, Liquorish Records, Marvel Alexander, Vermin Womb, White Ward

A U D R ALove At First Sound / Nothings Changed
bandcamp、soundcloud、twitter それぞれで出身地が異なっているので、何処の人だかよく分からないシンガー/ラッパーさん。前半は沈み込むような重いビートに囁くようなヴォーカルが乗り、女性のナレーションを挟んでの後半は情緒的な R&B と2部構成になっている不思議な曲。他に上がっている曲と纏めて『A U D R A 』というアルバムになるもよう。
Listen To The SeaLUUUL / Listen To The Sea
いつも参考にさせてもらっているブログ「Nobody Loves Me」で紹介されていたんで聴いてみた、ベルギーのプロデューサー Romain Bauthier さんのプロジェクト LUUUL の3曲入り EP。ゆったりとした4つ打ちのビートに柔らかなギターが乗る、という構成は3曲とも同じなんだけど、ギターの音色の心地よさと、メロディの素晴らしさだけで全然 OK な感じ。
DownloadCiara / Body Party (Amps Footwork Re-mix)
群馬在住のトラックメイカーが Ciara の曲をリミックスしたもの。奇抜さはないが、原曲の雰囲気を損なわずにジュークにした好リミックス。
XMAS LP - Vol.3V.A. / XMAS LP – Vol.3
オランダのレーベル Liquorish Records が2014年末に出したクリスマス・コンピ(今更紹介かよって感じですが)。
基本的にジュークがほとんどなんだけど、中にはムード歌謡みたいな曲があったりと、ごった煮感覚が楽しい。日本人アーティストも多数。
Dont Die YetMarvel Alexander / Dont Die Yet
L.A. のラッパーさんがアルバム『Don’t Die Yet』からフリーで配信した曲。Sango のプロデュースの割には地味な曲で、抑揚が大きいラップは可もなく不可もなく。
PermanenceVermin Womb / Permanence
アメリカのデスメタル・バンドが2014年9月に発表した、多分初のアルバム。最近ブラック・メタルばかりでデス・メタルはほとんど聴かないんだけど、これは超突猛進という感じがひたすらカッコいい。
RiptideWhite Ward / Riptide
ウクライナのブラックメタル・バンドが昨年出した EP 。激しさよりも情緒性が前面に出ているので、この手のものとしては比較的聴きやすい(ヴォーカルはもちろんアレですが)。

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AKB48 / 次の足跡 (KING) 2CD

AKB48 / 次の足跡 (KING)
http://www.akb48.co.jp/

2014年に聴いた盤を雑に紹介していく4。
音楽とは関係ない話なんですが、このブログで使っているサーバーの xrea が不安定できつくなってきたんだが、どうしたもんだろうか。かといってアフリエイトでウハウハとかでもないので、年に1万超えるようなサーバー借りるのもきついし。まぁそれをバネにブログ更新頑張るというのもアリなのかもしれないけど。

AKB48 が2014年1月に発表した、オリジナルとしては3枚目となるアルバム。

今って色んなタイプのアイドルが出てきていて、また人気を得ていくにしたがって、 AKB の存在感が徐々に小さくなっている印象があるんですが、他のアイドル・グループが複数買いによる一時のチャート・アクションを稼いでいるのに比べ、 “ヘビーローテーション” と “恋するフォーチュンクッキー” という、本当の意味で世間に浸透してる曲をもっているという意味で、他のグループが足元にも及ばない存在感だと思うんですね(複数買いを助長したのは AKB 、とかいう議論は置いといて)。

特にこのアルバムの前年に出た “恋するフォーチュンクッキー” に関しては、その音楽的評価の高さは、今後の AKB の方向性を、より音楽的なものに変えてもおかしくないほどだったんだけど、前作に続いて2枚組みとなった本作は、びっくりするくらい、いつもの AKB 。

彼女たちって春に卒業ソング、その後に総選挙用シングル、などローテーションが決まっていることも含めて、永遠に進級しない学園漫画みたいなものだというのは理解しているし、その方向性のぶれなさはある意味清々しくもあるのだけれど、さすがにちょっと飽きてきた。

とは書きつつも、多分次のアルバムも聴くけど・・・。

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AnD / Cosmic Microwave Background (Electric Deluxe) File

AnD / Cosmic Microwave Background
http://www.electricdeluxe.net/

Andrew Bowen と Dimitri Poumplidis によるユニット、 AnD が2014年11月に発表した初のアルバム(リリースは Speedy J 主催の Electric Deluxe から)。

Berghain を中心とするミニマルのハード化と、ノイズやドローンがテクノに接近した事によって、またハード・ミニマルが盛り上がってきてる感じがありますが、今作もそん流れに位置する作品なんですが、あまり実験的になることもなく、力強いキックを金属的な音で固めたトラックは、かなり90年代のハード・ミニマルに近い。

ただそれでも懐古的な作品なんてことはなく、激しくうねる低音はミニマルやダブステップ以降のものだし、ドローンを取り込んだ実験的な “Relic Radiation” や、BPM を落とし幻惑的なシンセを乗せることで良いアクセントになっている “Non-Sky Signal Noise” など、ただ一直線なだけになっていないのも良い。

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A$AP Rocky / LONG.LIVE.A$AP (RCA) CD

A$AP Rocky / LONG.LIVE.A$AP
http://www.asvpxrocky.com/

2013年ももうすぐ終わるというのに、聴いてないものが多すぎたり、聴いていても評価が定まっていなかったりで、全然年間ベストとか選べる気がしないので、整理もかねて適当に紹介していきたいと思います。

とうことで、今年最初の話題盤の一つでもあったニューヨーク出身のラッパー A$AP Rocky のデビューアルバム。

この人に関しては事前に発表されていた曲がどれも良くて、アルバムの方も期待していたのですが、ちょっとイマイチでしたかね。

私は事前に聴いた曲だと “Goldie” のゴツゴツとした感じが好きで、アルバムにもそういうのを求めていたのですが、アルバムはラップが非常に軽妙で予想以上にポップ。
それでもトラックはある程度の重さは保っているので、バランスはすごく良いんだけど、その分インパクトが薄れちゃった感じ(お前みたいに古臭いアンダーグラウンド感は求めてないんじゃ、っていわれたらそれまでだけど)。

“LVL” を筆頭に、何曲かで聴けるアンビエントっぽい感じは好きだけど。

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Alexander Spit / Mansions 2 (Self Released) mp3

Alexander Spit / Mansions 2
http://www.alexanderspit.com/

アメリカのビートメイカー Alexander Spit が2013年5月に出したビート・テープ。

多分音作りはサンプリング中心なんだと思うけど、煙たいとかそういう感じではなく、80年代を思わせる軽妙さや柔らかさがあり聴きやすい。

サイトから他のミックス・テープもいろいろ落とせる。

ADR / Chunky Monkey (Hippos In Tanks) mp3

ADR / Chunky Monkey (Hippos In Tanks)
http://hipposintanks.net/

ニューヨークのプロデューサー ADR こと Aaron David Ross さんが2013年4月に発表したアルバム。この名義のほかにも Gatekeeper というユニットをやっているみたいだけど、ダブステップのアレとは別もの。

土着的な音色のギターとブレイクビーツが絡む “Casual Friday” 、南国的な上モノと弾むようなリズムが印象的な “Sumo” 、レゲエっぽいトラックと細かく刻まれるパーカッションが心地よい “Stray Dog Strut” など、ジャケットから想起されるようなオリエンタルな色合いが強いブレイクビーツ作品ではあるのだけれど、それ以外にもビートボックスとドラムンベースを掛け合わせたような “Slush Fund” 、痙攣するようになる上モノによってビートに揺らぎを加えている “Home Improvement” など、アイデア自体も豊富で面白い。

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AMIT / Acid Trip (Tempa) mp3

AMIT / Acid Trip (Tempa)
http://www.tempa.co.uk/

短めの記事をいくつか。

イギリスのプロデューサー AMIT が2013年3月に出したシングル。

タイトル・トラックの “Acid Trip” は、タイトルに「Acid」の文字が入っている割にはアシッドの要素は控えめ。ただ地面を這いずり回るような重たいベースラインと、それを無理やり持ち上げるかのようなアタック感の強いスネアの上で、「Acid Trip」と言うヴォイス・サンプルが繰り返されるというダンサブルな曲。なのでパーティーとかで聴いたら盛り上がることが容易に想像できる曲なんだけど、あくまで曲の印象はハードなのもかっこいい。

もう1曲の “Don’t Forget Your Roots” は、これまた重たいベースラインが前面に出たダブ色の濃い曲で、これまたっか良い。

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