Guns N’ Roses / Chinese Democracy (GEFFEN) CD

Guns N' Roses / Chinese Democracy (GEFFEN)
http://web.gunsnroses.com/

いつの間にか Guns N’ Roses が来日したんですってね。ライヴの出来の方はどうだったんでしょうか。
ということで、2008年発売された Guns N’ Roses 17年ぶりのアルバム。

このアルバムに関しては、世間的にはひたすら期待値だけが上がっているような状態だったので、その中きちんと作品を出したことはある意味えらいと思うんだけど(まぁ原因は完全に自分達だけどね)、内容的には凡庸なアメリカン・ハードロック。

私は衝動を重視した『Appetite For Destruction』よりも、完成度を重視した『Use Your Illusion』の方が好きな人間なのでまだ聴けるが、未だにこのバンドにロックン・ロールを期待している人からすれば辛い内容だろうし、このアルバムを Guns N’ Roses の作品たらしめているのは、良くも悪くも Axl Rose の声だけだということを痛感する。

しかもこれで世紀の駄盤だというのなら笑いのネタにでも出来るのだが、これが意外に聴ける作品というのも困りもので、それゆえにやはり凡庸な作品だといわざるを得ない。

ガンズ・アンド・ローゼズ - Chinese Democracy

[続きを読む]

Bloody Mary / Black Pearl (CONTEXTERRIOR) mp3

Black Pearl
http://www.contexterrior.com/

Jay Haze 主宰の CONTEXTERRIOR から、初のアーティストアルバムは Bloody Mary のファースト・アルバム。

頭の数曲を聴いてみて分かるのは、 Villalobos からの影響が強いということで、一聴曲とは合わなそうなに、それゆえに曲の印象を強めている上モノであったり、乾いたドラムによるパーカッシブなビートなどに顕著に現れている。

しかし同時にこのレーベルらしい機能性の高さと、選択された奇妙な音色が曲の形をなすと、途端に端正なものになるというバランス感覚が面白く、今までありそうでなかった作品になっている。

惜しむらくは終盤のダウンビートの曲群がいかにも退屈なことで、これさえなければかなりの傑作になったのではなかろうか。

Bloody Mary - Black Pearl

[続きを読む]