これだけしか買えないの・・・。
Dogzilla / A Dog Is For Life Not Just For Christmas
最近はお金がないのでひたすらフリーダウンロードの音源を落とす日々なのですが、聴くだけじゃなくたまにはブログも書かないとね、ということで軽くご紹介。
この Dogzilla という人はグライム方面の人らしいんだけど、昨年末発表された今作はギャングスタっぽいヒップホップがほとんど。でもアメリカのみたいに威圧的な空気がほとんどなくて、そこはかとないユーモアさえ感じさせるのがイギリスらしいというか、そういう意味ではちょっと Eminem っぽいのかな。
お知らせ
久しぶりの更新がこんなんで申し訳ないんですがお知らせです。
2月12日の金曜日、小野島さんと 24no さんがやっているパーティー「bug Ⅲ」でDJさせていただく事になりました。ゲストは Tokyo Experiment のマチュさんとハッチΨさんと私。
これは昨年小野島さんと twitter でテクノ談義したのがきっかけなんですが、思えば私がテクノ聴くようになったきっかけは小野島さんがクロスビートに書いていたドラムンベースの記事なので、そんな方にDJのお誘いをいただくなんてなかなか感慨深いものがあります。
さらに 24no さんもとんでもない量の音楽を聴いている方なのは知っているし、マチュさんもネット上ではもう何年も交流があるので非常に楽しみ。ハッチΨさんだけはお会いしたことがないので分からないのですが、小野島さんが太鼓判を押す方なので、きっと楽しいプレイをしてくれるでしょう。
一応パーティ全体としてはテクノ色の濃いものになると思うんだけど、私はねぇ、どうしましょうか。最初は自分内クラシックをかけようかと思っていたんですが、小野島さんがジャンルは何でもいいというので、だったらメタルかけてやろうかとか思い始めてしまったので収拾つかなくなっています。ですので当日のお楽しみということで。まぁその前にミックスの練習しなきゃなんだけど。
あとエントランス・フリーらしいので、もし2月12日お時間あるようでしたらぜひお越しください。
●bug III
2/12(金)22時~5時
@Lazy Workers Bar
http://dp43053767.lolipop.jp/lwb/index.html
チャージ無料
DJ:
小野島大
24no
ゲストDJ:
shooter(Vinylism)
http://www.nostalgicnewlight.com/weblog/
マチュ@Tokyo Experiment
http://matyu.jugem.jp/
ハッチΨ
CD1枚
SBD / The Lord’s Prayer
マンチェスターの SBD のフリー・ミックステープ。
ジャケットも見て分かるとおり彼は若く、なんとまだ15歳。しかしMCは10歳のときから、ラッパーとしては12歳のときから活動しているそうで(彼がどういう基準でMCとラッパーを分けているのか分からないけど)、スキル的な稚拙さはそれほど感じないものの、声そのものの幼さというのはいかんともしがたく、全体の印象としてはどうしても軽く感じられてしまう。
しかしヒップ・ホップのトラックだけではなく、性急なグライム、生演奏のロックやレゲエなど、ここに収められた10曲だけでも様々なビートを乗りこなしていて、そこに若さゆえの可能性を感じるし、面白さもある。中でもオートチューンを使った “The Best” や物憂げな “Where Are You Now?” など、メロディアスな曲が、声の若さもあってよく合っている。
イギリスのラッパーってレゲエ文化の影響からか、どうしてもラガっぽいMCが多いように思えるけど、そんな中にあって彼がこのまま個性を伸ばしていけたら、面白い存在になるのではないでしょうか。
Hoax / The Insomnia EP (Qunab) mp3
最近テクノをあまり紹介していないので、ということで、ポーランドのネットレーベルからの、現時点での最新作で4曲いりシングル。
とにかく今作では1曲目の “Crash” が出色で、ノイズ交じりのアンビエンスで始まるミニマル・ダブ。その後たゆたうような上モノ、シンプルなキックが入ってきても、そこから発せられる音世界は荒涼としたモノながら、徐々に音数を増やしていきながら変化していくうちに、気がつけば確かな熱気をはらんでいるのが実に気持ち良い。
残りの3曲もミニマル・ダブながら、それぞれ微妙に色を変えながらも、しっかりとした音の作りこみがなされていて、どれも完成度が高い。
レーベルのサイトで聴ける他の作品もミニマル・ダブで統一されていながらもよく出来ていて、これは年初めから良いレーベルを見つけた。
Raekwon / Coke Up In Da Dollar Bill
もうアメリカのメインどころのヒップホップって聴かなくなって久しいんだけど、別に興味がないわけではないので無料なら聴きますよ、ということで、 Wu-tang Clan の Raekwon の音源を DJ Whoo Kid と DJ Scream がミックスしたもの。
Wu-tang Clan って本隊のアルバムは何枚か持っているものの、ソロに関しては全く聴いた事がないんですが、これを聴く限り憂いのある上モノと荒んだ空気を漂わすいかにもなギャングスタ・ラップ。少しかすれ気味の声で発せられるラップは堂に入っているし、トラックも悪くないんだけど、そんななので特に新味はない。
でも12曲で30分弱という短さと、私が普段この手のを聴かないのもあって、なんだかんだで回数は聴いてます。
あとジャケットに関してはつっこまずにおこう。
CD5枚、LP2枚
Tokio / 太陽と砂漠のバラ (J Storm) CD
http://www.johnnys-net.jp/j/artists/tokio/
すっかりバラエティ・タレントになってしまった TOKIO が昨年出した唯一のシングル。
2006年の “宙船” のヒット以降、中島みゆき、甲斐よしひろ、長渕剛、東京事変と、歌謡色が濃い作家からの曲提供が続いていて、今作の表題曲もその流れを汲むアコースティックなバラードなのだが、この曲を聴いて思うのは、いつの間に長瀬くんはこんなに味わい深い歌声を聴かせるようになったのだろうということで、元来の声の甘さを残しつつ、サビでのどっしりとした歌声にはついつい聴き入ってしまう。
反面 “スベキコト” のように高音で歌われる曲だと軽さが目立つものの、歌唱力だけでは長瀬くんよりも上と思われる山口達也が歌う “誓い” と聞き比べると、長瀬くんの歌には技術だけではない情感があるのがよく分かる。
それだけに、最近テレビの片手間のような、中途半端な音楽活動が続いているのが歯がゆい。
Tomohisa Yamashita / Loveless (Johnny’s Entertainment) CD
http://www.johnnys-entertainment.co.jp/
前作『抱いてセニョリータ』から3年半ぶり、2枚目となる NEWS の山下智久のソロ・シングル。表題曲は同じものの、初回盤と通常盤ではカップリングの3曲が違っていて、だったらミニ・アルバムにしてよ、って感じの仕様です。
その『抱いてセニョリータ』は、修二と彰の流れを汲むような歌謡テイストの強い曲でしたが、今作はカップリングを含めた7曲全てが R&B っぽいアレンジの曲になっていて、作品としての統一感はあるものの、前作はもちろん、 NEWS の活動を考えても少々唐突な感が否めない。
それでも曲の完成度が高ければ問題ないのだが、この手の高音の伸びが要求される曲だと、声量のない山下くんでは少々つらい。トラックやメロディはよく出来ているので、慣れるとそれほど気にはならなくなるんだけど、それでもこの組み合わせは失敗ではなかろうか。