ここしばらく名前聞かないと思ったら6年ぶりの新作なんですってね。しかも私は前作聴いてないんで本当に久しぶり。
だから正直あんまり期待してなかったんだけど、このアルバムはかなりいいんじゃないでしょうか。はっきりいって新味なんかゼロに等しいんだけど、自分のスタイルを保持したまま自然体のロックを鳴らしているんですよね。この人も随分といい年だと思うんだけど、その分枯れた味わいと今までの若々しいところが無理なく同居してる感じ。それに私も年をとってきてパンク以降のロックってどんどんキツクなってるんですよね。だからこういう大らかさを湛えたロッケン・ロールの方が聴きやすい。さすがに便所に女はべらせてギター掻き鳴らすようなファンキーさはないけれど、それでも今の私には十分。今年のロックの中では指折りの一枚かと。
Bryan Adams/ROOM SERVICE(Badman Limited)CD
