ドイツのラッパー Jinx さんが今年の2月にフリーで出したミックステープ。
数自体それほど聴いているわけではないのであまりえらそうなことは書けないんですが、なんとなくヨーロッパのヒップホップって寂しげな雰囲気のものが多い印象がありまして。
んで、今作もジャケットはなかなかに爽やかですが、音の方は基本的に物憂げな暗さに覆われていて、明るい展開はほとんどない。
でもその暗い中でもきちんと緩急のある流れは出来ていて、柔らかなギターとメロディが印象的な “Sehnsucht” を中盤において一回緊張感をとくのもいいし、また逆に一番ハードな “Der Beste der Besten der Besten” を終盤においているので、全体が締まっている。
まぁラップ、トラック共にそれほど特徴のある人ではないので地味ではあるのだけれど、なかなかの好盤。