Unknown Artist / Untitled (Analogue Solutions) 12″

Unknown Artist / Untitled (Analogue Solutions)

今年に入ってからポツポツレコ屋に出回るようになったブート・レーベルの第1弾。

今作は作者も不明ならレーベルもよく分からないものながら、レコ屋ではそれなりに話題になった盤でして、というのも Paperclip People の “The Climax” をネタにした曲があるからなんですね。

で、ここで少し話が脱線するんですが、私が持っている “The Climax” って “Basic Reshape” とのカップリングの、ちょっと初期ジャングルに近いブレイクビーツが印象的な曲なんですね(今作では印象的なシンセのメロディがサンプリングされている)。
でも検索してみたらもう1曲、全然違う四つ打ちのヴァージョンもあるのね(こちらからは涼やかなシンセのフレーズがサンプリングされている)。これどちらもリミックスとは表記されていないんだけど、これってなにがどうなってるんですかね。
私基本的に遡って音源を聴くという事をしないので全然分からんのよね。

まぁいいや。

兎にも角にも今作の裏面には “The Climax” をネタにした曲が収録されておりまして、こう書くとネタに頼ったアイデア勝負の曲に思われるかもしれないけれど、今作はサンプリングしたフレーズを実に自然に取り込みながらも、エレクトロっぽいポコポコと鳴るスネアや、ミニマルながらも覚醒的なシンセを加える事で、また一味違ったデトロイト・テクノに仕上げていて非常に完成度が高い。

またパーカッシブな変則ビートを刻む A1 、扇情的なテック・ミニマルの A2 も同様によく出来ていて、ブートなどという事を意識させない素晴らしい作品になっている。

まぁ今作でアイデア出し切っちゃったのか、他の盤に関してはピンとこなかったので買ってもいないんだけど、それでも今作の作者が誰なのかは気になります。

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mirko loko / SEVENTYNINE remixes (Cadenza) 12″

mirko loko / SEVENTYNINE remixes (Cadenza)
http://www.cadenzarecords.com/

元 Lazy Fat People の片割れ Mirko Loko が今年の頭の方に出したシングルで、タイトル通り昨年出したアルバム『SEVENTYNINE』のリミックス盤。
そしてリミキサーが Carl Craig と Villalobos というかなり豪華な組み合わせなんですが、今作は両者とも期待を裏切らない素晴らしい出来でして、 Carl Craig の “Love Harmonic” のリミックスは軽快なパーカッションと扇情的なシンセでグイグイ盛り上げるテック・ミニマル、 Villalobos の “tahktok” のリミックスは原曲の子供の声のサンプルを軸にした、まるで鼻先をくすぐられているかのような心地よさのある柔らかなアンビエントで、双方とも Cadenza らしさから大きく外れることなく、それでもきちんと独自性を出している。

これは Cadenza レーベルの作品の中でも会心の出来なのではなかろうか。

あとデジタルだと Luciano のリミックスもあるんだけど、これはそのためにわざわざ買うようなもんじゃないです。

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CARL CRAIG & MORITZ VON OSWALD / RECOMPOSED New Mixes By Ricardo Villalobos & Carl Craig (Universal) 12″

CARL CRAIG & MORITZ VON OSWALD / RECOMPOSED New Mixes By Ricardo Villalobos & Carl Craig (Universal)

昨年出た Moritz Von Oswald と Carl Craig がカラヤンの曲を再構築した盤のリミックス盤。

Moritz と Carl Craig と Villalobos といえば、数年前の Rhythm & Sound のリミックスで、まぁ一応絡んでるといえなくもないんだけど、わりと今回のは、それぞれあのリミックス盤での自分の仕事のアップデートといった感じ。

まぁ私は例によってオリジナルの方は放置してほとんど聴いたない状態なので、原曲とは比べることは出来ないんだけど、 Carl Craig は今回もオリジナルをダブ・テックに料理しているんだけど、音使いが独特なのと、デトロイトっぽいコズミックな感覚がはっていて、非常にカッコよい。

しかし今回軍配を上げたいのは Villalobos で、初期のねっちこいリズムと、最近のドラム使いを融合させた今作のリミックスは、ダンサブルという点では Carl Craig に譲るものの、リズムのしなりが非常に素晴らしく、まだまだ Villalobos ののりしろを感じさせてくれる。

このリミックス盤は続かんのかのぉ~。

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Delia Gonzalez & Gavin Russom/Relevee(DFA)2LP

Delia Gonzalez & Gavin Russom/Relevee
http://www.dfarecords.com/

ここ最近、前から考えていたブログの移設作業をやっているんだけど、慣れていないせいか一向に進みません。一応年明けとともにリニューアルの予定がかなり絶望的。まぁ Seesaa に不満があって移すわけでもないので、イマイチやる気が出ないというのもあるんですけどね・・・・。

ということで、微妙に前のレコード。DFA といえば、いわずと知れたディスコ・パンク(って今もいうの?)を代表するレーベルなわけですが、まさか私がCDならまだしも、まさか12インチ買うとは思ってもみませんでした。とりあえず惹かれたのはリミキサーの豪華さなんだけど、内容の方もなかなか充実。
なかでも一番好きなのは Baby Ford 。かなりの活動歴になるベテランながらも、比較的初期からミニマルに片足突っ込んでる方ですが、ここでも約10分間うねるベースとキックが鳴り続ける、かなりディープなミニマルに作り変えられていて、私みたいな好き者はもううっとり。
他にもコズミックなテクノの Carl Craig 、びっくりするぐらい直球のディスコな DFA もいい感じなのですが、一番インパクトがあったのが本人たちのリミックス。ノスタルジックな音色のシンセがうにょうにょと鳴るほとんどリズムのない曲で、最初は「なんだコレ?」って感じなんだけど、気がつけばこれが一番聴いてるかも。
ちょっとオリジナルも聴いてみたいと思わせる盤ですね。

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RHYTHM & SOUND/SMY Remixes #4(BURIAL MIX)12″

bmx-4.jpg
http://www.basicchannel.com/

この前買ったシングルを簡単に。

一応1,2と紹介してきたこのシリーズですが、一個飛ばして4。
で、このシリーズもこれでいい加減最後だと思うんだけど、とうとう御代の Basic Channel 名義が登場です。
でもってもう一人のリミキサーが Carl Craig ってんだから、私としては “The Climax (Basic Reshape) ” よ再び、ってな期待をしてしまうんですが、正直そんなでもなかったです。まぁこの人だから悪かろうはずがないんだけど、もうお家芸って感じのミニマル・ダブ。それでも硬い感じの低音とやわ~い上モノとの対比は気持ちいいんだけど。

でもそれよりは個人的には Carl Craig でしょか。なんかこの人はいつも「ついに復活」っていわれてる気がするんだけど、今回はコズミックなダブ・ハウス風のトラックでなかなか新鮮。しかも終始淡々としてるのが逆にトリッピーでいい感じです。まぁ彼の全盛期を知らないので、これがふっかつかどうかは知りませんが。
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