Phil Kieran / Shh (Cocoon) mp3

Phil Kieran / Shh (Cocoon)
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テクノ聴いている人にはお馴染み Sven Vath 主宰のレーベル Cocoon から、 Phis Kieran のファースト・アルバム。
私はこの人の名前覚えたのは最近なんですが、どうやら2000年前後から活動しているみたいで、なかなかのベテランさんですね。

1曲目の “Cut Copy Waste” の、エレクトロっぽいビートと、テクノではあまり聴かない鋭角的なシンセの音(インダストリアルっぽいかな)に、最近の Cocoon はこういう方向性かぁ、などと思っていると、次の “Playing With Shadows” はミニマル・ダブだったり(でも重くない)、他にもアシッド・ミニマルだったり Cocoon らしい煌びやかな上モノのミニマル・テクノだったりと、曲のスタイルは多岐にわたる。

しかしそれが単なる器用貧乏に終わっていないのは、様々なスタイルを単に模倣するだけでなく、そこにきちんと独自性を盛り込んでいるからで、さすがに長いキャリアを積んだだけのセンスが感じられる。

あと全体的に聴きやすいのも好印象で、非常にバランスの良い作品だ。

Phil Kieran - SHH

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Minilogue / Animals RMX (Cocoon) mp3

Minilogue / Animals Remixes (Cocoon)
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昨年を代表するアルバムとなった Minilogue のアルバム『Animals』(過去記事)からタイトル曲のリミックス・カット。

まず最初は Luciano 。彼は最近オリジナルのトラックはほとんどリリースしないでリミックスばかりやっているような印象があるんだけど、もうすぐ出るアルバム用に曲溜め込んでたんですかね。まぁ完成度は全く落ちてないから別にいいのですが。
ということでこのリミックスも出来は上々で、彼らしいための効いたリズムと軽やかなパーカッションが交差するミニマル・トラック。中盤から原曲で使われていた、それ自体が踊っているかのように跳ねる上モノが入ってくると、どうしてもその印象で埋め尽くされちゃう感じはあるんだけど、まぁそれは元が強烈なだけにしょうがないか。

次の Tolga Fidan という人のリミックスも、基本パーカッシブながらさわやかなテック・ミニマルになっていて、こちらもなかなかの好リミックスながら、やっぱり上モノが入ってくるとその印象に負けちゃう感じ。

残る Beat Pharmacy も原曲の上モノを使っていはいるものの、ダブの音響で飲み込んでいて、この人がある意味一番うまく料理できてますかね。まぁ原曲とダビーな音響との水と油ッぷりがすごいけど、その分面白いリミックスにはなっています。

あとデジタルだともう1曲 Beat Pharmacy のリミックスが入ってるんだけど、こちらは普通のダブ・ミニマル。

Minilogue - Animals Remixes

Timo Maas / Subtellite Remix (COCOON) mp3

Timo Maas / Subtellite Remix (COCOON)
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Timo Maas までもが Cocoon から、っていうんで、世間はどうだか知らないが少なくとも私は大変驚いた『THE SUBTELLITE』(過去記事)のリミックス盤。

原曲は扇情的なシンセとクラシック・ギターの調べが実に素晴らしいテック・ミニマルだったわけですが、 Sharam のリミックスは、その印象的なシンセはそのままに、ボトムだけ太くしてフロア仕様にした感じ。なのでDJの方には使いやすくなったのかもしれないけれど、リミックスとしては中途半端で、これなら原曲の方が良いかな。

一方の Argy の方は、原曲のシンセを生かしつつも、ギターに思いっきりディレイをかけて重層的に重ねることによって、サイケデリックな音空間を構築していて、こちらはかなり面白い。今のパーカッシブ・ミニマルともリンクするリズムもカッコいい。

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Minilogue / Animals (COCOON) mp3

Minilogue / Animals (COCOON)
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一応昨年のミニマルについて、それなりに記事に連続性をもたせて振り返ろうかと思っていたんですが、一個でつまづくと、それ以降が遅々として進まないので、あんまり余計なこと考えずに紹介していこうかと思います。
っていうかもう2月にもなって、昨年を振り返るというのもアレなんで(さらに今年は年頭から注目リリース多いですからね)、ちょっと駆け足で。

昨年発表されたミニマル系のアルバムの中でも、特に高い評価を受けた Minilogue の2枚組みのファースト・アルバム。

元々トランス畑のほうで Son Kite 名義で活動していた人たちで、さらに発売が COCOON からとなれば、まぁ大体内容は想像できる感じですが、プログレッシブ・ハウスっぽいテック・ミニマル。
とはいっても、殊更派手な上モノで上げていくような感じのものでもなく、楽曲にそれなりの幅を持たせながらも、浮遊感のある上モノを使った柔らかな印象のものが多く、聴いていて非常に心地よい。しかも2枚目の方にはアンビエント・トラックばかり集められているので、さらに夢心地。

まぁ同じように昨年評価された Loco Dice の『7 DUNHAM PLACE』(過去記事)同様、ちょっと優等生過ぎる気がしなくもないんだけど、みなさんが評価するのも納得の完成度なのは間違いないかなと。それでも150分はさすがに長いけど。

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TIMO MAAS / THE SUBTELLITE (COCOON) mp3

TIMO MAAS / THE SUBTELLITE (COCOON)
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どうもこんばんは。自分でもびっくりするくらい小室哲哉逮捕に落ち込んでいる shooter です。ホントなら何か書きたいところなんですが、今は溜息しか出ませんよ。はぁ。

昨年 dubfire がいきなり m_nus からミニマルのトラックを発表して驚かされたものですが、今度は活動暦10年以上になるベテラン、 Timo Maas が Cocoon からリリースですよ。
っても、実は私 Timo Maas って全然聴いたことないんですが、自分の中ではなんとなく化学兄弟に近い立ち位置の人という印象があるんだけど、まぁとりあえずメジャー志向な人ですよね。

そんな人が Cocoon からというのは時代の流れを感じずにはいられないのですが、これがなかなかどうして、非常に楽しい曲になっています。
12分半の長尺曲が片面ワントラックのみ、というところに彼の気合が感じられますが、ゆったりとしたキックの上と扇情的なシンセを軸としながらも、何種類のパーカッションや様々なエフェクト、さらにはクラシック・ギターの音色などが、次々に現れ暴れまわっては消えていき、それが時には過剰なくらいの量で鳴るものだから、それだけで無理矢理盛り上げられてしまうのだけれど、テンポがゆったりとしている分、あまりやかましくなりすぎずにちょうどいい塩梅でまとまっており、意外に飽きずに何度でも聴ける。

Timo Maas はこの作品の後にも、 SANTOS との共作で、阿呆みたいに壮大なトラックをリリースしたりもしてるんで、もしかしたら今度気にかけておくべき人なのかもしれないなぁ。

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V.A. / Cocoon Morphs Tokyo (Cocoon) mp3

V.A. / Cocoon Morphs Tokyo
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今年の4月に womb で行われた Cocoon のイベントのコンピレーション。 Cocoon のコンピというと、毎年出ているアルファベットのやつがありますが、あちらがレーベルとの繋がりにそれほどこだわらないで旬の面子を集めている印象なのに対して、こちらは Cocoon のオール・スターといった趣。

なので面子的には相当豪華ではあるんだけど、個人的に Cocoon ってあまり好きではないので(気になるレーベルなのは間違いないけど)それほど期待してなかったんだけど、思ったよりは楽しめましたかね。

浮遊感のある上モノと、うっすら漂うオリエンタルな感じが心地よいテック・ハウスの Guy Gerber & Kalbata 、曲自体は結構地味なんだけど、ブレイクで上手く展開をつけている Tiefschwarz 、お得意のプログレっぽいミニマルの Pig & Dan 、 Cadenza からのパーカッシブなミニマルから一転、男声の声ネタが印象的なダークなミニマルの Schneider, Galluzi, Schirmacher 、美しく繊細なテック・ミニマルの David K と、どの曲も良く出来てる(Vath Vs Rother のだけは全然好きになれないけど)。

でもそれゆえに気になるのは、妙にドンシャリとした音作り。 Cocoon ってこういう音の作品が多い気がするんだけど、これってマスタリングしてる人が一緒なんですかね。すごく Cocoon 特有の音という気がするんだけど。

そしてその音作りで一番損してるように思えるのが Villalobos で、妙にビヨンビヨンしたベースの上に、うっすらとサンプリングされた女声コーラスがのるトラックは、出来としては全然悪くないものの、これが Villalobos っぽいかというと、ちょっと自分には彼らしさがあまりにも希薄なように思える。

まぁ所詮お祭り騒ぎの記念コンピなんで、あんまりどうこう言うのも野暮なのかもしれないけど、ちょっとこの音作りはどうにかしてもらいたいなぁ。

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DOMINIK EULBERG / BIONIK (COCOON)2LP

BIONIK
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今日は川崎のラゾーナに玉木宏が来るっていうんで見に行ったんですが、いやはや、流石の人気といいますか、凄い人だかりでしたね。でもあれだけ顔立ちがはっきりした人だと、遠くからでも分かりやすくてよかったです。

彼がデビュー・アルバムを出したときからずっと話だけは出ていた Cocoon からのセカンド・アルバム。とはいっても出たのは昨年ですが。
このアルバムの前に出た編集盤『Heimische Gefilde』がプログレ/トランス系のミニマルに近づいていたので、それが今度は Cocoon からとなれば、その方向性はさらに強まるのではないかと思っていたんだけど、今作は意外な事に初期のダブ・テックに立ち返った内容。とはいっても初期に比べると、緩やかなアンビエンスを中心としたメロディアスなトラックが多いんだけど、どの曲も非常に硬質なリズムを軸にしている為に、聴いた印象としてはかなり硬派で、これが実にカッコ良い。っていうかですね、とにかくそのリズムの音の硬さが最高でして、もう私はそれだけで満足という感じです。あとD面の2曲のようなハードな曲がもう少しあればいうこと無しなのですが、それは今後に期待しましょう。
因みにCDにのみ収録されている3曲は、いずれも border community みたいなので、それが入るとまた印象変わるのではないかと。個人的にはアナログの方がオススメですが(見開きジャケットだし)。

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PIG & DAN / IMAGINE (COCOON)CD

IMAGINE
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少し前に Underworld のリミックスを担当したりして、なかなかに高い注目度を誇るユニット Pig & Dan の、多分オリジナルとしては初となるアルバム。
エレクトロ・ハウスっぽい、でもテックで軽快なリズムのうえに、トランシーなフレーズが徐々に折り重なっていって、後はその音の抜き差しで展開をつくる、まぁつまりは今時っぽい音満載なかんじですね。確かに隙のないつくりは完成度高いし、ミックスこそされていないもののノン・ストップで進むので、それなりに気持ちよく聴けるんだけど、やっぱり自分の主食にはならないなぁというか、こういうのはたまに聴ければ十分かな。やっぱり上モノ作りこみすぎて隙間がなさ過ぎるのと、音響、リズム的に淡白なのがどうしても気になります。
でもこういうの普通に聴けるようになっただけ、自分も随分変わったなぁと思います。

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@TOWER JP

AFTERNOON COFFEE BOYS/GLITCHES BREW(COCOON)12″

cor12_022.jpg 
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なんか最近やる気が出なかったんで更新さぼってたんですが、ぼちぼちまたちゃんとやろうかと。
そういえば LOOPA のも宙ぶらりんなまんまだった。ん~、まぁいいや。
とりあえず手始めにあんまりお勧めじゃないのを(笑)。

Tony Rohr と Tim Xavier の二人が一体どういうタイミングで評価が上がりだしたのかっていうのは、この二人の事をよく知らない私には分からないんでけど、やっぱり決定的だったのって二人のユニットのデビュー作である『Dark Blend』だったと思うんですよね。
で、その後も Tim Xavier の方は Ltd400 というレーベルを始め、Tony Rohr も最近アルバムを出したりとさらに評価を上げた中でのセカンド・シングル。

っつうんで当然こちらの期待も大きくなるわけなんですが、これはちょっと外れかなぁ。
前作の何が良かったって、とんでもない出音の低音と、細かく刻まれるリズムが生み出すドロドロとしたグルーヴだったんだけれども、今回はそこら辺がどうも弱いんですよね。
それに COCOON だからなのかそうじゃないのか、今作は全体的に妙にブリーピーで、そのおかげで余計ドロドロしたっちゃぁしたんだけど、ここまでトビトビだと私には好きになれないです。
[Tracklist]

V.A./Cocoon Compilation E(Cocoon)CD

compilation_e.gif
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昨年のborder communityの成功の余波って色々あるんだろうけど、元々ジャーマン・トランスなSVEN VATHにとっては明らかに活動がしやすくなったと思うんですよね。
そんな中リリースされる毎年恒例のレーベルコンピ。内容の方もトランスっぽいのから、アシッドやエレクトロなど旬のサウンド。しかも参加アーティストもかなり豪華。
でもこのアルバムあんまり面白くないです。これを聴いていても、ここから何かが動き出しそうな予感というものが全くないんですよね。しかも曲の方も、この参加アーティストからすれば並の出来といったものが多いし。だからショウケースとしても少し物足りません。
それでもDominik EulbergJames Holdenの仕事振りは流石ですが。