Dominik Eulberg/Flora & Fauna(TRAUM)CD

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http://www.traumschallplatten.de/

クリック/ミニマル・ハウス以降、頭角をあらわしてきた人にはヴィラロボスを筆頭にキャリアのある人が少なくないけど、このドミニク・ユーロバーグも10年近いキャリアのあるベテラン。そんな彼の初のアルバムがこれです。
以前少し紹介したシングルはあまり印象に残らなかったけど、これはダブ・ハウス中心でかなり良いです。
とにかく1曲目の”Die Invasion Der Taschenkrebse”が出色の出来。心臓の鼓動を思わせるキックの音に、まるで鼓動が徐々に早まるかのようにベースや様々な音が重なっていく。けして派手な上モノとかを使っているわけじゃないんだけど、しっかりと聴かしてくれます。そしてこれはアルバム全体にいえるんだけど、この人はフックの作り方がとても上手いですね。それもよくあるシンセ音やドラム・ロールとかじゃなく、例えば1曲目では車の急ブレーキのような音や、2曲目ではカメラのシャッター音なんかを巧みに使ってる。だから一聴すると地味のようにも思えるんだけど、結構頭の中に残っていて何度も聴きたくなってしまいます。そういった意味ではロバッグ・ウルーメに近いともいえるけど、こちらの方がよりフロア仕様。勿論硬~いキックとベースが織り成すリズムも素晴らしいです。
これは是非アナログで欲しかったところだけど、アナログは7曲しか入ってないのよね。

試聴
[Tracklist]

Rhythem & Sound/SEE MI YAH(BURIAL MIX)7″Set

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http://www.basicchannel.com/

ネットで見つけてから待ちに待っていたヤバイブツがとうとう届きました。昨年コンピを2枚も出したと思ったらもう新作ですよ。しかも初の7インチでレーベルの14番から20番までの7枚組み!これを3月に1CDと1LPで出すみたいなんで、このBOXセットは限定だって。
っていうかね、私昔からBOXセットって弱いんですよ。やっぱ限定ものが多いんで購買意欲そそられちゃうんですよね。そのわりに聴かないんだけど。そういえば去年買ったニルヴァーナもボン・ジョヴィも1曲も聴いてないや。こんな私としては月間カラフトみたいな形が一番よいのだけれど、まぁそんな話はいいですね。
レゲエ、ダブのさまざまな形を追求してきたこのレーベルが今まで7インチを出していなかったというのはかなり意外だったんだけれど、さらに今作は同一のトラックに様々なシンガーが歌をのせる、所謂ワン・ウェイもの。
とかなんとかもっともらしい事を書いてはおりますが、私も今PCに録音しながら聴いている状態なので細かい事は言えません。まぁ、いつものリズム&サウンドです。ということは最高という事です。
最初はトラックが同じだと飽きるかなと思ったんだけど、そのトラックの心地よさはもちろんの事、各曲4分程度なので全然飽きませんね。
あぁ、こういう素晴らしい低音音楽を爆音で聴けるような家に住みたいなぁ・・・・・・。

B0007DHOIQ See Mi Yah
Rhythm & Sound


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FOREVER SWEET/GEBEN & NEHMEN(ladomat 2000)2LP

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http://www.lado.de/

基本的に今まで歴史的な縦の繋がりとか、同時代的な横の繋がりとかを気にして音楽を聴いてこなかったので、びびんばさんがやってたケルン特集は非常に勉強になりました。

そこで紹介されていたのがこのフォーエバー・スウィート。現在入手困難みたいだけど都内某店で新品見つけました。しかもアナログ。

このアルバムが発売された98年って、私は多分まだメタルとしてテクノを聴いていた頃なので(今もあまり変わらないけど)ハード・ミニマルかドラムン・ベースばかり聴いていたので、こんなミニマル・ハウス作品はまったく知りませんでした。
びびんばさんが「ポップで艶っぽいハウス」と書いているので聴く前は耽美的な感じをなくしたルオモみたいのを想像していたんだけど、全然違いましたね。確かに1曲目の”DON’T SPEAK”なんかは随分お洒落な感じで想像したのに近かったんだけど、私が一番耳についたのは太いベース・ラインですね。2曲目の”TRUE BLUE”なんか特にそうなんだけどダブからの影響が強く感じられて、その太いベース・ラインが強烈なグルーヴを生み出してる。そして浮遊感のある洗練された上モノと合わさって、非常に空間的な広がりを感じさせてくれます。あと、確かにとっつき易いポップさも兼ね備えてますね。
しかしこれが6年以上も前の作品とはなかなか凄い。多分新譜として聴いても全然問題ないのではないかと。

CD2枚

V.A./ONLI FOE The MIND STONE LOMG
漢/導~みちしるべ~

JAY-Z AND LINKIN PARK/COLLISION COURSE(Warner)CD+DVD

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http://www.linkinpark.com/

まず最初にDVDの方から先に見たんだけど、リンキン・パークの面々のはしゃぎようが凄いですね。彼らの笑顔を見ていると大人に騙されている子供そのものといった感じです。それに比べジェイ・ジーの面の憎たらしい事。やはり私はこの人、あんまり好きになれません。
 
去年の音楽界といえばマッシュ・アップ、というのが浮かぶと思うんだけど、その代表作として挙げられるのがデンジャー・マウスの『The Grey Album』。これはジェイ・ジーの『The Black Album』のアカペラと、ビートルズの『The White Album』からのサンプリングで作られたトラックを組み合わせたもの。これを今さらながらに本家がパクッたのが本作ですね。
 
リンキン・パークの『meteora』って超合金のようなカッコよさがあったと思うんだけど、今作はさながらDX超合金のよう。内容自体はビックリするくらい違和感なく融合していて、それが逆に退屈に思えなくもないんだけど、この2組を混ぜちゃおう、って思うところが凄いというか。市川哲史先生(今は何されてるんでしょうか)言う所の「貧乏なゴージャス感」があって、アメリカ人ってやっぱすげ~なぁ~、なんてあほみたいに思います。

因みに『The Grey Album』はここから落とせます。

the brilliant green / GOODBYE AND GOOD LUCK(Sony)CD

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http://www.ken-on.co.jp/tbg/
 
で、普通スーパーカーというとびびんばさんのようにくるりを連想するのが普通だと思うんですが、私はブリリアント・グリーンが思い浮かぶんですね。スーパーカーとブリリアント・グリーンって同じソニー系列だし、方向性もギター・ポップという打ち出しだったのでわりと近い所にいるバンドだと思っていたんですけど、今ではえらいかけ離れちゃいましたね。
 
これは彼らの2枚目のシングル。そしてリーダーの奥田俊作をして「音楽の神に出会った」とまで言わしめた作品です。デビュー作の『Bye Bye Mr.Mug』はさわやかなギター・ポップだったのだけれど、今作では一気に重厚感が増して、というか随分暗いんで発売当初驚いた記憶があります。しかも3曲目なんか葬式の歌だし。しかしこの英国的な湿り気をここまで前面に出した作品も最近あまりないだけに、聴き込むうちにズブズブとはまります。
 
とは云いつつも私は軽快なギター・ポップの”MISTER MOON”が一番好きなんですけどね。この曲のためだけにシングル買ってもまったく惜しくないと言い切れる名曲です。

スーパーカー/cream soda(dohb discs)CD

cream soda
http://www.supercar-net.com/

ちょっと今さらなんですがスーパーカー解散ですってね。デビュー当初から評価の高いバンドだったけれど、個人的にはアルバム単位では納得できる作品がなかっただけに残念な気もするし、だから逆にどうでもいいような気もするし。
そんな私は未だにこのデビューシングルが一番好きです。デビュー当時の彼らを語る際によく「純粋」さみたいな言葉が良く出てきていたけれど、それが音に焼き付けられているのってこの盤だけだと思うんですよね。ここにある純粋性やつたなさって『スリーアウトチェンジ』では見事に消え失せてたからね。特にアルバム未収録の”LOVE SONG”なんてホント胸キュンモノです。
しかしフルカワミキさんの歌うこの曲がスーパーカーの中で一番好きな私は、あまり彼らの良い聴き手ではないのかもしれませんね。

CD14枚、LP1枚、12インチ8枚

the mole/notes from the desktop of my mind
ANDY VAZ/Shrinking Cities ep
ROBAG WRUHME VS. JAY HAZE/CONTEXTERRIOR 9
SKAT/THE DAY WE MET
mathew jonson/TYPEROPE EP
CHATON+HOPEN/DINKY/mentalgroove 8
nejel mongrel/Schizo Tears
FYM/Friendship e.p.
FOREVER SWEET/GEBEN&NEHMEN
100s/OZ
JAY-Z AND LINKIN PARK/COLLISION COURSE
Snoop Dogg/Rhithm&Gangsta
The Vanishing System
Eivind Aarset/Connected
BOLA/GNAYSE
burger/ink /las vegas
HAIKU D’ETAT/COUP DE THEATRE
Limited Express(has gone?)/Makes You Dance!
OCTAVE ONE/THE THEORY OF EVERYTHING
武藤正幸/いるはずのない場所へ
MAKKENZ/わたしは起爆装置なわたしか
りんご/りんごのりんご
Hideo Sasaki/FROM OZ VOL.1

CARI LEKEBUSCH/THE ARCHITECT(Truesoul)CD

the architect
http://www.lekebuschmusik.se/

昨年のテクノってなかなか豊作だったと思うんだけど、どれもイマイチ決め手に欠けたというか、傑作が多かったかわりにその年を代表するようなアルバムが少なかったように思います。これもそんな印象でしょうか。
カリ・レケブシュといえばスウェディッシュ・テクノを代表する存在ですが、今回の新作は自身のH-PRODUCTIONSからではなくアダム・ベイヤーのTruesoulから。Truesoulといえば、ハード・ミニマルで鳴らしたベイヤーが突然デトロイト・フォロアーになったアルバム『Ignition Key』を発表するために立ち上げたレーベル。で、この2作ってわりと似通った雰囲気が感じられるんですよね。
今までのレケブシュってハデめのハード・ミニマルというような印象だったのだけれども、今作ではがらりと作風が変わって全体的に柔らかくなった感じなのだけれども、これがとても良い。まず1曲目のタイトル・トラックのゆったりした始まりからして今までと違うのだけれども、意外とハウスからの影響が感じられるんですよね。そして今までのガシガシしたたてノリではなく、艶やかともいえるグルーヴがとても心地よい。そして曲全体を包み込むような穏やかなストリングスがまた美しい。でも彼がまんまハウスに鞍替えしたのかというとそんな事はなくて、音の作りはしっかりとテクノなんですよね。
これ以降もBPMが抑え目のトラックが続くんですが、ストリングスを入れたからといって彼までもがデトロイト・フォロアーになったわけではなく、きちんと独自の世界を作り上げていてもう素晴らしいの一言です。
でね、ここまでなら昨年を代表する名盤に相応しかったと思うんだけど、中盤以降、最近の彼の傾向であるエレクトロ路線の曲が続くんですよね。で、これがちょっとなぁ・・・。まぁ、出来自体は全然悪くないのだけれど、前半の素晴らしさと比べるとどうも。でもさっき書いた艶やかなグルーヴというのは変わらないので、作品の流れは良いんですけどね。
今度はぜひアルバム全部1曲目のような路線でいってほしいなぁ。

あと彼のサイトからミスティック・レター・K名義で、オールドスクールなブレイク・ビーツのミックス音源が落とせます。これが彼のルーツが垣間見えるようでなかなか興味深い。

XINLISUPREME / Zouave`s Blue

Zouave`s Blue

個人的にはビーズメルト・バナナと共に国内最高のロックを奏でていると思っている2人組、シンリシュープリームの以前チラッと紹介した新曲。しかもありがたいことに、CD形式ではなく彼らのサイトからのフリー・ダウンロード。
 ファット・キャットからのデビュー・アルバム『Tomorrow Never Comes』では、ノイズとエレクトロニカとロックがごちゃ混ぜになったような音楽を披露していたけれども、続く『Murder License』ではロックっぽさがより強まっていた彼らなのですが、今回の曲はもう正にロッケン・ロールな感じ。もちろん今までどうりヴォーカルは入ってないしノイズもバリバリなんだけど、ここまでドライブ感のある曲ってあんまりなかったんではないでしょうか。
しかも現在ニュー・アルバムをレコーディング中とのこと。ということは今年中には聴けるんでしょうか?