KEN ISHII/SUNRISER
GEOFF WHITE/NEVERTHELESS
mike shannon/STAIREAYS ep
Villalobos/Fizheuer Zieheuer
OSVALDO/no more vampires ep
My My/SONGS FOR THE GENTLE
NARCOTIC SYNTAX/provocative percussion
LEE VAN DOWSKI & QUENUM/AS TOLD ON THE EVE OF…
MOCHIPET/DISKO DONKEY
V.A./back to back
HERBERT/100 lbs
JOHN TEJADA/CLEANING SOUNDS IS A FILTHY BUSINESS
SI-CUT.DB/Live at Rhiz
CD1枚
JOE CON/AWAKE & DREAMING
ウィノッドにて
burger/ink /[las vegas](matador)CD
http://www.matadorrecords.com/
このアルバムは随分前にびびんばさんがケルン特集やってる時に紹介していて、気になって買ったはいいものの、気が付けば2年近くも寝かしていたというもの。
とりあえず聴いた最初の印象としては想像以上にユルイ。自分の中で Mike Ink ってミニマリズムの権化みたいなイメージなので(実は全然聴いたことないんだけど)もうちょいハードなの想像してたんだけど、非常におぼろ気な音像のミニマル・ハウス。しかしリズムの方は強烈にダブを感じさせる太いもので、しかしそこから立ち上るような淡い上モノとの対比が実に心地よい。今の人でいうと Lawrence に近い感じ。でもここまでのリズムの太さはないなぁ。
それにしてもこれが今から10年も前のアルバムとは驚きですね。今聴いても全然古びてない。まぁそれだけこのアルバムが凄いってことなんだろうけど、この10年のエレクトリック・ミュージックの進化って何だったのかなぁ、なんて思わなくもない・・・・。ってちょっと大げさか。
tacky/040922(spluck)CDR
え~と、これは何で買ったのか全然覚えてないんだけど、なんとなく聴いてみたら良かったミックスCD。
とにかく1曲目の alva noto + ryuichi sakamoto の曲のピアノの美しさに引き込まれてしまうんだけど、その後もゆったりしたエレクトロニカが続き、それがいつの間にかクリック・ハウスへと流れて、終盤はブレイク・ビーツという構成。こう書くと比較的展開が急なのかと思われるかもしれないけど、音色やグルーヴで曲をミックスするのではなくあくまで雰囲気で繋いでいるので、全体のムードは驚くほど統一されてる。
まぁそんななんで勿論踊るのには適してないんだけど、家で聴く分にはこれぐらいゆったりしたミックスCDがあってもいいんじゃないかしら?
CD5枚、12インチ2枚、10インチ1枚
CONVERGE/no heroes
brutal truth/ sounds of the animal kingdom|kill trend suicede
DONNACHA COSTELLO/6*6=36
ANDERS ILAR/NIGHTWIDTH
Cornelius/SENSUOUS
DITCH&NAP/op.disc008
ian simmonds/Standing man ep
dante & dhula/gallery 001
THOMAS SCHUMACHER/HOME(SPIEL-ZEUG)CD
この人の作品ってアルバムとかシングルとかそれなりに持ってるはずなんだけど、不思議と印象に残ってないんですよね。っていうか未だに “When I Rock” のインパクトが強いんだけど、ん~、あれはさすがに古いか。
ということで、ずいぶんご無沙汰感の強い Thomas Schumacher のニュー・アルバム。なんか世間じゃあんまり話題になってない感じがするんだけど、私はけっこう愛聴してます。
まぁ内容の方は簡単に書くと、クリック以降の音色でアシッド・テクノやってるような感じで、「おまえもかっ」てな感は無きにしも非ずですが、まぁ現在ベルリンにいてミニマルからの影響を受けるなって言う方が無理な気がします。
それに音の方も単に時流に合わせたものではなく、ずっしりとしたサウンドの重めの物ながらダンサブルな軽快さというものは失われておらず、そこはさすがベテランといった感じ。しかも “Red Purple” なんて Border Community みたいな雰囲気があったりとなかなか侮れない。
個人的には Pascal feos の『Synaptic』(過去記事)くらいは話題になってもいいと思うんだけど、どうでしょう?
FUCKPONY/Children of LOVE(Get Physical)CD
どうも Jay Haze ってポップを志向するわりにはそれを妙に捻ろうとするものだから、結局のところよく分からない、という印象があるんだけど、 Samin とのユニットである Fuckpony はいつになくストレートな作風ですね。
というのもこのアルバムは元々自分たちなりにシカゴ・ハウスやデトロイト・テクノを掘り下げる意味があったらしく、前半こそいつもの Jay Haze らしい捻くれエレポップ色が濃いものの、後半はなかなかファンキーでかっちょいい。
でもやはりこの人らしい奇妙なネジレみたいなものが色々と感じられて、そこがやっぱちょっと苦手かなぁ。どうもこの人とは合わんみたい。残念。
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BASEMENT JAXX/CRAZY ITCH RADIO(XL)CD
http://www.basementjaxx.co.uk/
どうも最初、今回のアルバムは色んなタイプの曲を詰め込むためにラジオ仕立てにした、という話を聞いたときは不安だったんだけど、ん~、それは半分当たりでしょうか。
Bassment Jaxx といえば初期のラテン・ハウスに留まらず、アルバム発表毎に明確な進化を示してきたグループなわけで、そこは好き嫌いとは関係ないところで評価していたんですよね。でも今回のように1枚に色んな曲を入れるというのは今までのまとめ的なものにも思えるわけで、つまりは統括という名の停滞を意味しているのではないかと思ったわけです。
そして今作は実際以前のようなラテン・ハウスが数多く収録されていて、いくつかバングラっぽい音色などが聞こえて新味を感じさせるものの、特にコレといった新機軸のない、はっきりと停滞を示した作品ではないでしょうか。しかも言うほどごった煮な感じないし。
しかし色々と文句を垂れつつも、このアルバム結構好きです。というのもね、ダンス・グルーヴの中に色んな要素を詰め込みつつ、でもポップに聴かせるという曲作りは、やっぱりこの人たち上手いですよね。それにラジオ仕立てを謳ってるだけあって流れもいいし。さらに後半になると高揚感を下げずにメロウさを足すとこなんかかなり好き(”Everybody” 最高!)。
まぁそれでも彼らの最高傑作とは絶対に思わないけど、意外に Basement Jaxx の入り口としてはいいアルバムではないでしょうか。
CD1枚
AOKI takamasa/PARABOLICA
Struggle For Pride/You Bark, We Bite.(TAD SOUNDS)CD+DVD
ライヴを見たことのない者にとってはある種の都市伝説のようにも思えた Struggle For Pride の、待望のデビューアルバム。彼らはよくテクノやハウス、ヒップ・ホップにロックやハードコアなどが混ざり合った今の東京のシーンの代表のように扱われることが多いけれど、正直このアルバムの音からそういった背景を読み取るのは難しい。
冒頭の Kahimi Karie による手紙の朗読や、続く MSC から Mic Space の二人を招いた “Blockpain” などにはその越境性を見て取れるが、後はひたすらノイズの嵐といった感じ。しかしその凄まじいノイズを鳴らすギターとけたたましく鳴るドラムの中で、埋もれそうになりながらも叫び続ける今里のヴォーカルが素晴らしく、私が始めて聴いたときに思い出したのは Nirvana の『From the Muddy Banks of the Wishkah』の冒頭での Kurt Cobain の叫び声で、特に具体的に何が似てるというわけではないのだけれど、その声から発せられる生命エネルギーの強さに非常に近いものを感じる。つまりは私にとって Struggle For Pride は曲やメロディを聴いたりとかいうことではなく、その演奏から発せられるパワーをひたすら浴びるといった類の音楽。しかしそのパワーたるや凄まじく、最近の作品でこのアルバムに匹敵するパワーを持っているものはちょっと思い浮かばない。
そして今里はバンドについてよく「遊び」だと言うけれど、好きな遊びだからこそここまでの力を注ぎこめるということなのか、ここまでパワーを使わなければ遊びも真剣にできないという意味なのか、どちらにしてもこのアルバムには、今という時代の空気が目一杯詰め込まれているのは間違いない。
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