PORTISHEAD / THIRD
最近細かく買いすぎだな。
懐かしく新しい光、そう・・・・・・僕達は無邪気にそれを「朝」と名付ける
PORTISHEAD / THIRD
最近細かく買いすぎだな。
このブログでは何度も紹介している Spectral の、親レーベルである Ghostly International と、アニメチャンネルである Adult Swim との共作によるフリーダウンロードのコンピレーション。
どうやら全部が全部 Ghostly 所属のアーティストじゃないみたいなんだけど、基本はやっぱり IDM/エレクトロニカ。総じてクオリティは高いんだけど、2,3分台の小作品がほとんどなせいか、印象に残るのが少ないというのが正直なところ。
しかしそんな中で抜群の冴えをみせるのが Osborne で、ねっとりとした四つ打ちのリズムにヴォコーダー・ヴォイス、そしてハンド・クラップに上モノの哀愁のメロディと、全てが定石通りにも思えるスロー・ファンクながら、絶妙な落とし所によって見事に古臭さを回避している。こんなもの聴かされたら、間もなく出るアルバムへの期待が弥が上にも膨らみますわ。
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“V.A. / Ghostly Swim (Ghostly International)mp3” の続きを読む
Funzion 名義でも活動してる Alejandro Mosso によるプロジェクト、 E. Bridge が Sushitech Purple から昨年出したダブル・パック。
参加しているリミキサーが Dandy Jack に、 Digitaline のメンバーでもある Gregorythme という時点で分かる感じもしますが、 Cadenza っぽいオリエンタルなテック・ミニマル。いってしまえばそれ以上でもそれ以下でもないという感じはあるものの、シャープなキックの上にラテンギターが乗る “Altossucios” に、パーカッションによる起伏と淡いメロディで引っ張る “Puente Del Inca” 共に、完成度は申し分ない。それに Cadenza フォロワーの多くがそうであるように、この作品も、ゆったりとした作りの Cadenza に比べ、機能性という面ではむしろ上で、あとはここに強烈な個性が加われば、とは思うものの、次の作品も聴いてみたいと思わせるには十分な出来。
Fantastic Plastic Machine のミックス・シリーズである「Sound Concierge」の第10弾になる本作は、副題にあるとおり日本語詞の曲ばかり集めたもの。
そんな和モノオンリーのミックスなんて、一体何年前のコンセプトだよ、っていうのか正直なところなんだけど、未だに日本語詞の曲は現場で市民権を得られていないということなんでしょうね。
でも、こういうコンセプトなのであれば、やはりオフィシャル・リリースだとキツイのではないかというのが第一印象で、やはりクリアランスに苦労したのか、わりと定番曲か微妙に古い曲ばかりなのよね。今更 “東京は夜の七時” とかいらんでしょ。
それに日本語詞の曲にフロアでの市民権を与えたいというのなら、むしろ海外の曲とミックスするべきであって、こんなのは洋楽コンプレックスの現われとしか思えない。
さらにいえば、基本的にインストであるハウスでそんな状況になるとは考えにくいけど、このような日本語詞の曲を推し進める動きが加速して、現在の所謂「日本語ラップ」のように、日本のしか聴かないような餓鬼ばかりになったら、私はそっちの方がよっぽど嫌だけどね。
なんか飛躍しすぎなな文句ばかりずらずらと並べてしまいましたが、単純にミックスCDとしては、後半のハウス的な盛り上がりが良くて、なかなか悪くないミックスだとは思います。
嵐 / Dream “A”live
坂本真綾 / トライアングラー
・・・・。
今日から目出度く11連休なんだけど、何も予定がないんだよね。引篭るか。
各所で話題になっていたので、今更といった感じではありますが、浜崎さんのリミックス盤。蔦谷行ったら金のほうがなかったので、銀しか聴いてないです。
浜崎あゆみに限らず avex のリミックス盤って、いかにもなトランスやハード・ハウスに混じって、必ず「おっ」と思わせるような人がリミックスをやっていて、例えば浜崎あゆみなら ORB がリミックスしてたなんてこともありましたが(Thomas Fehlmann のサイトのリミックス欄に Ayumi Hamasaki の名前があるのが妙に可笑しい)、ここまでクラブ寄りに振り切った人選というのはずいぶんと思い切ったなという感じです。まぁこの人選が浜崎さん本人の趣味とはとても思えないから、普段浜崎あゆみを聴かない人たちも取り込みたいという戦略なんでしょうか。
わりと今勢いのある人たちを集めた金に比べると、よくいえば安定感のある、悪くいえば一昔前の人たちを集めた感じの銀なんですが、予想以上にヴォーカルをそのまま残した人が多くて、だからなのか中途半端なのが多いですね。どのトラックもリミキサーの個性というものは感じ取れるんだけど、かといって普段の作品に比べて面白いかというとそんな事ないし、浜崎あゆみの歌を盛り立てるようなリミックスもないし。唯一、素直にキャッチーなハウスに仕立てた DAISHI DANCE のが一番良かったかなぁ。
あと意外なところでは、 BLACK STROBE のゴシック・エレクトロと、浜崎あゆみの金切り声が相性良かったかしら。
でも総じていえば企画倒れな感は否めなくって、やっぱり唐突な異種間交流はいい結果を残さないって事ではないかと。
あと蛇足ながら、ここまで豪華面子を揃えておきながら、ミニマルとダブ・ステップの人は誰も参加してないのよね。やっぱりミニマルのポップ化って無理なのかなぁ。
8th Wonder / ケルベロスからの手紙
Natural 9 Nation / 親不孝三十六房
DJ ISSON/NORIKIYO / RE-ROLLED UP 28 BLUNTS
まだ嵐の初回盤を買い逃したショックから立ち直れません・・・。
luke abbott / tuesday ep
THE MODEL / FOUNDATION
SAMMY DEE / PERL68
BUTANE / Becoming
dublee & Den / op.disc 019
Tadeo / Cosmos remixes
soulphiction / the chocolettes one
SCUBA / A MUTUAL ANTIPATHY
油断してたら、嵐の初回盤すっかりなくなっちゃってるじゃないか。今日店10件くらい回ったのにどこにもないんだもん。もう最悪じゃ。やっぱ予約しないとダメなのかなぁ、はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
Dafluke といえば、2005年に出した、彼にとって初のヴィニール・リリース(この前にデジタルで1作出してる)である『Glances And Stares』が非常に印象に残っているプロデューサでありまして、その Akufen というよりは、むしろ Smith N Hack を引き合いに出したくなるような、つんのめり感のあるサンプリングと、それでも軽妙さを失わないトラックの素晴らしさに、自分の記憶に深く刻み込まれた名前なんでありますが、そこから何の音沙汰もないまま、1年半以上の間を置いて、自身のレーベルから出されたのが本作。
大別していえば、これも前作同様カット・アップ・ファンクという事になるんだけど、リズムがあまりミニマルでは聴かれないような音作りがなされていて、その水っぽい音はむしろディスコ/ニューウェーブに近い感じ。しかし軽妙さは相変わらずで、切り刻まれた女声サンプルとの絡みは実にファンキーで、相変わらず変な音作る人です。
リズムを硬いものに差し替えて、サンバっぽいブラスを加えた [a]pendics.shuffle によるリミックスも非常に楽しいものになっていて、まぁその分B面の2曲が若干地味な印象は否めないものの、それでも Dafluke の独自性が感じられる素晴らしいシングルではないかと。
http://www.myspace.com/circuscompany
カナダ出身のプロデューサである Stephen Beaupre は、一般的には Deadbeat とのユニットである Crackhaus で知られているのではないかと思いますが、ソロでも数は少ないながらも、 Crackhaus に近いサンプリングのカットアップを駆使したミニマル・ハウスをリリースしていて、そんな彼が、何故かフランスの Circuscompany からリリースしたシングルが本作。
Circuscompany といえば、同じフランスのレーベルでも、一際はっちゃけていた Karat や、逆に地味渋だった Telegraph (サイト見たらドメインが売りに出されてたんだけど、もしかして潰れちゃったの?)に比べると、その間でのらりくらりとやっている印象があるんだけど、今作もそんな感じで、一瞬今時のニュー・エレクトロに影響されたのかしら、と思わせるものの、しかしそんなことはすぐにどうでもよくなるようなフニャフニャ具合が気持ちいい脱力エレクトロ。今迄からするとけっこうな方向転換だと思うんだけど、所々で見せるサンプリングのセンスは流石と思わせるものだし、のらりくらりとしながらも、きちんと盛り上げてくれる秀曲。
裏面の “STUTTER” も流れるようなシャッフル感が気持ちい4つ打ちのトラックで、周りと同化しているようで、実は誰ともかぶってない様は実に痛快。相方の Deadbeat も最近躍進目覚しいし、ここらでまた Crackhaus やったら凄いものができるんじゃないかしら。