pepe bradock / LES AVENTURES DE PEPE BRADOCK (Atavisme) 12″

pepe bradock / LES AVENTURES DE PEPE BRADOCK (Atavisme)
http://www.atavisme.com/

2007年に『RHAPSODY IN PAIN』(過去記事)で復活して以降、わりと実験的なリリースの続いていた Pepe Bradock なんですが、ここにきて満を持してのダンス・トラック。

とはいっても、コレの前に International Pony のリミックス(過去記事)があったので(さらにその前には Pete Namlook のリミックスもあったし)、それほど衝撃はなかったんだけど、前作『Pistes Insolites Vol.2 : Intriguing Feathered Creature』(過去記事)では、上モノだけでダンス・グルーヴを作り出していたわけで、今作のようにしっかりとしたリズムが入るとさらに格別。寄せては返すような上モノも非常に美しい。
裏の “HINTS OF DELUSION” は、前3作を踏襲するような、リズムのない曲なんだけど、さらに楽曲性が高くなっていて、これまた素晴らしい。傑作。

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INTERNATIONAL PONY / THE SWEET MADNESS EP (COLUMBIA) 2LP

INTERNATIONAL PONY / THE SWEET MADNESS EP (COLUMBIA)
http://internationalpony.com/

DJ KOZE 、 COSMIC DJ 、 EROBIQUE の3人によるユニット International Pony のアルバム『Mit Dir Sind Wir Vier』からのリミックス・カット。

以前このユニットは『bass is boss』という素晴らしいリミックス盤を出しておりますが、今作でも JackmatePepe Bradock という、実に分かってらっしゃる人選。

Jackmate に関しては、もう何度も書いているんですが、元々 Michel Baumann がシカゴ・ハウスからの影響を反映させる名義だったのが、デトロイトからの影響も反映させるようになっていて、今回のリミックスもその流れ。流麗なストリングスと、コズミックなシンセでぐいぐいともりあげるデトロイトっぽいディープ・ハウス。
一方の Pepe Bradock の方も、以前を思わせるくぐもったキックの音と、それと相反するような抜けの良いスネアの組み合わせによるディープ・ハウスで、それほど分かりやすくデトロイトっぽい記号が使われているわけではないんだけど、それでもデトロイトを感じさせるトラックになっていて、ここ何作かのシングルでの実験が、ただの実験で終わっていないのがよく分かる。

そういえばこの二人、現在のエレクトロニック・ミュージックの中でも注目に値する人物なのはもちろんなんですが、両者ともに奇形なディープ・ハウスの作り手であり、デトロイトからの影響が強いという点で、共通項もある人たちなので、こうやって並べてみたのは面白いんじゃないですかね。

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