Lulu Rouge / Bless You Remixes (Music For Dreams) mp3

  • Lulu Rouge / Bless You  Remixes (Music For Dreams)
  • Lulu Rouge / Bless You  Remixes (Music For Dreams)

http://www.musicfordreams.dk/

昨年のデビュー・アルバム『Bless You』(過去記事)から、タイトル曲のリミックス・カット×2。

『Bless You』というアルバムは非常に良い作品だったと思うんだけど、その中でこのタイトル曲が特別好きだったかというと、それほどでもなかったので、さすがに2枚に渡って、オリジナル含め10種類も並べられると、少々クドイ。

でもそんな中にあって出色なのが Minilogue 。自身のトランスっぽいところと、原曲のダビーな感じを上手くミックスした浮遊感が心地よい。あとは初めて聞く名前なんだけど、 MKLSMPSN という人のジャジーなリミックスが面白いかな。ちょっと昔の Tricky みたい。

んで、残りのは可もなく不可もなくという感じでしょうか。 Martinez のパーカッシブなのとか、ちょっとアシッドっぽい Trentemoller なんかは使い勝手は良さそうだけど、聴き物としてはあまり面白みがないし。

ということで、このリミックス盤聴くんなら、やっぱりオリジナルの方が良いですね。相変わらずジャケットは綺麗なんだけど。

ルル・ルージュ - Bless You Remixes, Pt. 1 (Bonus Track Version) [feat. Mikael Simpson] - EP
ルル・ルージュ - Bless You Remixes, Pt. 2 (feat. Mikael Simpson)

Scsi-9 / Tierra Del Fuego (H!GHWAY) mp3

Scsi-9 / Tierra Del Fuego (H!GHWAY)
http://www.myspace.com/highwayrecs

ロシアの2人組み Scsi-9 が、同じくロシアの新興レーベル H!GHWAY RECORDS から昨年末リリースしたシングル。

Scsi-9 というと、どうしても淡い色彩のミニマル・ハウスという印象が強いんだけど、今作はそういう先入観で聴くと、かなり面食らう(っていうか食らった)。
まず重くて粘り気のあるキックの音からして今までと違うわけなんだけど、その上に乗るアコギやピアノ、または様々なエレクトリックな音色の、どれもが非常にアタック感の強いものになっていて、印象としてはとにかくハード、もっというと凄くギラギラしている。多分これで音色をもっと柔らかくすれば、意外に牧歌的というか、今までの Scsi-9 のイメージからそれほど離れたものにはならなかったと思うんだけど、音の質感で印象をガラリと変えているのが面白いし、またここにテクノの醍醐味を感じる。

Pascal FeosGui Boratto によるリミックスは、両者とも原曲を上手くフロア仕様にしているけど、逆に音自体は弱まっちゃってるのが惜しい。

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Simon / Simon Says (HARLEM) CD

Simon / Simon Says (HARLEM)
http://www.harlem.co.jp/recordings/

普段こういういかにもなヒップ・ホップってあまり聴かないんだけど、その筋では高評価を得ている Simon の正規盤としては初のアルバム。

一応作中でオリジナリティがどうとか言っているんだけど、私の正直な感想としては Zeebra の廉価版といった感じ。別にアメリカナイズされることが悪いとは思わないけれど、それと作品の出来不出来はまったく別の話で、質自体は低いとは思わないものの、コレ聴くんだったら他に聴くべき盤はいくらでもあるかなと。

こんな感じなので、特にこの盤について書きたいこともないので、少し話を脱線させたいと思います。

一応日本のヒップ・ホップを聴くようになってから10年以上経つんだけど、生来の引きこもり体質ゆえか、その音楽には常に触れてきていたものの、文化には全くといっていいほど触れてこなかったんですよね。
だから未だに、ヒップ・ホップのマナーの中では普通の事とされながらも、私には分からないことがいくつかあって。その中でも特に気になるものが二つある。

まず一つ目は、なんでヒップ・ホップの人たちってみんな「くん」付けで呼び合うんですかね。しかも年下や同年代ならともかく、年上でも平気で「くん」付けするでしょ。あれって一体どこから派生した文化なんでしょうか(私の感覚からすると、二十歳そこらのヤツが「MURO くん」とか呼ぶのありえないんだが)。

二つ目は、なんで日本のラッパーってみんな声重ねるんですかね(ダブル・ヴォーカル)。まぁこれはもしかしたら本場アメリカのヒップ・ホップからの流れなのかもしれないけれど、私は海外のヒップ・ホップを聴いて、殊更そのことを意識させられたことはないので、日本のはまた独自な気がするんだよね。
んで、私はその声重ねるという手法事態はかまわないと思うんだけど、問題なのは、CDを聴いてもオーバーダブ無しの裸の声が分からないほど加工されていたり、自分の声の細さを誤魔化すかのように声を重ねているもので、そんな奴等が多いから、ライヴになると一人じゃ声が出ないから、ステージ上で雁首揃えてがなってるだけ、みたいな構図が未だに消えないんじゃなかろうか。

そしてそんなラッパーの最たる例が Simon 、というのがこの作品を聴いたもう一つの正直な感想で、まぁ私は彼のライヴを見たことがないので、もしかしたらライヴでは物凄い声を出すのかもしれないけれど、少なくともこの作品を聴いた限りでは、そんな姿は微塵も想像できない。

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Simon - Simon Says

滝沢秀明 / 愛・革命 (avex) CD

滝沢秀明 / 愛・革命 (avex)
http://www.avexnet.or.jp/tackeytsubasa/

ただでさえジャニーズの中でも影の薄いタッキー&翼なのに(歌がね)、滝沢くんがソロで出すとなったら、そりゃ誰だって解散の心配をしますよ、ってな感じのタッキーのデビュー・シングル。

全3曲を自身で作曲していて、相当気合が入ってるんだろうけど、実際聴いてみればびっくりするくらいのジャニーズの王道といった感じ。

なんだけれども、ジャニーズらしさ、といった場合、じゃぁそれが一体どんなものなのか、これだけグループ数も増えて、さらに40年以上の歴史を重ねる中で、その定義はかなり曖昧になってきているように思う。
そんな中滝沢君のこのシングルは、 “愛・革命” が「たのきんトリオ」の時代を思わせるような、ラテン風味とストリングスがきいた直球の歌謡曲だったり、 “WITH LOVE” が切々と歌う甘いバラードだったり、 NEWS の山下君、関ジャニ∞の横山君と村上君が参加した “Home Party!!” では仲間内での和気藹々とした雰囲気を前面に出していたり、どんな人にもわかりやすい「ジャニーズらしさ」が感じられて、さらには、まるで自身で「ジャニーズらしさ」を再定義しようとしているのではないか、なんて妄想が浮かぶほど堂に入っている。

普通だと如何にもジャニーズな曲って、それほど面白いと思わないんだけど、このシングルに関しては、そういった意味ではなかなかに興味深いシングル。果たして次があるのか分からないけれど、この路線でいくなら是非聴いてみたい。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / BACK AGAIN (acehigh) CD

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / BACK AGAIN (acehigh)
http://www.nitrich.com/

2007年にアルバム『SPECIAL FORCE』(過去記事)を出して以降、ツアー以外対して動きがなかったようだし、各人のソロについても同じような感じだったので、いよいよこのグループも終わりかなぁ、なんて思っていたのですが、この唐突に出されたミニ・アルバムは久々の会心作ですね。

といっても、今作においてなにか新機軸が打ち出されているのかというと、特にそういったところもなく、かといって色々やりすぎてしまった結果拡散してしまったような前作の反動で、原点回帰的な作品になっているわけでもない。
じゃぁ一体なんなんだと問われると、今作において彼らは、あえて何もしないことを選んだのではなかろうか。
つまり、特にこれといった方向性は決めず、トラックを選んだら、後はただラップするだけ。
そう思ってしまうほど、この作品でのニトロの面々のラップはリラックスしているし、誤解を恐れず書けばものすごくだらしない。

しかしその結果出来上がった作品から浮かび上がるのは、彼らのラッパーとしての身体能力の高さで、何も特別なことなどしていないのに、驚くほどこちらの耳を引き付けて離さない。中でも SUIKEN のラップは、昔を思わせる勢いに満ちたものだし(声は低いままだけど)、また彼が今作ではひたすらこの8人の凄さについてラップしているのも、強い説得力を持ってこちらに響いてくる。それに BIG-Z がちゃんと韻を踏んでいるのも、全体の底上げになっている気がする。

まぁトラック自体もニトロらしいものが揃っているので、やはり原点回帰的な思いがあったのかもしれないが、やはりラップがたっていてこそのニトロだというのを、改めて感じさせてくれる作品。それに今作ではどの曲でも参加人数が多めなので、彼らのマイクリレーを堪能できるのも、単純に楽しい。

今年はデビュー・アルバムの発売から10周年。なのでおそらくこの後フル・アルバムが出るのではないかと思うけど(ベストかもしれないけど)、このまま変に考えずに作ってくれれば良い作品になりそうだ。

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amazon

SIS / TROMPETA (SEI ES DRUM) 12″

SIS / TROMPETA (SEI ES DRUM)

ついでに Villalobos 絡みでもう1枚。 Villalobos のレーベル Sei es drum の3枚目。多分 Sei es drum というレーベルからは、 Villalobos の作品しか出ないと思っていた人は多いだろうから(私も含め)、この SIS のリリースはけっこう意外だったんじゃないでしょうか。

っつてもこの SIS さん、パーカッシブ・ミニマル人気の中で『Nesrib』というシングルのヒットで注目された人なので、音楽的には全く違和感なく、ここでもバルカンっぽいブラスを乗っけたミニマルという、ものすごく今っぽい曲。上モノが大ネタな分、リズムをシンプルにしているので、素直に盛り上がれる楽しい曲ではあるんだけど、家で聴きたい感じの曲ではないかな。

裏の “CLARINETE” もアラビックな管楽器が乗った、これまた今風な曲なんだけど、パーカッシブなリズムが結構たっていて、個人的にはこちらの方が好きです。

それにしても最近のこういうミニマル聴くと、実は Basement Jaxx の『Crazy Itch Radio』(過去記事)ってものすごく早かったんじゃないか、と思うような思わないような・・・。

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RICARDO VILLALOBOS / VASCO EP PART 2 (PERLON) 12″

RICARDO VILLALOBOS / VASCO EP PART 2 (PERLON)
http://www.perlon.net/

Bruno Pronsato (過去記事)、 Villalobos (過去記事)ときたんで、その流れでもう一枚書こうかと思ったんだけど、少し脱線して12インチを。
『VASCO』のCD盤の少し前に出た、アナログ・カット第二段。

この盤は裏も表も “AMAZONRDUM” なんですが、表の方はCDと一緒なので、それほど書くことないのですが、ゆったりとしたベースと、細かく刻むリズムが粘着質なグルーヴを作り出している、ものすごく Villalobos らしい曲。

裏は Baby Ford によるリミックス。個人的にはミニマルに流れたベテランの中では、最も好きな人なんですが、コレはイマイチですね。原曲のリズムをもっと細かくして、上モノの浮遊感を増したようなリミックスなんだけど、総体としてはあんまり原曲と変わってないのよね。もしかしたら細部まで聴きこめば違うのかもしれないけど。

ということで、3つの『VASCO』の中では、これはあんまり買わなくてもいい盤ですかね。『VASCO EP PART 1』(過去記事)は聴いた方がいいと思うけど。

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