RHYMESTER / POP LIFE (KRE) CD

RHYMESTER / POP LIFE (KRE)
http://www.rhymester.jp/

前作(過去記事)からわずか1年ほどで発表されたメジャーからは5枚目となるアルバム。

自分としてはイマイチだった『MANIFESTO』からそれほど間が空いていない事、そして今作からの唯一のシングルである “Walk This Way” が前作を引きずった感動路線の曲だったという事で、今作にはほとんど期待していなかったんだけど、これがなかなかどうして、前作よりもずっと素直に楽しめる作品になっている。

まぁ今回も前作同様大半が外部プロデューサーのトラックという事で、以前のようなグルーヴが感じられる場面は少ない。
しかし普段の生活を主題とした今作は、適度に力の抜けた曲が多いせいか、前作のようなラップとトラックの乖離をそれほど感じないし、歌詞に関しても、身近な小ネタをユーモアと毒をもって小突き回している方が彼ららしいように感じる。

反面、子育てを通じて命に言及した “Hands” のようにテーマがでかくなると途端にありきたりな言葉ばかりで退屈なのは相変わらずではあるのだけれど(まぁこれは前作に始まったことじゃないからね)、それでも “ラストヴァース” で感動大作のように終わった前作よりも、感動路線の “Walk This Way” の後に “余計なお世話だバカヤロウ” で照れ隠しして終わる今作の方が私にはずっと魅力的だ。

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Cuthead / City Slicker

Cuthead / City Slicker
http://kunststoffbreakz.wordpress.com/

ドイツのプロデューサー Cuthead が WEB 上でフリーで発表している23曲入りのアルバム(2009年頃のものみたい)。

そもそも私がこの人を知るきっかけになった “The Sinner” という曲は、ジャジーな雰囲気を保ちながらも四つ打ちとブレイクビーツの間をゆらめくような曲だったので、てっきりハウスのプロデューサーだと思ってたんだけど、今作は非常にヒップホップの要素の強い作品になっている。

しかしヒップホップといってもストリート色の強いそれではなく、所謂アブストラクト系に近い音だとは思うんだけど、洗練された上モノと、その雰囲気を壊すことなく粗さを残したリズムの組み合わせが絶妙で、全編気持ちよく聴ける。

まぁバランス感覚が良い反面、突出した個性というものも感じないんだけど、それゆえに中盤以降にハウスやダブステップが混ざってくるのがいいアクセントになっているし、その結果が上記の “The Sinner” なのだとしたら、まだまだこれからも面白い曲を作ってくれそうだ。

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CD2枚、LP1枚

  • Tyler, The Creator / Goblin
    Tyler, The Creator / Goblin
  • RICARDO VILLALOBOS / MAX LODERBAUER / Re: ECM
    RICARDO VILLALOBOS / MAX LODERBAUER / Re: ECM
  • MERKY ACE / BLUE BATTLEFIELD
    MERKY ACE / BLUE BATTLEFIELD

こんなんばかりですいません。

THE WiLDHEARTS / p.h.u.q. (LEMON) 2CD

THE WiLDHEARTS / p.h.u.q.
http://lemonrecordings.co.uk/

活動停止や多くのメンバーチェンジがありながらも何だかんだで続いている The Wildhearts なんですが、昨年の秋頃突如彼らの初期作がボーナス・ディスクを追加した形で再発されまして、これはその中の1枚。
1995年に彼らが発表したフルアルバムとしては2枚目の作品で、よくある書き方すれば、バンドの日本での人気を決定付けた作品、ですかね。

多くの人にとって The Wildhearts ってポップでパンキッシュなハードロック・バンドという印象だろうし、今作にはそういった彼らの魅力を凝縮した代表曲 “I Wanna Go Where The People Go” が収録されてたりするものの、作品全体としては短い曲や多くの展開の中に彼らの偽悪的な表情が見え隠れする、プログレともパンクともつかないけったいな作品になっていて、今聴いても十分に面白い。

そしてそれだけの多彩なアイデアを盛り込みながらも、きちんと作品に統一感を持たせているのは彼らのポップ・センスによるところが大きく、そのアイデアとメロディの見事な両立に、この時期の彼らがいかに脂がのっていたのか分かる。

さらにシングルの音源を集めたボーナス・ディスクでは、曲単位でより幅広いスタイルの曲を聴かせていて、やはりこの時期の The Wildhearts は素晴らしかったな、と改めて思う。

まぁ私はこれを買わなくてもボーナス・ディスクの音源は全部持っているし、この手の作品をデジタル・リマスターすることにどれだけ意味があるのかよく分からないけれど、彼らの魅力を再確認できただけでも今作を買ってよかったかなと。
他のも買わんと。

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SKEPTA / DOIN’ IT AGAIN (Umtv) CD

SKEPTA / DOIN' IT AGAIN (Umtv)
http://www.doinitagain.co.uk/

Wiley 率いる Roll Deep のメンバーである Skepta の3枚目のアルバム。

どうしてこういう風に思い込むようになったのか覚えていないんだけど、自分の中でなんとなく Roll Deep って、グループではポップな事をやって、ソロではアンダーグラウンド路線の人たち、という印象がありまして。
実際昨年出た Roll Deep のアルバム『Winner Stays On』は、チャート路線のヒップホップをやりきったらこうなりました、ってくらいポップなものだったので、当然 Skepta のアルバムはすげぇハーコーなものだろうと思っていたんだけど、こちらはこちらで非常にポップ。

とはいってもトランシーなシンセと女性ヴォーカルを大量導入してひたすらちゃらかった Roll Deep とは違い、華やかさをもちながらも平熱な感じのトラックに、歌やメロディアスなラップが乗る場面の多い今作は、また違った意味で聴きやすい。

まぁ反面爆発力に欠けるのも事実で、作品を通しての印象というのがどうも残りにくいんだけど、それでもコロコロと転がるような彼のラップの心地よさというのは耳に残っていて、案外このくらいの按配の方がいいのかな、とも思う。

ゴリゴリのグライム好きな人にはどうかと思うけど、これはこれでなかなかの佳作かと。

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Dragon Ash / MIXTURE (Victor) CD

Dragon Ash / MIXTURE (Victor)
http://www.dragonash.co.jp/

すっかり忘れていたのですが、このブログもいつの間にか8年目に入っております。まぁこれからもぼちぼちいきます。

ということで Dragon Ash が昨年末に発表した9枚目のアルバム。

ここ何作かラテン要素の強い作品の続いていた Dragon Ash なんですが、今作は原点回帰という事でミクスチャー路線の作品になっています。

とはいっても以前のような激しさを持った作品なのかというとそんなこともなく、またラテン要素も依然としてかなり強いので特に方向性の変化に違和感はない。
そしてヘヴィロック的な部分に関しても、以前ようにむやみに音を歪ませたり勢いに任せたりしなくても、引き締まった演奏により見事に太いグルーヴが鳴っていて、ただの原点回帰ではないバンドの成長を感じ取る事ができるものになっている。

しかしそれでも私には今作が傑作だとはとても思えなくて、それは今作にはこの手のロックに必要な熱量があまりにも足りないんですよね。つまり端的に書くと聴いていて燃えない。

一方でますます柔らかさをました降谷くんの歌声を生かした曲は魅力的で、中でも愁いを帯びたメロディと演奏が印象的な “FIRE SONG” は今作の中でも一番好きだ。

まぁ今作の原点回帰というのは彼らが変化を求めての事だろうから、この次にどんな音を鳴らしてくれるのか楽しみにしたい。

MIXTURE - Dragon Ash

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FaltyDL / Bravery E.P. (Planet Mu) 2LP

FaltyDL / Bravery E.P. (Planet Mu)
http://www.planet.mu/

3月末に出たはずのセカンド・アルバムがなぜかほとんど日本のレコ屋に入ってきていない(私もまだ買ってない) FaltyDL (細かい話だがこの名前の “DL” の前にはスペースが入るのは入らないの?)が2009年に出した8曲入りミニ・アルバム。

FaltyDL っていうと普段はダブステップの括りの中に入れられる事の多いプロデューサーですが、今作には分かりやすくダブステップのフォーマットを使ったような曲はない。

ではこのアルバムがどんな作品なのかというと、1曲目の地を這うベースラインと跳ねるドラムが変則的なビートを刻む “Made Me Feel So Right” に始まり、それ以降もジャジーなヒップホップやブロークンビーツなど、大きな括りでのブレイクビーツを網羅したようなものになっている。

そしてそれだけでも十分にバラエティに富んだ作品として楽しめるんだけど、曲数を進めるごとに、タメの利いたリズムがどんどんと前のめりになりながら流線型のフォルムを手に入れるようになっている、つまりテクノ的になっていくのを聴くと、それがそのまま彼の音楽的変換にもなっているように思えて非常に面白い(まぁセカンド出た後だから書けることだけど)。

でまぁ私が結局何を書きたいかというと、早くセカンド・アルバムが聴きたいという事なんだけど、どうしたもんですかね。海外で注文するしかないかな・・・。

Bravery - FaltyDL

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BOX1つ、CD1枚

  • RADIOHEAD / The King Of Limbs
    RADIOHEAD / The King Of Limbs
  • Tyler, The Creator / Goblin
    Tyler, The Creator / Goblin

ラジオヘッドのは先週届いてたんだけど忘れてた。買ったときの興奮が冷めちゃって全然開ける気がしないんだけど・・・。